内容はゴールドカードレベル?サービスに補償が手厚いアメックスグリーン(アメリカン・エキスプレス・カード)

「アメックスグリーン」と呼ばれることもあるアメリカン・エキスプレス・カードは、アメックスの中で一般カードに該当するクレジットカードになります。

アメックスのクレジットカードの中ではアメックスゴールドの方が知名度は高めなことから、比較的目立たない存在になるかもしれません。しかし、アメックスグリーンもクレジットカードの中でステータスが高くて特典も豊富なカードなのです。

今回はそんなアメックスグリーン(アメリカン・エキスプレス・カード)について、特徴をはじめ付帯サービスに特典、審査難易度を解説し、その後にアメックスゴールドとの違いをまとめています。

他社カード会社の発行する、一部のゴールドカードよりも充実度が高いとされているカードです。ぜひ最後までチェックして、アメックスグリーンが自身に適した1枚なのかどうかを判断してみてください。

アメックスグリーンと呼ばれるアメックス・カードの特徴

アメックスグリーンは個人が申し込めるアメックスのカードの4つのランクの中で一番スタンダードなカードになり、アメックスのカードをはじめて作る方にもおすすめです。

なお、アメックスのカードランクは以下のようになっています。

・アメリカン・エキスプレス・カード(通称:アメックスグリーン)
・アメリカン・エキスプレス・ゴールドカード
・アメリカン・エキスプレス・プラチナカード
・アメリカン・エキスプレス・ブラック(センチュリオン)カード

プラチナカードはゴールドで良好な実績を積んで招待状(インビテーション)が届かなければ申し込みはできませんから、アメックスの最初の1枚はアメックスグリーンかゴールドを選ばないとなりません。

また、アメックスグリーンはサービスの充実度が高く、年会費に対してのコストパフォーマンスが良いクレジットカードというコメントも多くあります。基本的にゴールドランクがベースにもなっているため、質の良さも感じられるでしょう。

アメックスのステータスの高さを気軽に実感したい方はもちろん、自分自身をランクアップさせたい方や旅行によく行く方などが申し込むのにおすすめです。

また、日常の買い物でもポイントが貯まりますし、その他付帯サービスも幅広くそろっています。

年会費

アメックスグリーンの年会費は12,200円(税込)になります。

クレジットカードの中には初年度年会費無料になることが多くありますが、アメックスの場合は公式オンラインからの入会特典となるのはポイントの獲得のみとなります。

・カードご利用ボーナス1
入会後3ヶ月以内に1万円のカード利用
→500ボーナスポイントプレゼント・カードご利用ボーナス2
入会後3ヶ月以内に25万円のカード利用
→2,000ボーナスポイントプレゼント

カードご利用ボーナス3
入会後3ヶ月以内に50万円のカード利用
→10,000ボーナスポイントプレゼント

通常利用ポイント
100円=1ポイント獲得」なので合計50万円のカード利用
→5,000ポイントプレゼント

このように、最大で17,500ポイント獲得可能で175万円分相当になります。

また、アメックスホルダーからの紹介で入会した場合は公式オンラインと特典が異なり、以下のようになるので合わせてチェックしておいてください。

・年会費無料
・入会後3ヶ月以内に、合計20万円(税込)の利用でボーナスポイントプレゼント
・「100円=1ポイント獲得」なので、20万円の利用でボーナスポイントプレゼント

年会費が無料になる他、合計7,000ポイントを獲得できます。

アメックスグリーンの申し込み資格

アメックスグリーンでは以下のように申し込み資格を設定しています。

・原則として20歳以上、日本国内に定住所があり、安定した収入がある方
・他のクレジットカードやローン等の支払いがある場合、延滞のない方

一般的なクレジットカードですと18歳以上(高校性不可)とするものもありますが、アメックスに関しては20歳以上の安定収入のある方が条件です。

ただし、審査がものすごく厳しくて、ごく一部の方しか利用できないわけではないのでその点は安心して良いでしょう。

アメックスのカードは高額決済が可能

アメックスグリーンだけでなく、アメックスのクレジットカードそのものが高額決済可能なことで知られています。

まず、アメックスのクレジットカードは利用限度額に一律の制限を設けていません。これは、アメックスが契約者に応じた利用限度額を設定しているからです。

公式サイトでも、いつもより高い買い物をする際は事前に電話連絡を入れることをすすめています。そして、この事前承認を済ませておけばスムーズなカード決済が可能です。

アメックスグリーンカード事前承認連絡先
0120-206165
03-3220-6127(携帯電話の場合)
(通話料無料 受付時間9:00~19:00 土日祝休)

事前承認は場合によっては却下となることがあります。無事に承認となるには、毎月の支払いに延滞がないことはもちろん、アメックスのカードをしっかりと利用している方でないと難しいでしょう。

付帯サービスに特典も要チェック

アメックスグリーンは旅行や出張、エンターテイメントなどで魅力を発揮する他、さまざまな補償にも対応しているカードです。

こちらではアメックスグリーンの付帯サービスの中で、特に活用しやすいものを挙げて解説します。

国内28空港海外1空港の空港ラウンジの無料利用

一般的にステータスの高いクレジットカードでは空港ラウンジが無料で使えます。サービス内容はカードによってさまざまですが、アメックスグリーン利用できる空港ラウンジの数は多く、そのうえ同伴者1名も無料利用できます。

空港ラウンジの利用はゴールドカードには当たり前のように付帯していますが、一般カードで付帯することはなかなかありません。

なお、空港ラウンジはコーヒーなどのドリンクをフリーでいただける他、ソファ席でゆったりと過ごしたり、ビジネス対応ができるデスクなどもあったりします。

特に海外へのフライトを利用する場合、搭乗時間の2時間前には到着することが基本ですから、空港ラウンジを利用することで待ち時間は快適なものになるでしょう。

プライオリティ・パスを年会費無料で利用できる

前に解説した国内28空港海外1空港の空港ラウンジの無料利用に加えて、プライオリティ・パスの年会費が無料(スタンダード会員)になります。なお、プライオリティ・パスとは、国内外1,200ヶ所以上の空港ラウンジを利用できるサービスです。

空港ラウンジは2種類あり、1つはクレジットカード会社などが運営しているラウンジ、もう1つは航空会社が運営するラウンジです。

前に解説した空港ラウンジは前者、プライオリティ・パスが該当する空港ラウンジは後者となり、ビジネスクラス、ファーストクラス、上級会員をターゲットとした空港ラウンジなので驚くほど豪華になっています。設置されたソファやテーブルの質も異なりますし、ソフトドリンク以外にアルコールも飲み放題で軽食も好きなだけいただくことが可能です。

ただし、アメックスグリーンの場合はスタンダード会員の年会費が無料となるので、利用の際は27ドルの支払いが必要になります。海外に多く行く機会があって回数を気にせずに使いたいのであれば、さらに上のランクのプレステージ会員になれるクレジットカードを選んだ方が良いでしょう。

手荷物無料宅配サービスでスーツケース1個が無料

アメックスグリーンでは空港や自宅からの手荷物の宅配がお得になり、スーツケース1個の宅配が無料です。出発時は7日前までに、帰国時は当日空港の申込みカウンターに持ち込むことで無料宅配をしてもらえます。

【手荷物無料宅配サービス対象空港】
成田国際空港、羽田空港、中部国際空港、関西国際空港

エアポート送迎サービスでタクシー料金が割安になる

指定の場所と空港間の送迎も割安価格で利用可能です。

ただし、条件や制限があるので前もってチェックしておいてください。

・H.I.S.アメリカン・エキスプレス・トラベル・デスクで旅券等を購入している
・車種の指定はできない
・片道を1回分として利用は年間2回まで

利用日の前々日以降のキャンセルで、キャンセル料が発生するので注意が必要です。

【エアポート送迎サービス対象空港】
成田国際空港、中部国際空港、関西国際空港、羽田空港

空港パーキング優待

自分の車で空港に行く方には、空港パーキングに割引が適用されます。対象空港によって優待内容が異なるため、事前に確認しておくと良いでしょう。

【空港パーキング優待対象空港】
成田国際空港、羽田空港、関西国際空港、福岡空港

無料ポーターサービスで出発時も帰国時も楽になる

空港内の移動が楽になることも魅力的なサービスです。前日までに予約をしていけば、空港内での荷物を専任スタッフが無料で運んでくれます。

出発時:空港の駅改札口やバス停 → チェックインカウンターまで
帰国時:到着ロビー → 空港駅改札口やバス停まで

*対象空港によって予約の締め切り時間が異なります。

【無料ポーターサービス対象空港】
成田国際空港、関西国際空港

アメックスの旅行保険とプロテクション機能

ステータスやグレードの高いクレジットカードほど、顧客の安全や安心補償してくれる傾向があります。

アメックスグリーンは一般カードでありながらも保険制度が充実していて、十分な補償が用意されている点が魅力です。

こちらでは、優れた旅行保険とプロテクション機能について解説していきましょう。

海外旅行保険は傷害・疾病治療や賠償責任も完備

アメックスグリーンに付帯する海外旅行傷害保険は、以下のようになっています。現地での治療費用をはじめ、携行品の破損や盗難、賠償責任や救援者費用までそろっています。

海外旅行傷害保険
傷害死亡:最高5,000万円
傷害後遺障害:最高5,000万円
傷害治療費用:最高100万円
疾病治療費用:最高100万円
賠償責任:最高3,000万円
携行品損害:最高30万円(年間限度額100万円)
救援者費用:最高200万円

ただし、海外旅行傷害保険は利用付帯となっています。アメックスグリーンでパッケージツアーの代金や航空券、宿泊代などの決済していないと適用されませんから注意してください。

また、国内旅行傷害保険もつきますが、死亡と後遺障害だけの補償となります。

国内旅行傷害保険
傷害死亡:最高5,000万円
傷害後遺障害:最高5,000万円

こちらも海外旅行傷害保険と同様に利用付帯となり、旅行にかかった費用をアメックスグリーンで決済していければ保険金の支払いはありません。

ショッピング・プロテクション

ショッピング・プロテクションでは、国内・海外で購入した商品の破損・盗難などの被害に遭った場合に、アメックスが商品代金を補償してくれます。また、被害に遭った商品が修理で復元できる場合は、修理代金を補償してもらうことが可能です。

ショッピング・プロテクションの補償を受ける場合、商品をアメックスグリーンにて購入していないとなりません。その他にもアメックスグリーンと現金払いを併用した場合、カード決済した分までが補償されます。

・商品購入日から90日以内
・年間最高500万円まで
・免責金額は1事故につき1万円

損害が発生した際は速やかに保険会社に連絡をしてください。そして、保険金請求書を取り寄せたうえで手続きを進めます。

リターン・プロテクション

リターン・プロテクションでは、アメックスグリーンを使って購入した商品の返品に店側が応じない場合、アメックスが代金を立て替えてくれます。

未使用で故障や損傷がないこと、正常に機能する商品が対象になっていますが、購入日から90日以内にアメックスに連絡を入れることでアメックスが引き取って手続きを進めていきます。

・1商品につき最高3万円まで
・年間最高15万円が上限
・5千円相当未満の商品は適用外

オンライン・プロテクション

オンラインショッピングは不正使用の危険性と常に隣り合わせの状態です。

しかし、アメックスグリーンで不正使用をされたとしても、オンライン・プロテクション機能が備わっているので代金の請求がされることはありません。

少しでも不安になったらアメックスのメンバーシップ・サービス・センターに届け出るようにしてください。

厳格すぎないアメックスの審査難易度

アメックスでは申込み基準となる年齢が下がりましたが、それで審査難易度が下がったわけではありません。

通常のクレジットカード会社と同様に個人信用情報や現在の借入状況などをチェックして、しっかりと返済のできる方どうかを審査で見極めます。そのため、過去にブラックリストになったことがあったり、現在も支払いの延滞をしてしまったりしている方は審査に落ちる可能性は非常に高いでしょう。

しかし、アメックスは他のクレジットカードと異なり、アメックス独自の基準で審査を行います。他社のクレジットカードの審査には落ちている方でも、アメックスの審査には通過したということもあるほどです。

審査が厳格すぎることはありません。これまでの支払い状況をはじめ、収入や今後想定される収入も含めて多角的に判断されることから、審査可否を判断しているだけでしょう。

つまり多少のマイナスポイントがあったとしても、アメックスの審査はチャレンジする価値があるわけです。

過去に審査落ちしている場合

過去に他のクレジットカードで審査落ちして再チャレンジしたい場合、申し込みの基準をクリアしていてかつ支払いトラブル(滞納など)がない状況なことが重要になるでしょう。

そして、以前の審査落ちから3ヶ月以上経過していること、収入が以前よりも増えているかを審査通過の判断基準として考えてみてください。

支払いトラブルがないのに審査落ちした場合

支払いトラブルがない、年齢・年収・勤続年数も特に問題ないのにアメックスグリーンの審査に落ちることもあるかと思います。

その原因として考えられるのが、住宅ローンなどの大きなローンを組んだ直後や他社のクレジットカードをすでに何枚も持っていることです。

あくまでも推測の話になりますが、審査に通過するかどうかの基準に一個人あたりの与信枠があります。その与信枠をすでに使い切ってしまった状態ということです。

本来、住宅ローンは大きく影響しませんが契約直後は審査落ちするポイントになることがあるので、参考として覚えておくと良いでしょう。

その他にも、普段使わないクレジットカードやカードローンがあれば解約してから申し込んだ方が審査通過の可能性は高まります。

アメックスゴールドとの違い

アメックスグリーンとアメックスゴールドの違いはどうなっているのでしょうか。こちらも合わせて解説しますので、比較検討してみるのも良いかもしれません。

年会費の違い

アメックスグリーンの年会費が12,200円(税込)なのに対し、アメックスゴールドは31,900円(税込)です。

家族カードはアメックスグリーンが1枚6,600円(税込)ですが、アメックスゴールドは1枚目無料、2枚目以降12,200円(税込)です。

ETCカードはアメックスグリーンもアメックスゴールドも年会費無料ですが、新規発行手数料はそれぞれ1枚につき935円(税込)となります。

付帯サービスの違い

付帯サービスの主な違いを挙げると以下のようになります。

・アメックスゴールドの方が充実しているサービス・特典
海外旅行傷害保険
プライオリティ・パス

・アメックスゴールド限定のサービス・特典
航空便遅延費用補償(海外旅行)
キャンセル・プロテクション
京都特別観光ラウンジ
プリファード・ゴルフ
オーバーシーズ・アシスト
ゴールド・ダイニング by 招待日和
American Express Invites(レストラン優待)
ゴールド・ワインクラブ

特に海外旅行保険はアメックスグリーンが利用付帯なのに対し、アメックスゴールドは自動付帯(一部利用付帯)となっています。

まとめ

今回の記事ではアメックスグリーンについて、特徴をはじめ付帯サービスに特典、審査難易度、アメックスゴールドとの違いを解説しました。

アメックスグリーンは一般ランクのカードとしては年会費が高額になるため、申し込みを躊躇するかもしれません。しかし、年会費の金額が高いだけあって、付帯サービス内容の手厚さが特徴です。使い方によっては年会費以上の価値を感じられる1枚になるでしょう。

そして、使い勝手が良ければアメックスグリーンからアメックスゴールドに切り替えてみるのも選択肢の一つです。将来的にアメックスプラチナやアメックスセンチュリオン(ブラック)を目指したいのであれば、アメックスゴールドでクレヒスを積み上げてください。

コメントを残す