目次
がん保険ってどのように加入する?
「がん保険に加入する時の流れって?加入の条件・審査は?」
がん保険に必要性を感じて、加入したいけど
- 「持病がある」
- 「審査に通らないかもしれない」
- 「加入条件が心配」
という点を危惧している方も少なからずいると思います。
これまで大きな病気等に掛かっていなかったとしても、体型や様々な環境から「審査に落とされるかも?」と感じてしまうものだと思います。
なので、この記事では「がん保険の審査・加入条件」というテーマについて、
- がん保険の加入の流れは?
- がん保険の加入条件・審査は?
- がん保険がだめだった時の代替案は?
というポイントについてご紹介していきたいと思います。まず、初めはがん保険に加入する際の流れについてご紹介したいと思います。
がん保険に加入する前に
がん保険の加入への流れについて解説していきますが、その前に少し加入する前に注意したい点について解説したいと思います。
それは「今から契約の申込みを行う保険は自分に合っているか?」というポイントです。
がん保険に限らず、民間の保険全体に言える事ですが、保険に加入する方法は人それぞれです。
WEBサイト等を参考にしながら、自分に合った保険を探した方もいるかも知れませんし、営業マンから勧められたものに加入したという方もいるでしょう。
どんな形で保険に加入する事になっても、しっかりと確認したいのは「契約内容は自分に合っているのか?」という点です。
具体例を挙げると以下のようなポイントが挙げられます。
- 何で・いつ保険金が支払われるのか?
- 何歳まで・何年間保障されるのか?(保険金)
- 保険料や保険金の額面
というポイントです。特に注意したいのは、第三者によって勧められた保険に加入するという時です。(保険代理店や営業等)
全ての保険代理店がそうだとは言いませんが、一部では「マージンの高いものを勧める」というケースも少なくありません。
つまり、加入者にとってそれほど適切な保険ではないのに、勧められて加入してしまうというケースが少なからず存在しています。
そのため、第三者の助言等を得て民間の保険に加入する場合は、しっかりと契約の約款等を確認しておきましょう。
申込みの流れ
注意点について解説した所で、申込みの流れについて解説していきたいと思います。ただ、1つ押さえてほしいのは「民間の保険」という点と「各社によって対応は異なる」という2点です。
公的な保険の場合は、手続き等が似通っているケースが多いのです。ただ、民間のものはどうしても申込みの流れが保険会社によって異なってくるため、参考程度に押さえて頂けると幸いです。
民間のがん保険に加入する際の一般的な申込みの流れは以下の3つの作業が行われると思います。
- 申込書等の提出
- 告知書等の提出
- 保険料の支払い
1つ1つ解説していきたいと思います。
申込書の提出
申込書とは、保険会社に「このような保険に加入したいです」と伝える書類のようなものです。
そのため、加入する際にはしっかりと確認して記入し、ニーズをしっかり満たしている保険か?という点を確認しておきましょう。
この点を間違ってしまうと、後になって「望んでいた保障が受けられない」という事に繋がりかねません。
加入する保険、プラン(特約を含む)等をしっかりと確認した上で記入し、保険会社の指定する方法で送付しましょう。
告知書等の提出
告知書に関しては、保険会社で対応が大きく異なるため、一括りにする事が難しい部分になっています。あえて、一言でまとめると「体の状態を保険会社に教える」というポイントになってくると思います。
民間の保険会社は、保険料やその保険料を運用する事によって利益を出しています。つまり、基本的には保険会社にとって保険は「保険金 < 保険料」という形にならないといけません。
そのため、がん保険においては、がんのリスクが高い人は出来るだけ加入させたくないのです。(加入条件については後に詳しく解説します)
そのリスクを保険会社が知るために「健康状態・職業」等を告知するというのが、告知書が必要な主な理由になっています。
ただ、その告知方法は保険会社や商品によって大きく異なるのが、実情です。「簡単な質問で大丈夫」という保険会社もあれば、保険会社が指定している「医師の診断が必要」という所まであります。
告知の方法は保険会社によって異なりますが、告知書の提出はどんな保険会社でも必要になってくるので、告知方法を予め確認しておくと安心です。
保険料の支払い
上記したような手続きを完了したら、1回目の保険料を支払う事になります。どこからが契約が開始するのか?は保険会社によって異なります。
ただ、上記した一連の作業を保険会社が処理出来た時点で、契約が成立したものと扱う保険会社が多いでしょう。
必要な手続きが完了したら、保険会社から「保険証券」が送付されるので、内容に相違はないか?しっかりと確認して、問題がない場合は取り敢えず保険の加入は成功したと言えます。
申込書~保険証券までの流れを一度に見てしまうと、すごく長くて難しい作業のように感じてしまいますが、実際には分からない事があれば代理店や保険会社のサポートを受けられるので、それほど難しいものではありません。
なので、少しでも分からない事・不明な点があれば、第三者を頼るようにしましょう。加入の段階で、この作業を怠ってしまうとがん保険が必要になった時に、使えないという事にも繋がってしまいます。
免責期間に注意!
最後に1つ注意したいのは、がん保険は医療保険等と比較した場合に「免責期間」を設けている保険が多いというポイントです。
免責期間とは、加入者が保険に加入してから一定期間保障されない期間の事です。保険に加入しているのに、保障されない期間があるというのは少し違和感を感じるものではありますが、保険の性格上しょうがない部分もあります。
例えば、免責期間が3カ月だった場合、加入から3カ月以内にがんと診断された場合は、その部分については保障されないものになっています。(保障されるのは3カ月以降)
なぜ、このような期間を設けるかと言うと「がんと分かってから・がんを疑ってから加入する」というリスクを避けるためです。
がん保険は性格上、がんのみしか保障しないのでどうしても「がんかもしれない」と意識した方が、最も加入したい保険になっています。
そのため、そのようなリスクを避けるために免責期間という「様子見期間」を置くことで、リスクを避ける事になっています。
様々な保険で免責期間が導入されているものも少なくありませんが、がん保険に置いては特に免責期間を設けている保険が多いです。
がん保険の加入条件
先程、がん保険加入への流れについて解説させて頂きました。加入方法が分かった所で、多くの人が心配するのは「告知書を提出して問題があった場合は?」という点だと思います。
一般的に、どんな保険でも告知書のようなものを提出し、がん保険が「がんになるリスクは少ないか?」と確かめるように、保険事故(保障の対象になるような事)のリスクを調べるようになっています。
似たような保険に挙げられる医療保険では、以前に大きな病気を患った・持病があるという場合に告知した後の審査で落ちるというケースも少なくありません。
なので、がん保険の加入条件・審査というポイントについてご紹介していきたいと思います。
がん保険の加入条件と告知義務違反
がん保険の審査と深く関わる加入条件と告知義務違反について押さえていきいましょう。この点を理解する事で、がん保険の審査・加入条件等に関する疑問は解決すると思います。
がんの病歴が重要
がん保険に加入する際に、記入する告知欄には健康状態を把握するために、様々な質問があります。この告知欄で、不健康と取られるようなものがあると、審査に落とされてしまうのではないか?と不安に思う方も少なくありません。
ただ、がん保険においては「がんの病歴」というものが重要になってきます。何故なら、がん保険は「がんのみ」を保障するものになっており、それ以外のリスクはそれほどがん保険の審査においては関係ありません。
つまり、がんの病歴がある場合はかなりの確率で、審査で落とされる可能性が高いと言えるでしょう。
特約に三大疾病の保障がついているものや、保険会社によってはがんの危険因子となるようなものに、該当する場合は審査に落とされる可能性もあります。
危険因子とは?
がんに掛かるリスクを上げるもの、がんの進行を進める可能性のあるものの総称です。がんに置いての危険因子は「過度な飲酒」「喫煙」、体重(過度に偏った体重)等が挙げられます。
そのため、がんの病歴がない場合でもがんの危険因子があり、潜在的にがんのリスクが高い場合は少し注意が必要です。
ただ、がん保険において最も重要視するべきなのは、やはり「がんの病歴」です。この点を押さえておけば、それほどがんの加入条件や審査を心配する必要はないと思います。
がんの病歴がある場合は?
先程、がん保険の加入条件や審査について解説する際に「がんの病歴」というポイントが最も重要なポイントである事はご紹介させて頂きました。
ただ、がんの病歴があったとしても、加入できるがん保険を販売している保険会社は存在しています。ただ、保険料が高い事や加入条件が厳しい事を考えると、自ら貯蓄等を行っていく出来るだけリスクを軽減するというのが、現実的な選択肢になってくると思います。
しかし、どうしてもがん保険に加入したいという事であれば、保険会社・商品によって条件は異なってくるので、各商品の条件をチェック・危険因子を出来るだけ無くすという事が重要になってきます。
告知義務違反について
審査や加入条件というポイントについても触れてきたので、告知義務違反という点についても解説しておこうと思います。
告知義務違反というのは、保険会社と加入者が契約を結ぶ際の手続きの1つである「告知」という部分で、加入者が虚偽の内容を申告・必要事項を隠した場合の事です。
例えば、がん保険においてはがんの病歴があるのにないと報告したり、病状等を審査に通すために軽く申告するといったようなものです。
告知義務違反が発覚すると、契約の無効化を保険会社が出来るようになっているので、保険金の支払い等は期待出来なくなります。
ただ、このあたりの内容は民法等が関わってくる内容であり、結局の所告知義務違反をしてどうなるか?というポイントは、加入者と保険会社の間で結んだ契約が重要になってきます。
この契約内容が保険会社や商品によって異なってくるので、気になる場合は契約書類にしっかりと目を通しておきましょう。
しかし、しっかりと押さえたいのは原則告知書を提出する際は「正直に・誠実に」を意識して、申告しましょう。
結論・がん保険の審査は緩い
がん保険の審査は厳しいのか?緩いのか?というポイントを考えた時に、類似している商品である「医療保険」と比較した場合はやはり「審査は緩い」と言えるでしょう。
というのも、民間の医療保険は「医療全般」を保障しています。一方のがん保険は「がんのみを保障」しています。医療保険の場合は、全ての病気の危険因子となるような要素を持っている人、一言で言うと不健康な人の加入は避けたいです。
しかし、がん保険の場合はがんに関するリスクが無ければ、審査が厳しくなるという事はありません。
健康的な一般の方ならまず落ちないと言えるでしょう。ただ、がん保険が緩いと言っても、危険因子があまりにも目立つ場合は審査で落とされてしまうケースも少数派ではありますが存在します。
がん保険に限らず「命・人体」に関わるような保険は、加入者の健康状態が重要視されるので、普段から危険因子を避けながら生活するというのは審査を通るための重要なポイントだと言えます。
がん保険に加入できなかった時の代替案
先程、がん保険の加入条件・審査という点についてご紹介させて頂きました。ここから出てくる疑問は「がん保険に加入できない場合は?」というポイントだと思います。
なので、がん保険に加入できなかった場合の代替案をご紹介していきたいと思います。
がん保険に加入しなくても治療は受けられる
海外ではお金が無いと治療を受けられないというケースが少なからず存在すると思いますが、日本は健康保険にさえ加入しておけば、がんの治療を受ける事が可能です。
というのも、健康保険に備わっている「自己負担3割(年齢・収入等によって変化)」「高額療養費制度」という2点の保証によってかなりの負担を軽減する事が可能です。
がん保険の治療にお金が掛かる事は事実ですし、経済的な観点からがん保険に加入した方がベターなケースが多いです。
ただ、がん保険に加入していないからと言ってがんの治療が受けられない訳ではありません。
何故なら、まず初めに健康保険では「自己負担3割」程度で、治療を受ける事が可能です。つまり、治療に「100万円」の金額が掛かったとしても、「30万円」という負担で医療サービスを受ける事が可能なのです。
ただ、これだけでは負担が大きいのも事実でしょう。しかし、高額療養費制度を利用すれば、1ヶ月に掛かった一定金額の治療費以上の治療費を保障して貰える事が可能です。
一定金額については、これも収入・年齢等によって異なるのですが、一般的な収入の場合は「8万円」程度の金額を超えた分については保障して貰う事が可能です。
つまり、1ヶ月最高8万円の医療費さえ支払えば、治療費の負担は健康保険が保障してくれます。
貯蓄を行っておく
がん保険に加入できない殆どの方が「がんの病歴」を持っている人です。(例外は存在しています)
なので、そのような方は「高額療養費制度を利用した上で、必要な治療費を貯蓄しておく」というのが、最もベターな代替案になってくると思います。
例えば、高額療養費制度を利用した場合に、月々最低5万円の治療費を捻出しないといけない場合は、この出費に耐えるだけの貯蓄があれば良いと思います。
がんは長期化するケースも存在していますが、一般的な治療期間は数ヶ月程度なので、100万円程度の貯蓄があれば、十分に対応する事が可能でしょう。(治療費のみの場合)
がん保険に限らず、保険というのはもしもの時のために、保険料を積立ていっているようなものです。何も無ければ、その保険料が保険会社の利益になりますし、なにかあれば保険料以上の保障を受ける事が可能です。
つまり、がん保険に加入できないのであれば、保険料を月々支払っていくようなイメージで、貯蓄を行っていけば良いだけで、それほど悲観する必要はないと思います。
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まとめ
がん保険の加入までの流れ
- がん保険に加入する前に契約を確認
- 申告書・告知書等を提出
- 保険料を支払う
- 免責期間に注意する
がん保険の加入条件
- がんの病歴があると、がん保険への加入は難しくなる
- 告知義務違反には気をつける
- 殆どのケースで、加入の審査は落ちない
がん保険に加入できなかった時の代替案
- がん保険が無くても治療は出来る
- 貯蓄を行って、自ら備える
今回は主に「がん保険の加入条件」というポイントなら、がん保険の加入の流れや審査に落とされやすい条件、代替案等についてご紹介させて頂きました。
がん保険に限らず、保険に加入する時ってなんだか複雑で面倒な作業に思えますが、実際は代理店の方や、保険会社の方がしっかりとサポートしてくれます。
逆に言うとサポートを受けないと後々、大きなトラブルに発展する可能性も考えられるので、申込みの段階でなにか問題があった際は、不明な点を問い合わせてトラブルの種を無くしておきましょう。