現在加入している医療保険は大丈夫?ライフプランや医療制度の変化に伴う、医療保険の見直しの必要性とは

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「備えあれば憂いなし」

日本にはこういうことわざがあります。万が一の事を想定し、前もって準備をしておくと安心だという意味があります。

皆さんが加入している医療保険も、万が一、「病気になった」「ケガをした」など、自分の身に何か起こった時に発生する入院や手術に伴う医療費の支払いに備えるために、準備しておくものです。

皆さんにお聞きします。加入されている医療保険、今の時代のニーズにちゃんと適応していますか?

医療保険に加入してから時間が経っていれば経っているほど、もしかすると、給付金や保険金は支払ってもらえない可能性があります。

こういった事態にならないためにも、保険は、定期的に見直しが必要とされております。

今回は、保険の中でも、医療保険をピックアップして、なぜ医療保険の見直しが必要なのか、見直すべき保障内容などについて、詳しくお話していきます。

1.人生において、ライフプランを見つめなおすタイミングとは

まずは、医療保険の見直しについてお話する前に、ライフプランを見つめなおすタイミングについてお話していきましょう。

医療保険に加入するタイミングは、人それぞれ

皆さんが医療保険に加入したきっかけって何ですか?

自分が産まれた時に両親が加入していてくれた、病気やケガをしたのをきかっけに加入した、新社会人になったタイミングで、給料ももらえるし、将来のことを考えて加入したなど、まさに医療保険に加入するきっかけ・タイミングは、人それぞれです。

そして、人は生きている間、いくつもの転機を迎えます。この転機は、医療保険の見直しに大きく関わってくるものになるので、次に、人生におけるライフプランについて見ていきましょう!

ライフプランとは

ライフプランとは、この世に生まれてから死ぬまでの間に、一体どれぐらいのお金の収支があるのか、エクセルなどを利用して作成するプランです。

ライフプランは、100人いれば100通りのライフプランとなり、1人1人、内容は全く異なります。

マイカーを買い替える人、住宅を購入する人、留学する人などでも支出が違いますし、マイカーを買い替える予定だったけど、急遽両親からもらえることになり、買い替え費用が不要になることもあります。

このように、生きていく中で、作成したライフプランは日々、変化していきます。

その中でも、人生における大きな転機、すなわち、ライフプランを見つめなおすタイミングについて、次にお話していきます。

ライフプランを見つめなおすタイミング ~結婚~

ライフプランを見つめなおすタイミングとしては、まずは、「結婚」です。

結婚を機に、特にライフプランを見つめなおす必要性があるのは、男性です。

独身時代であれば、自分の身の事だけを考えれば特に問題はありませんでしたが、結婚をすると、女性、すなわち妻を養っていく必要があります。

昔は、女性は、結婚をすると仕事を辞めて、専業主婦として家庭に入るという風習がありました。現在は、結婚後も働き続ける女性をが増えてきており、共働き世帯が増えています。

結婚をしても女性が働き続けるのであれば、男性が養うという概念自体が古いのではないか?と思われる方もいらっしゃるでしょう。

しかし、結婚後も働き続ける女性が増えているとはいえ、収入面をみると、女性よりも男性の方が多く、女性は、子どもができると、出産を機に、どうしてもしばらく働けなくなってしまい、収入がゼロになる可能性もあります。

一方、男性は、子どもができたとしても、家族のために、働き続けなければなりません。

すなわち、やはり男性には、妻を養う=家族を養うという、一家を支える大黒柱としての大きな責任があります。

結婚をすると、夫婦共働き世帯で収入が2倍になったとしても、当然ながら支出も2倍になります。結婚することで新たに支出項目が増えるのか、節約のために、何か支出を減らすべき項目がないかなど、改めて検討する必要性が出てきます。

結婚という人生の中での大きな転機を迎える時が、まずライフプランを見つめなおす大きな1つのタイミングといえるでしょう。

ライフプランを見つめなおすタイミング ~子どもの誕生~

次に、人生におけるライフプランを見つめなおすタイミングは、「子どもの誕生」です。

結婚をして、夫婦2人だけの生活を思う存分満喫したら、そろそろ子作りでもしようかなと思うご家庭も多いでしょう。

子どもが誕生すると、今まで2人だけだった生活は一変します。

まずは、生活費=支出の増加です。家族が1人増えると、光熱費や食費が増えます。さらに、子どもが、2人、3人と増えれば増えるほど、子どもの数に比例して、生活費もますます増えます。

子どもが誕生して、最もお金がかかるといわれているのが、教育費です。

最近は、保育園、幼稚園が無償化、今年の消費税10%へ増税に伴い、その税収をもとに、低所得者の家庭を対象に、高校・大学までもが授業料の減額・無償化とささやかれています。これは、子どもがいる世帯では、非常に助かるシステムですよね。

現在は、低所得の家庭を対象と検討されていますが、少子化問題が悪化している日本では、将来、子どもを育てやすい・作りやすい環境作りの一環として、低所得者の家庭以外でももしかすると、子どもにかかる教育費を無償化にするなど、何か対策が発案されるかもしれません。

しかし、現在では、保育園・幼稚園~大学まで、全て「公立」でも約800万円、小学校~大学まで「私立」であれば約1,500万円と、公立と私立で、かなり教育費に大きな差が出てきます。

子どもの教育費だけで、いい車が新車で買えちゃうぐらいですよね。

子どもの誕生で、将来的に様々な出費が増えると予想できるので、ライフプランを見つめなおすタイミングの1つの転機といわれています。

ライフプランを見つめなおすタイミング ~定年退職~

最後に、ライフプランを見つめなおすタイミングとして、「定年退職」が挙げられます。

定年を迎える前に、早期退職をする人もいますが、大抵の人たちは、定年を迎えるまで、働き続けます。

定年を迎えるまでは、毎月会社から給料が支払われます。そして、会社によっては、年1回・2回など賞与もあります。

しかし、定年退職を迎えると、今までもらっていた給料は、当然ながら無くなります。つまり、定年退職を迎えるにあたり、一家の収入が激減してしまうのです。

現在の日本の企業の大半は、定年年齢を60歳で設定しています。定年を迎えたら年金をもらえるから、収入が無くなる訳ではないじゃないかという声が聞こえてきそうですよね?

年金は、65歳から支給されるものです。65歳ということは、定年を迎えた60歳から5年間の間、収入源がゼロになってしまうのです。

退職金が支給される企業に勤めている人は、年金が支給される65歳まで、支給された退職金を取り崩して、何とか持ちこたえられるかもしれませんが、退職金が支給されない、支給されたとしてもごく僅かなど、生活が困難になってしまう恐れがあります。

現在、日本では、少子化問題だけでなく、それに伴い、高齢化が問題となっています。高齢の方が増えると、多くの年金を支給しなければならなくなり、日本の財政は、厳しくなっていきます。

そうなれば、年金の支給年齢が今の65歳から70歳へ、さらに年金の支給額が減額されるといわれています。こういった事態に備え、企業では、定年年齢の引き上げ(60歳から65歳・70歳)、政府は、若い世代に対して、老後の資金作りの一環として、「NISA」など株式投資をして資産運用をしていこうと働きかけています。

定年退職を迎える際に、収入が減るということを想定し、新たにライフプランを見つめなおす必要性があります。

2.日々進歩する医療制度について

次に、お伝えしたいのが、日々進歩する医療制度についてです。

昔、「結核」という病気が、日本で流行していたのをご存知でしょうか?

結核は、人にうつる慢性感染症の1つで、主な症状に咳があげられ、吐血をしてしまう時もあります。結核は、大正~昭和にかけて、日本の死亡率のトップとなっていました。

しかし、周りで結核で亡くなったという声を聞いたことがありますでしょうか?

現在の日本では、医療の進歩により、結核での死亡率は、流行当時と比べると、激減しました。

一方、現在の日本人の病気での死亡率1位は、ガンとなっています。2人に1人の割合で、ガンに罹患する時代です。昔は、ガンも、一度罹患してしまうと、死んでしまうと不治の病とされていました。

医療の進歩は、すごいです!罹患したら死を待つのみとされていたガンは、医療の進歩により、治療可能な病気になってきています。

初期にガンを発見できれば、完治する確率も高く、ステージが2、3と進んでいる場合の完治する確率、5年生存率も、高くなってきています。

もしかすると、ガンに罹患した場合に、薬を服用するだけでガンが完治する時代が、訪れるかもしれません。このように、日本では、今後もますます医療が進歩していくと予想されます。

医療の進歩は、医療保険の見直しに大きく関わってくるものになるので、日頃からチェックするようにしましょう。

3.なぜ、医療保険の見直しが必要なの?

いよいよ、ここからが本題です。

ここまでライフプランを見つめなおすタイミング、医療制度の進歩についてお話してきましたが、では、なぜ、それに伴い、医療保険の見直しが必要なのか、一緒に見ていきましょう!

医療保険の保障内容の改定

医療保険の保障内容は、その時代に合った内容に少しずつ変わっていきます。どのように、保障内容が変化していっているのか、いくつか例を出してみましょう。

三大疾病に関する保障内容

医療保険でよく目にするものの1つとして、「三大疾病」があります。

三大疾病とは、

  • ガン(悪性新生物)
  • 急性心筋梗塞
  • 脳卒中

を指します。

医療保険には、三大疾病になった時に、一時金として保険金(三大疾病一時金)が支払われるという内容が基本プランに組み込まれていたり、基本プランになければ、特約として付加する必要性があります。

しかし、三大疾病の急性心筋梗塞や脳卒中は、心疾患や脳疾患の一部にすぎません。

心疾患には、急性心筋梗塞の他に、狭心症や不整脈、心不全などがあります。心筋梗塞には、細かくいえば、急性以外にも虚血性のものあります。

脳卒中も同様です。脳疾患には、脳卒中以外に、1度は耳にしたことがあるくも膜下出血や脳出血があります。

従来の保障内容でいくと、急性心筋梗塞や脳卒中と、症状がかなり限定されていますよね

一方、心疾患の中で、日本人が罹患する確率が1番高いといわれているのが、狭心症です。狭心症になった場合、一時金の支給対象外となり、保険金を請求することができません。

脳卒中も同様です。脳疾患には、脳卒中以外に、1度は耳にしたことがあるくも膜下出血や脳出血があります。

保険は、万が一のことを想定し、リスク軽減を目的に加入する人が大勢いらっしゃいます。加入を検討している人の中には、「急性心筋梗塞しか保障してくれないの?」「もっと幅広い保障のものはないの?」と手厚い保障を求めている人もいるでしょう。

こういったニーズに答えるように、三大疾病一時金の支給対象を、

  • ガン(悪性新生物)
  • 心疾患
  • 脳疾患

に拡大した医療保険を販売している保険会社が増えてきています。

通院に関する保障内容

通院に関する保障内容も、従来のものよりも、バリエーションが豊富になっています。

通院に関しては、まずは、ガンを例に見ていきましょう!

昔、ガンは罹患すると、手術、治療などで、入院が長期化し、入院費が多額になってしまう恐れがありました。

医療保険は、入院が長期化するのを想定し、入院費日額5,000円や11,000円に設定し、万が一、入院することになった際に、入院日数に応じて保険金が支給されていました。

しかし、現在は、医学の進歩により、抗がん剤治療や放射線治療を短期間の入院で行うことが可能であり、後は、通院しながら治療を受けるという、「入院治療から通院治療」へシフトチェンジされてきています。

他にも、入院治療から通院治療が主流に変化してきている背景として、高齢化社会です。

現在の日本は、5人に1人が70歳以上という高齢化社会が問題になっています。ケガや病気なるのは、20、30代よりも50代、60代と年齢が上がれば上がるほど、確率が高くなっていきます。

高齢の人が増えていくと、入院患者も増えて行きますが、入院できる人数は、どの病院にも数に限りがあります。軽度のケガや病気の人を入院させてしまうと、いざ重度の患者が現れた時に、ベッドに空きがない、満床となると、助かる命が1つ消えてしまうかもしれません。

このように、本当に入院が必要とされている人が入院できない、治療できないという事態を避けるために、ケガや病気が軽度の人は、短期間の入院とする病院が増えています。

しかし、通院治療もやはり、検査代や治療代など、毎回病院を訪れるために医療費を支払う必要がありますよね?

保険会社は、入院だけではなく、通院に関してもピックアップし、通院保障が手厚い商品が続々販売されています。

例えば、10日以内の短期間の場合には、5万円などの一時金が支給されたり、通院費を日額で11,000円や15,000円と、入院費よりも多くもらえるようカスタマイズできる商品があります。

医療保険に加入すると必ず1契約に1枚、保険証券が発行されます。保険証券には、支払保険料はもちろん、保障内容など、非常に重要なことがたくさん記載されています。

この保険証券を加入されてから手に取ってどんな内容だったかを確認したことはありますか?

病気やケガで入院したり、手術をした時に保険金を請求する機会がある人は、おそらく保険証券に目を通しているでしょう。

しかし、保険加入以降、病気やケガもなく、保険金を請求する機会がない人は、改めて保険証券を確認する人はほぼいてなくて、タンスで眠っているでしょう。

保険証券が眠っている間に、時代は変わっていきます。

もしかすると、その当時に契約した医療保険の保障内容では、リスクをカバーしきれないかもしれません。

もし、医療保険に加入して時間が経っている人は、1度保険証券を確認してみてください。

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4.まとめ

いかがでしたでしょうか?

医療保険の見直しは、人生の中で何回か訪れる転機を迎えることにより、重要になってきます。

今加入している医療保険の保障内容は、医療の進歩によって、新たに保障を加える必要があるのか、逆に不要な保障によって、不必要な保険料の支払いはないのかなど、いつ起こるか分からないリスクに対応するためには、医療保険の見直しは、必要です。

そして、新たに家族が増える場合も同様です。自分の身に何か起こった時に、家族に迷惑がかからないよう、医療保険の見直しをすることは、家族を守るということに繋がります。

安心して、ご自身、そして家族が生活できるように、日ごろから医療についてアンテナをはり、適時に対応してきましょう。

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