【不動産クラウドファンディング】本当に1万円から投資できる?投資口数や最低投資金額の見方を解説

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不動産クラウドファンディングを利用すれば、多額の資金がかかる不動産投資も1万円で始めることができます。不動産投資がたったの1万円からできるなんて本当なのかな、どうして1万円でできるのか、と疑問に思う人もいるかもしれません。

クラウドファンディングの仕組みがわかれば、それも納得がいくはずです。

これまでハードル高かった不動産投資に、初心者でも気軽に検討できるクラウドファンディングは新しい投資方法として今注目を浴びています。

今回は、不動産クラウドファンディングの仕組みや、物件の投資情報の見方をわかりやすく解説していきます。

この新しい投資方法をぜひ初めての投資にお役立て下さい!

少額投資の不動産クラウドファンディング

 

不動産に投資をするには、一般的には数百万円~数千万円の資金が必要です。ローンを組んで収益物件を購入する人が多いのですが、数ある投資の中でもハードルが高い投資の1つとなります。

不動産に興味はあるけど、なかなか投資には至らないという人も多いのではないでしょうか。

そんな中、クラウドファンディングにて不動産投資を扱う業者が増えてきており、少額でも不動産投資ができるようになりました。

それは、ほんのここ1,2年の出来事で、ベンチャー企業による、新しい不動産投資、不動産クラウドファンディングが話題になっています。

クラウドファンディングとは

では、そもそもクラウドファンディングとは何なのでしょうか。

クラウドファンディングはインターネットが普及したことによって革新的に登場した、全く新しいタイプの投資方法になります。

基本的にはネット上で、不特定多数の個人や組織・団体から資金を集めて、商品やサービス・企画などの開発や販売を促進させることを目的としています。

わかりやすくいうと、寄付をネット上で募集するのに似ています。実際に寄付を募集するクラウドファンディングもあるのです。

そこで、クラウドファンディングの種類を5つご紹介しておきましょう。

クラウドファンディングの種類

寄付型

寄付型のクラウドファンディングは文字通り、寄付を募集する企画になります。地方に特化したものや公共性が高い企画も多く、支援したい人から資金を集めるファンディングになります。

購入型

購入型クラウドファンディングは、モノやサービスを支援するために資金を提供するタイプです。投資型にも似ているのですが、資金提供者には現金ではなくモノやサービスが還元されるのが大きな特徴になります。

融資型

融資型は投資型クラウドファンディングと混同される場合もある投資方法になり、ソーシャルレンディングとも呼ばれるものです。ソーシャルレンディングの場合は、直接、モノやサービス・投資を企画する業者に融資を行う業者に資金を提供する方法になります。

ファンド投資型

ファンド投資型は、集めた資金を投資運用に使うことを目的にしたクラウドファンディングになります。投資を行う運用会社が資金を直接募集しています。投資運用によって得た利益が資金の出資者に還元される方法になります。

株式投資型

株式投資型のクラウドファンディングは、非上場の企業の株式を購入する投資方法になります。ベンチャー企業を支援しながら、その企業の利益の一部を分配金として受け取ることが可能です。また、その企業がいざ上場した時には株価が一気に値上がりする可能性もあります。

※クラウドファンディングの仕組みをさらに詳しく知りたい方はこちら。

不動産クラウドファンディングは

クラウドファンディングで5つの種類がある中、不動産クラウドファンディングは投資型と融資型の2つに分かれています。

投資型・不動産クラウドファンディング

投資型の不動産クラウドファンディングは、不動産運用会社が直接資金を収集して、不動産の運用をしています。

不特定多数の投資家から集めた資金で物件を購入、運用、売却を行います。そこで得た利益が分配金として投資家に還元されます。
融資型・不動産クラウドファンディング

融資型の不動産クラウドファンディングは、不動産運用会社に融資を行う金融業者が資金を集めています。

不動産運用会社は、その金融業者へ利益の1部を返済金・分配金として支払います。支払われた金額から金融業者は分配金や利息を投資家に還元します。

※不動産クラウドファンディングとは何なのか、こちらからも詳しくご覧いただけます。

本当に1万円からできるのか

不動産クラウドファンディングは、まだ新しい分野であることから、実際には十数件程度しかまだありません。それらの不動産クラウドファンディングにも色々な種類や物件があり、1万円から投資できるものもいくつかあります。

なぜ1万円からできるのか

なぜ、 1万円から不動産投資が可能なのかというと、前述したようにクラウドファンディングは不特定多数の人達から資金を収集して投資を行っているからです。

不動産の購入価格は、非常に高額で、主要都市部では数千万円のものがほとんどです。例えば、これを10万円、100万円単位で募集をすれば参加できる人も限られてしまうでしょう。ということはその分、目標額を回収するのに時間もかかる可能性があります。

でも不動産クラウディングの多くは、少額からの資金提供が可能です。

より多くの人から資金を集めて、目標金額が達成できるように、少額から投資ができる仕組みになっているのです。

最低投資金額は募集物件による

いくらから投資ができるかは、その不動産クラウドファンディングの業者や、物件によっていろいろあります。今のところ、投資金額が最も小さい場合で1万円になります。

  • 1万円から投資ができるもの
  • 2,3万円から投資ができるもの
  • 10万、20万円必要なもの
  • あるいは、もっと高額な資金が必要なもの

など様々な物件の募集を探すことが可能です。

最近とくに注目されているのは、やはり1万円から投資ができる不動産クラウドファンディングです。初心者でも、気軽に誰でも不動産投資ができることが魅力になっています。

1万円から投資ができる業者

現在、1万円から投資ができる不動産クラウドファンディングは以下の業者があります。

※ 1万円から投資ができる不動産クラウドファンディングはこちらからもご覧頂けます。

不動産投資情報の見方

実際に不動産クラウドファンディングの業者を探して、投資する物件を決める時には、それぞれ資金の募集を行う物件の情報を確認することが必要です。

この不動産投資情報を参考に、投資を行うかどうかを決めるのですが、初めての投資の場合は情報の見方がよくわからない人も多いでしょう。

そこで、不動産クラウドファンディングを始めるにあたって必要不可欠な投資情報の見方を解説していきます。

投資情報・募集概要

不動産クラウドファンディングでは、運用開始が予定されている物件に投資するために、まずその物件の購入・運用にかかる資金の募集が開始されます。

目標金額に達した時点で、募集か締め切りとなります。

では、その募集概要や投資情報とはどのように表記されてあるのか、具体的にいくつか見ておきましょう。

投資情報の例

※CREALの募集事例

以下は、「CREAL」にて5月9日に開始される投資物件の募集概要です。

出典:CREAL 参考リンク

※OwnersBook の募集事例

こちらは「OwnersBook」が5月24日から開始する投資物件の募集要項です。

出典:OwnersBook 参考リンク

※FANTAS funding の募集事例

「FANTAS funding」の募集事例は以下のようになります。

出典:FANTAS funding  参考リンク

それぞれの業者によって、募集広告の内容も若干異なるのですが、概ねは上記のような募集要項が募集が開始される前に公表されます。

さらに、詳しい物件の詳細が確認できるようになっています。

※募集によっては、わずか数分で締め切りになる場合もあり、マメに募集が出ていないかをチェックすることと、早めに物件の詳細をリサーチしておくことが大切です。

このように公表された投資情報を参考に、どの物件に投資していくのかを各自で判断していくことができます。そこで、概ね共通する基本的な投資情報(募集要項)の用語を解説しておきたいと思います。

基礎用語の解説

まず最初に確認することは、その物件の募集期間、募集開始日の確認です。その他、最低でも覚えておきたい基礎用語を順番に解説していきます。

募集開始日・募集期間

募集開始日とは、その投資物件の資金収集、投資への参加の募集受付が開始される日程になります。募集期間はその期間に募集が行われることを表していますが、原則として、目標金額に達した時点で締め切りとなるので注意する必要があります。

募集金額・目標金額

募集金額とは、その投資物件の購入価格や運用にかかる費用、つまりその物件に投資を行うために必要とされている資金の総額です。5,000万円、6,000万円、あるいは1億円以上が募集されている場合もあれば、800万円、500万円くらいの金額の物件もあります。

投資口数

投資口数とは、投資ができる金額の単位のことをいいます。一口(ひとくち)=〇円、で表記されてあります。これはそれぞれの投資物件によって、一口がいくらなのか異なります。

一口=1万円、一口=5万円、一口=10万円などと表記されてあります。

最低投資金額

最低投資金額とは、最低購入できる(最低投資できる)金額のことをいいます。一口=1万円と書いてあれば、1万円からの投資が可能だということになります。

最低投資金額は口数で記されている場合もあります。三口以上からとなっている場合は、一口の金額×3で計算することができます。

投資期間・運用期間

投資期間は運用期間と表示されてある場合もあります。つまり、その物件にて投資を行う期間のことをいいます。運用期間終了後には売却される物件も多いようです。

原則として、投資期間が終了する日が満期日となり、投資した金額(元本)が投資家に償還されるしくみとなっています。

その物件の運用状況によっては元本が増える場合もあれば、少なくなる場合もあります。運用状況次第といったところになります。

分配金利回り

分配金利回りとは、投資期間中に受け取る分配金が投資金額に対してどれくらいの利率で還元されるのかを表したものです。

想定利回り、予定利回りと記載されある場合もあります。基本的に年利計算となりますので、1年未満の場合は年利から日割り・月割り計算にて分配金が算出されます。

募集時点での利回り率は、あくまでも想定、予定となる利率ですので注意して下さい。実際に支払われる分配金は、実質の収益額によって左右されてしまいます。

中途解約

投資物件の募集要項をチェックする上で、必ず念のために確認しておきたいのが、中途解約に関する条項です。これは、いざ契約をする段階にならないと確認できないものもあります。

メールやフリーダイヤルなどで、問い合わせをしておくことをおすすめします。また、万が一、早まって契約してしまう可能性もあるのでクーリングオフの対象かどうかも確認しておいた方が無難でしょう。

中途解約ができないものの方が多いので、業者や投資物件は慎重に選ぶようにしましょう。

※不動産クラウドファンディングの分配金や元本に関する注意点などは、こちらの記事でもご覧いただけます。

投資物件の用語

続いて、募集の段階で確認しておきたいのが、投資物件の詳細です。代表的な用語をいくつかご紹介しておきましょう。

所在地

物件のある住所、地域が確認できます。詳細には、利用できる交通機関や商業施設、学校などが記載されてあり、それらの情報から賃貸ニーズを探ることが可能です。

物件概要

物件の築年数、物件の建物の種類、物件の用途などが記載されてあります。

物件の築年数

築年数は竣工日として記載されてある場合もあります。さらに、どのようなリフォームを行ったのかなども合わせてチェックしたいところですね。

建物の種類

木造、鉄骨鉄筋、RC(鉄筋)造りなど、その建物の構造が表記されてあります。

さらに、何階建てなのか、室内の間取りはどうなっているのか、細かく調べることができます。

物件の用途

その物件の用途は、

居住用なのか、店舗用なのか、オフィス用なのかが記載されてあります。最近の民泊の流れに特化した、宿泊施設への投資物件も増えてきています。

付加価値

投資物件の詳細を確認する時に、チェックしておきたいのが、その物件の他にはない付加価値です。

例えば、駐車場、広い庭や畑、倉庫、デザイナーズマンションなどとその物件にしかない魅力を備えているものを探したいですね。

ソーシャルレンディングの用語

その投資物件がソーシャルレンディングだった場合には、少し異なる用語が出てくるので覚えておきましょう。

不動産クラウドファンディングが、ソーシャルレンディングのタイプだった場合は、不動産運用会社への投資ではなく、融資を行う金融業者への投資となります。

このような方法で行うクラウドファンディングは、ソーシャルレンディングまたは融資型ファンディングとも呼ばれており、ローンファンドや担保付きローンとして募集が行われています。

ローンファンド

ここでいうローンファンドとは、不動産運用会社に資金の貸し付けを行うローンのことをいいます。その資金の募集がされているということです。

回収した資金は不動産運用会社へ融資されますので、間接的に不動産投資を行う方法になります。

不動産担保付きローン

不動産型のソーシャルレンディングでは、不動産担保付きローンと表記されてあるものもあります。これは、融資を行う物件を担保として貸し付けを行うという意味です。

運用を行うのは不動産運用会社ですが、抵当権は融資を行った金融業者が保有していることになります。

投資を行うのが、融資業者なのか不動産運用会社なのかの違いがあるだけで、大まかな投資の仕組みは不動産クラウドファンディングと似たようなものです。

※不動産だけでなく、様々なタイプのクラウドファンディングを調べてみたい方はこちらをご覧下さい。

※また、少額からできる不動産投資にはJリートもおすすめです。Jリートの記事はこちらからご覧になってみて下さい。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

不動産クラウドファンディングは、不特定多数の投資家たちから資金を集めて、不動産投資を行うため、たったの1万円からでも投資に参加できる仕組みになっているのです。

数百万、数千万円と資金がかかるということで、簡単には手が出せなかった不動産投資です。そんな不動産投資もここ、1、2年の間に状況は革新的に変わってきています。

少額でも不動産に投資にできる気軽さから、20代、30代の投資の初心者からも人気が高まっている不動産クラウドファンディングなのです。年齢や職業、投資経験を問わず、誰にでも不動産投資に参加できる機会が訪れているのです。

将来的に本格的な不動産投資を行いたい方、また、今回何でもいいから投資を始めてみたい方、以前から不動産に興味があった方など、ぜひ、この機会にお気に入りの物件を不動産クラウドファンディングで探してみませんか?

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