カードローンで戦略的に返済計画をたてる方法|返済シミュレーション付き

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カードローンはWeb申込ができ、最短30分審査で、即日融資も可能と、誰でも手軽にお金を借りられるメリットがあります。しかし、カードローン業者の金利は総じて高いため、気がつけば高い利息に悩まされ借金地獄に陥ってしまうリスクも考えられるでしょう。

そこで、融資を受ける前に、「返済額」「返済期間」「支払い利息」の3つを計算しておくことをおすすめします。今回は、その計算を簡単にするために、返済シミュレーションを紹介します。ツールを使えば一瞬で計算結果が出るため、ぜひ返済計画をたてるときにご活用ください。

カードローンの返済方法一覧|あなたにピッタリはどれ?

カードローンの返済方法は一つしかないわけではありません。利用するカードローンによって、返済方法は次の2通りに分かれるので、まずは以下をご確認ください。

  • 随時返済
  • 約定返済

それぞれの特徴や仕組みは少し異なるため、以下で詳しくお伝えしていきます。

カードローン返済方法①:随時返済

随時返済方法とは、借りたお金を「いつでも」返して良いということです。債務者の経済事情に余裕ができたときなど、基本的に自由に返済ができる方法となります。ただし、この随時返済方法をとれる場合は限りがあります。

たとえば、返済期間を短くして利息分をお得にしてしまう、「繰り上げ返済」も随時返済の一つです。繰り上げ返済は、あくまで毎月の期日に一定額を返し(約定返済)、その中で余裕があれば追加で返済を行う(随時返済)という方法を指します。この繰り上げ返済のように、随時返済は約定返済と同時に行われることが多く、単独で用いられることは基本的にはありません

カードローンの返済では、次で紹介する約定返済がほとんどです。

カードローン返済方法②:約定返済

約定返済とは、毎月の期日が定められ、その日に所定の金額を納める方法です。この期日のことを「約定返済日」といいます。

たとえば、クレジットカードで支払った金額は、各カード会社の締め日に金額を集計し、同じく既定の支払日に一括で支払うことが多いですよね。カードローンもこれと同じく、既定の約定返済日に必ずお金を返す義務が発生します。

では、カードローンの返済手段にはどのような種類があるのでしょうか。以下で詳しくお伝えしていきます。

カードローンの返済手段一覧

カードローンの返済手段とは、銀行振込など、業者ごとに定められたお金の返す細かい方法のことです。カードローンの借金を返す場合は、次の4通りの手段があります。

  • インターネットから返済
  • 返済用口座に振り込み
  • ATMから返済
  • 店頭窓口で返済

この中でも、カードローンの返済手段として多用されるのが「ATM返済」です。たとえば、近くにその業者の専用ATMがある場合、そこへ直接お金を振り込んで返済を行ったことがある方も多いのではないでしょうか。また、各業者には提携ATMを持つ場合も多く、今ではコンビニに設置されているATMからカードローンの返済を行うこともできます

「インターネットからの返済」も、最近増えている返済手段の一つです。

この場合はインターネットバンキングを利用します。オンラインバンキングとも呼ばれ、文字通りインターネットの中で送金ができるため、わざわざATMまで足を運ぶ必要がありません。自宅からカードローンの返済もできるので、手軽な方法として利用者が増えています。

インターネットバンキングは24時間365日の利用が可能です。たとえば、銀行の営業時間を気にすることなく、いつでもカードローンの借り入れができますし、インターネットバンキングから時間を気にせずに返済もできます。

このように業者によって扱っている返済手段が異なるため、各社のホームページなどでご確認ください。インターネットバンキングを採用している業者の場合、とても便利に借入・返済が可能です。

カードローンを返済するときの流れ・手順

カードローンを返済する場合には、次のような流れや手順があります。覚えておくと、返済手続きが楽になるので便利です。

  1. カードローン業者で借り入れを行う
  2. ホームページなどで返済日や返済手段を確認しておく
  3. 約定返済日まで指定の金額を返済する

特に、返済日や返済手段などは必ず確認しておきましょう。業者によって大きく異なる場合もあるからです。

カードローン業者で借り入れを行う

カードローン業者で借り入れを行う場合は、近くに専用窓口があるかも確認しておきましょう。最近では、どのカードローン業者でもWeb申込ができるようになりましたが、審査結果の通知やローンカードの受け取りに、各業者の窓口(無人店舗)に訪れる必要があります。ただし、大手業者などはローンカード不要で、スマホアプリから借り入れも可能になっています。

ホームページなどで返済日や返済手段を確認しておく

カードローン業者の返済日や返済手段は、それぞれ違いがあります。たとえば、毎月25日が返済日のところもあれば、10日に設定している場合もあります。また、インターネットバンキングに対応している業者もいれば、返済手段が銀行振込しかないところも少なくありません。

こうした返済条件は各業者の公式サイトから確認できるため、できるだけ事前に行っておくことをおすすめします。

約定返済日まで指定の金額を返済する

返済日や返済手段がわかれば、後は指定の日にお金を返すだけです。銀行振込の場合など、手数料の金額も事前に確認しておくと良いでしょう。

大手のカードローン業者の場合、ファミリーマートやローソンなど、全国のコンビニと提携していることも多いです。その場合は、借入や返済もコンビニATMが利用できますので、便利に活用しましょう。もちろんコンビニATMは24時間、365日の対応ができます。

カードローンの返済計画を立てよう!返済シミュレーション

カードローンは最短30分(中には30秒)というスピード融資で、即日融資が可能なことも珍しくありません。それだけすぐに現金化ができるため、軽い気持ちで借りてしまう方も多いのではないでしょうか。しかし、お金を借りるときは、カードローンに限らず必ず返済計画をたてておきましょう

特に、カードローンは銀行融資などに比べると金利が高めに設定されているため、多額のお金を借りて利息が大きく膨れ上がることも考えられます。その結果、返済が滞ってしまい、ブラックリストに登録されたり(3ヶ月滞納でブラックリスト対象)、他社の借り入れが増えて借金地獄に陥らないよう、十分な計画性が必要です。

ただし、お金を借りる前から計画を立てておくことは、なかなか難しいものですよね。

そこで、今回はカードローンの返済シミュレーションを組んでみました。カードローン業者の平均的な金利を参考に計算を行っているため、ご自身の元利(元本+利息)に近い数値が出ているはずです。ぜひ、以下をご参考ください。

カードローンの返済額と利息額のシミュレーション

カードローンの返済額とは、純粋な借り入れ額である「元本」と、金利から算出する「利息」を合わせたトータルの返済額のことです。またの名を「元利」ともいいます。

返済額を計算するには、まず元本に金利をかけ合わせて利息金額を求めなければなりません。

計算式は次の通りです。

  • 借入金額(元本) × 金利 ÷ 365 × 借り入れ日数 = トータルの利息金額

たとえば、カードローン業者の公式サイトには「金利○○%」という提示がありますよね。これは「年利」といい、「一年間にかかる利息を算出する」ときに利用する数値です。つまり、上記の計算式のように、借り入れ金額に金利(年利)をかけ合わせた後、それを「一日の利息」に算出するために365日で割ります。

そして最後に借りたトータルの期間をかけることで、最終的な利息金額が求められるということです。

では、シミュレーションとして条件を定め、上記の計算式に数字を当てはめてみましょう。

借入条件

  • 借入金額(元利):50万円
  • 金利(年利):18%
  • 借入期間:2ヶ月(60日)

これらを先ほどの計算式に当てはめてみると、

  • 500,000円 × 0.18 ÷ 365 × 60 = 14,794円

この14,794円がトータルで発生する利息です。利息は元金に加え、最終的な返済額を求めます。

  • 500,000円 + 14,794円 = 514,794円

つまり、50万円を年利18.0%で2ヶ月借りた場合は、トータルで514,794円を返す必要があるということです。

今回は計算がしやすいように、借入期間を2ヶ月に設定しましたが、50万円を2ヶ月で返すのは現実的ではありません。では、今度は毎月の返済額を決め(約定返済)、そこから借入期間を算出していく方法をとってみましょう。

借入金額100万円を毎月5万円ずつ年利17.8%で借りたケース

カードローンの借入シミュレーションとして、次の条件を設定します。

  • 借入金額(元本):100万円
  • 毎月の返済金額(利息込み):5万円
  • 金利(年利):17.8%

先ほど紹介した返済期間をベースにした計算式とは異なり、毎月の返済額をベースにすると計算が複雑になります。そこで、「プロミスの返済シミュレーター」を利用します。プロミスはカードローン業者の大手ですが、その公式サイトで上記3つの条件を入力するだけで、簡単に返済期間と利息金額を算出できます。

結果は以下の通りです。

  • 借入金額(元本):100万円
  • 月々の返済額:5万円
  • 返済期間合計:24ヶ月(24回払い)
  • 支払い利息の合計額:19万5,056円
  • トータルの返済額(元本+利息):119万5,056円

基本的に、借金は借入期間が延びるほど多くの支払利息が発生します。

仮に、上記のシミュレーションを月々の返済額10万円で設定し直したとしましょう。その結果は以下の通りです。

  • 借入金額(元本):100万円
  • 月々の返済額:10万円
  • 返済期間合計:11ヶ月(11回払い)
  • 支払い利息の合計額:9万494円
  • トータルの返済額(元本+利息):109万494円

このように、月々の返済額が増えることでそれだけ「早く返せる(返済期間が短く)」ということです。ここでは、毎月の返済額を5万円から10万円にすることで、返済期間は11ヶ月と13ヶ月も短縮されました。また、返済期間が短くなったことで、トータルで支払う利息も約9万円へ、先ほどより約10万円の利息がお得になりました。

月々の返済額を増やすことで一時的な負担が増しますが、トータルで考えた場合は利息が減り、なおかつ全体の返済額が減ります。この仕組みをしっかりと理解して、最終的に支払う利息が少なくなるように返済計画を立てていきましょう。

計画的な返済を行うコツ

カードローンで借り入れを行う場合、できる限り利息は低く抑えたいですよね。そこで、ここでは支払利息をできるだけ抑え、計画的に返済を行うコツを2つお伝えしています。

  • 毎月の返済金額を増やしてトータルの利息を少なくする
  • 借り換えローンで金利自体を低く抑える

毎月の返済額を増やした場合の効力については、先ほどお伝えした通りです。返済額を増やすことでトータルの返済期間が短くなります。そのため、必ず利息が抑えられ、最終的な返済額が少なくなるということです。

一方の借り換えローンとは、現在のカードローンから、より低い金利の業者に乗り換える方法を指します。借り換えローンは、ほとんどのカードローン業者が採用しているため、たとえば、アコムからプロミスへ、プロミスからアイフルへというように、金利の低い業者に乗り換えることで、支払う利息額を少なくすることができます。

借り換えローンの金利は、カードローンで初回契約を行った場合の金利より必ず低くなります。たとえば、カードローンの一般的な初回契約時の金利は、おおよそ18%(年利)が多いです。一方で、借り換えローンの場合は、同じカードローン業者でも金利は15%程度におさまることも珍しくありません。

金利が3%だけ低くなっただけでも、トータルの返済額でみれば数万円の差になるので大変お得です。

ただし、借り換えローンを利用する場合は、再び借入期間を計算し直すこともあります。たとえば、金利が減ることで月々の返済額が減ります。金利が3%下がるとそれだけ月に支払う利息が減るため、今まで3万円ずつ返済していたケースが、2万円で済むようになったなどです。

すると、毎月の返済額が減ったことで、逆に返済期間が延びてしまいます。60万円を毎月3万円ずつなら20ヶ月で済みますが、2万円なら30ヶ月というように返済期間が延びていますよね。返済期間が延びてしまうとトータルで支払う利息も増えると、先ほどお伝えしました。その通り、月々の返済負担が軽くなって安心していた矢先、結局、最終的な利息が増えてしまうリスクもあるのです。

このようにならないよう、借り換えローンを利用する場合は、毎月の返済額を逆に高めて返済期間を短くしていく必要があります。そうすると、金利が低くなっている分と返済期間が短くなる分で、トータルで支払う利息が大幅に安くなるのです。

カードローン返済でよくある質問

返済が遅れた場合のペナルティは?

返済が遅れた場合、うっかり入金を忘れ1ヶ月だけの延滞なら、それほど大きな問題はありません。これが3ヶ月の延滞になってしまうと、信用情報機関にブラック情報が記録されてしまいます。いわゆるブラックリスト行きです。

この記録は約5年間の時効があり、絶対に消すことはできません。この間は、ほかの融資を受けたり、クレジットカードへの登録や、マンションの入居審査などに大きなマイナス影響を及ぼします。

ただし、その5年間で大きな返済トラブルなどを起こさなければ、事項によってブラック情報も消滅します。

カードローンはおまとめローンを利用することができる?

カードローンで融資を受けている場合は、おまとめローンで借金を一本化することができます。おまとめローンとは、今まで複数の業者から借りていた借金を、一つの金融機関のローンにまとめることです。この結果、金利が少しだけ低くなったり、返済先の管理(返済日など)も楽になるメリットがあります。

カードローンはバレずに借金ができる?

カードローンは家族や知人などにバレずに借り入れが可能です。もっとも注意すべき点としては、ローンカードを受け取る際に、郵送以外の方法を選ぶことです。たとえば、無人店舗などで受け取るなど、自宅に郵送物が届かないよう工夫しましょう。カードの受け取り方法は、各業者の申し込みページで設定することができます。

まとめ

カードローンは、銀行融資に比べると審査が緩めで、審査スピードも速く気軽に借りれます。しかし、だからといって返済計画も立てずに借金してしまうと、ご自身の返済能力を借金総額が上回ってしまい、深い泥沼へと陥ってしまうリスクもあります。

今回は、毎月の返済額を基本に、カードローンの返済シミュレーションを紹介してきました。ツールを使えば誰でも簡単に計算ができるので、まずはお金を借りる前に返済額を把握しておきましょう。

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