FXのスキャルピングとは?ほかのトレードスタイルと比較してどこが違うのか徹底解説!

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FXのスキャルピングってよく聞くけど、具体的にどんなトレードスタイルなんだろう・・・

こんな気持ちを持っていませんか?

FXには代表的な投資スタイルが4つほどあります。スキャルピングは、そのなかでも超短期間の取引で利益を積み重ねていくスタイルであり、もっともFXらしい取引スタイルといえます。これからFX投資をスタートしようという方や、すでにFXトレードを行っておりもうワンランクステップアップしたいという方でも、興味を持っている人は多いことでしょう。

いっぽうで、スキャルピングには具体的にどんなメリットがあるのか、どんな人に向いているのかといった点は、まだあまり知られていません。そこで今回の記事では、FXのスキャルピングがほかのトレードスタイルと比較して、具体的にどこが違うのかを初心者向けにわかりやすく解説していきます。ぜひ最後まで読んでみてくださいね。

スキャルピングとは?

まずはスキャルピングの概要を確認していきましょう。FXのスキャルピングとは、数秒や数分といった超短期間でトレードを繰り返す投資スタイルです。みなさんのFX取引のイメージはどのようなものでしょうか。おそらく、パソコンの前にずっと張り付いて値動きを追いかけて、頻繁にトレードをするトレーダーの姿が思い浮かぶのではないでしょう母。

スキャルピングは、そのイメージの通りのトレードスタイルと考えればOKです。1日の間に何度も取引を行い、短期間の値動きに合わせて小さな利益を積み重ねていきます。

スキャルピングの3つのメリット

続いて、スキャルピングの持っている具体的なメリットをみていきましょう。具体的には、以下のような点が挙げられます。

スキャルピングのメリット

①すぐに利益を出すことができる

②テクニカル分析を活用できる

③隙間時間で取り組みやすい

それぞれの詳しい内容を、確認していきましょう。

メリットその① すぐに利益を出すことができる

スキャルピングの最大のメリットは、すぐに利益を出すことができる点です。概要でも述べたように、スキャルピングは原則として数秒や数分といった超短期間で取引を繰り返します。そのため、利益が出るのもはやいです。短期決戦ですぐに結果が出るため、とにかく稼ぎたいと考えている方には適しているでしょう。

メリットその② テクニカル分析を活用できる

スキャルピングの2つ目のメリットは、テクニカル分析を活用することができる点です。FXトレードの分析手法には、情報をもとに投資判断を行うファンダメンタル分析と、チャートを分析するために利用するテクニカル分析があります。そして、スキャルピングではテクニカル分析がもっとも大切になります。

ファンダメンタル分析は、情報が出るまで待たないといけないため、短期間での取引にはそこまで適していません。これに対してテクニカル分析では、分析した結果をもとにトレードすることができ、基本的にはすぐにチャートに結果が反映されるため、スキャルピングのような超短期間の取引には非常に適しています。もちろん、分析結果が読み違えていれば、トレードとしては失敗になりますが、テクニカル分析に自身のある人や、力を養いたいという方には、非常に適したトレードスタイルです。

メリットその③ 隙間時間で取り組みやすい

スキャルピングの大きなメリットの1つとして、細かな隙間時間でも取り組みやすいという点があります。

たとえば、通勤中や通学中のちょっとした隙間時間がありますよね。こうした時間は、特にすることがなくスマホをただいじっているだけの人が多いでしょう。いっぽうで、こうした時間にもFXのチャートは常に変動しています。そのため、このタイミングでトレードを行うことができれば、細かな空いた時間をうまく使ってFXトレードをすることができるのです。

一般的には、パソコンの前に張り付いて取引を行うようなイメージがあるかもしれませんが、現在ではテクノロジーの発達によってスマートフォンのアプリでも、パソコンさながらの本格的な取引を楽しむことができます。また、FX取引の中でもスキャルピングであれば細かな時間でトレードをすることができるため、自分の1日の時間を無駄にせず、有効的に利用することができる点は大きな魅力といえるでしょう。

スキャルピングの3つのデメリット

良いことづくしのイメージがあるスキャルピングですが、デメリットはないのでしょうか。ここからは、スキャルピングにはどのようなデメリットが潜んでいるのかも、確認していきましょう。具体的には、スキャルピングには以下のようなデメリットがあります。

スキャルピングの持っている3つのデメリット

① チャートを常に気にしなければいけない

②ある程度の資金が必要

③一回の利益が小さい

それぞれの詳しい内容を、確認していきましょう。

デメリットその① チャートを常に気にしなければいけない

スキャルピングのデメリットとして、チャートを常に気にしなければいけないという点があります。先ほど、副業でも隙間時間で取り組みやすい点はメリットとしてあげました。いっぽうで、一度ポジションを持ってしまうと、決済のタイミングを常に見ていなければいけません。一度決済のタイミングを逃してしまうと、なかなかポジションを決済できず、そのまま自分自身が忙しくなってしまい、損失を出してしまう可能性があります。そのため、隙間時間の間にポジションを決済する必要があります。

基本的に、仕事中にポジションを決済するのは、多くの人が難しいでしょう。こうした点からも、チャートを常に気にしてトレードしなければいけないスキャルピングは、副業の人にとっては難しいタイミングが必ずきます。これはデメリットの1ついえます。

デメリットその② ある程度の資金が必要

スキャルピングでは、ある程度のまとまった資金が必要です。具体的には、スキャルピングは超短期間で取引を繰り返します。イメージすればわかりますが、数秒や数分の間にチャートが大幅に動くことは、ほとんどありません。チャートが動かないということは、利益を出すためにはあまり適していないといえるでしょう。なぜなら、FX取引は購入価格と売却価格の差額が自分の利益になるからです。

こうした点からも、スキャルピングで利益を出すためにある程度のまとまった資金が必要になります。数円や数十円といった金額の利益しかでなければ、手数料で消えていってしまう可能性もあります。それではちょっと辛いですよね。具体的に数字でいうと、数万円では少なく、数十万円はトレードの資金として準備しておくことをおすすめします

デメリットその③ 1回の利益が小さい

スキャルピングは1回の取引で得られる利益が少ない点もデメリットとしてあげられます。これは、2つ目のデメリットであげたある程度のまとまった資金が必要という点にも当てはまります。スキャルピングトレードをするのであれば、とにかく小さな利益をコツコツと積み重ねていくことが重要です。

いっぽうで、1回の取引でガツンと大きな利益を出したい人もいるでしょう。こうした人にとっては、小さな利益を積み重ねていくスキャルピングは結構しんどく感じるかもしれませんね。また、ある程度高めのレバレッジを使わないといけないため、損失に振れたときのリスクも場合によっては大きくなります。

ほかのトレードスタイルと何が違う?

ここまでで、スキャルピングの概要やメリット・デメリットを確認してきました。全体的なイメージは、あらかた掴めたのではないでしょうか。ここからは、スキャルピングが持っているほかのトレードとの違いを確認していきましょう。今回は、FXトレードの中でも代表的なトレードスタイルである、デイトレード、スウィングトレード、長期トレードの3つに絞って考えていきたいと思います。

ざっくりいうと、スキャルピングのトレードスタイルと、ほかのトレードスタイルの主な相違点は、トレード期間の長さにあります。まずは、この3つのトレードスタイルが、どのような特徴を持っているのかを確認していきましょう。

デイトレードの特徴とスキャルピングとの違い

デイトレードとは、名前の通り1日の間で取引を完了させるトレードスタイルを指しています。スキャルピングの場合は、数分や数秒という超短期間でしたね。デイトレードは、スキャルピングについで取引時間が短いトレードスタイルとなっています。

大きな特徴としては、ポジションを持ったあとに、翌日に持ち越すことをしないという点があげられます。保有したポジションは必ず1日の間どこかのタイミングで決済するため、1日で結果がしっかりと出る点は魅力ともいえるでしょう。また、ポジションを翌日に持ち越すことで発生するリスクも抑えることができるため、慎重に取引を行いたい人にも適している点が特徴です。

スウィングトレードの特徴とスキャルピングとの違い

次にスウィングトレードの特徴を見ていきましょう。スウィングトレードからは、ポジションを保有する期間が長くなっていきます。具体的には、数日や数週間といった中期的なスパンでポジションを保有し、トレードするのがスウィングトレードの特徴です。スキャルピングのような超短期間の取引と違い、期間が長くなる点は独自の特徴といえるでしょう。

スキャルピングでは、チャートを分析するテクニカル分析が効果的であることがわかりましたね。これに対してスウィングトレードは、テクニカル分析とファンダメンタル分析のどちらにも適しています。テクニカル分析で中期的なトレンドを把握したり、ファンダメンタル分析で情報をもとにトレードを行ったりといった具合で、バランスの取れたトレードをすることができる点が大きな魅力の1つともいえます。

また、ファンダメンタル分析はテクニカル分析と違い、情報をもとに投資判断を行うため、予想の的中率が上がります。はっきりいうと、チャートの動きはどんな一流の投資家でもわかりません。しかし、情報は事実です。プラスの情報が出れば上昇に転じますし、マイナスの情報が出れば価格は下落します。こうした点から考えると、より柔軟な取引ができる点がスウィングトレードの魅力でもあり、損切りや利確の判断材料が多くなることからも、スキャルピングよりも取り組みやすい点が違いとしてあげられます。

長期トレードの特徴とスキャルピングとの違い

ここからは、長期トレードの特徴やスキャルピングとの違いを見ていきましょう。長期トレードは、数週間や数年といった長期間にわたってトレードを行うスタイルです。トレード期間で比較した場合に、スキャルピングの超短期間の取引とはもっとも遠いところにいるのが長期トレードといえるでしょう。

長期トレードでは、長期間にわたってポジションを保有するため、すぐに結果を出すことができません。そのため、我慢強く取引をできる人でないと難しいといえます。いっぽうで、長期間にわたってポジションを保有するため、価格の変動が期待できるため資金が少ない人でも大きな利益を出しやすい点が特徴でしょう。

どんな人に向いているのか?

スキャルピングのほかのトレードスタイルとの違いがわかったかと思います。ここからは、スキャルピングがどんな人に向いているのかを確認していきましょう。

基本的には専業トレーダー向け

スキャルピングは、基本的に専業トレーダー向けの投資スタイルです。もちろん、初心者の方でも休みの日や隙間時間に取り組むことができますが、スキャルピングはチャートを常に意識している必要があります。副業でスキャルピングに取り組もうとしても、仕事中であればなかなかチャートを見ることができないですよね。こうした点より、スキャルピングは専業トレーダー向けの投資スタイルであるということができるのです。

また、スキャルピングではテクニカル分析がとても重要になります。こうしたテクニカル分析の知識や経験は、センスや勘でどうにかできる類のものではありません。長い積み重ねや勉強することがとても大切になります。そのため、始めたばかりの初心者の人には少し難しい点もあるといえるでしょう。

初心者でも比重を少なくすればおすすめ

それではスキャルピングは初心者では取り組めないのでしょうか。実はそんなことはありません。初心者の方でも、いくつかのポイントを抑えておけば、スキャルピングに取り組むことができます。

たとえば、今回スキャルピングの他にもデイトレードやスウィングトレードを紹介しましたね。こうした取引方法は、スキャルピングよりも時間をかけてトレードを行うため、比較的取り組みやすい点が特徴ともいえます。大切なことは、こうした取引方法とスキャルピングをミックスして使うことです。具体的にいえば、スキャルピングをたまにやりつつも、スウィングトレードやデイトレードも行うといった具合です。

スキャルピングトレードにかける比重を少なめにし、メインのトレードをほかに持っておくことで、初心者の方でも取り組むことができるでしょう。また、スキャルピングを行うときには、ある程度まとまった時間をトレードに割くことができる休みの日が基本的におすすめです。こうした日にスキャルピングを行うことで、チャートを意識しながらトレードを行うことができます。もし、ちょっとした本業の隙間時間にスキャルピングを行うのであれば、できるだけ低レバレッジでリスクを最小限に抑えて取り組むようにしましょう。

まとめ

以上、FX取引のスキャルピングについて解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。今回の記事では、ほかのトレードスタイルとの比較をしながら解説したので、よりわかりやすく理解できたのではないでしょうか。FX取引では、トレードスタイルをしっかりと選ぶことは非常に重要です。自分のライフスタイルや稼ぎたい金額、目標に応じて使い分けることで、より効率的なトレードを確立することができます。また、副業から専業まで、力の入れ方によってもトレードスタイルは変化します。

スキャルピングは、基本的には専業でFX取引をする人に合ったスタイルです。いっぽうで、仕事が休みの日などに取り組むこともできるため、副業で取り組んでいる初心者の方でも行えるトレードスタイルともいえます。また、超短期間の取引であるため、情報をメインで投資を行うファンダメンタル重視のトレードよりも、チャートの動きに合わせた投資を行うテクニカル分析が重要になります。初心者の方であれば、スキャルピングで取引をしながらテクニカル分析の力を身につけていくといったこともできるでしょう。

さまざまな用途に役立つスキャルピングなので、ぜひこの記事を参考にしてみなさんも取り組んでみてくださいね。

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