楽天の法人カード「楽天ビジネスカード」はどんなカード?特徴と付帯サービスをチェック

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さまざまな種類の法人カードがある中で、楽天カードの発行する法人カードに関心のある方もいるのではないでしょうか。

楽天カードの法人向けカードは「楽天ビジネスカード」という名称になり、法人代表者と個人事業主が申し込み対象です。

当記事では楽天ビジネスカードの基本的な特徴、持つことによるメリット・デメリットなどを詳しく解説していきます。また、こちらのカードは他の法人カードとは異なる特徴もあるため、そちらも含めてチェックしておくと良いでしょう。

記事を最後まで読むことで、楽天ビジネスカードの付帯サービスに特典、その他にも注意点などを把握できるようになります。そして、自社に適した法人カードかどうかの判断材料にもなりますから、ぜひ一読ください。

楽天ビジネスカードの基本概要

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法人代表者と個人事業主に対して発行し、楽天カード唯一の法人向けカードとなるのが楽天ビジネスカードです。

付帯サービスをはじめ、楽天ビジネスカードがどんなカードなのかを知る前に、まずは年会費などの基本概要をチェックしておきましょう。

個人向けクレジットカード「楽天プレミアムカード」とセットで発行が条件

法人カードを導入する一般的な流れが、まず法人名義でカードの新規発行申し込みをしてから入会審査に入ります。

そこで審査に通過すると法人カードの発行となりますが、楽天ビジネスカードを導入する場合は先に個人名義で楽天プレミアムカードを作らないとなりません。要するに、楽天プレミアムカードの入会審査に通過して新規発行されないことには、楽天ビジネスカードは持てないというわけです。

楽天ビジネスカードのみの単体保有は不可能でとなり、楽天プレミアムカードとセットとなることから「クレジットカードを2枚も持つ必要はない」などと感じる方もいることでしょう。しかし、この後に解説しますが、実は楽天プレミアムカードは高スペックで持っていれば活躍の場も多いカードです。楽天ビジネスカードと一緒に持つことで、さまざまな場面で役立ちますし、お得に利用できます。

また、楽天カードをすでに保有する場合、楽天プレミアムカードとの併用ができません。楽天プレミアムカードが届きしだい、破棄するようになります。

個人用と法人用で利用する銀行口座は異なる

楽天ビジネスカードは楽天プレミアムカードと2枚セットで保有することになりますが、銀行口座は個人用と法人用のそれぞれの銀行口座を設定するようになります。

引き落とし先となる銀行口座が異なることで、公私混同することがないため経費管理もしやすくなるでしょう。なお、法人名義の銀行口座を開設する場合、商業登記簿謄本または法人登記印の印鑑証明書の提出が必要です。

個人事業主の場合、楽天ビジネスカードの引き落とし先として設定する銀行口座は個人名義でも問題ありません。しかし、2枚のカードで同じ銀行口座の設定はできないため、個人事業主でも別途用意する必要が出てきます。

2枚で12,200円(税込)の年会費

楽天ビジネスカードと楽天プレミアムカードの2枚を保有するためには、それぞれの年会費の支払いが必要になります。

・楽天ビジネスカードが2,200円(税込)
・楽天プレミアムカードが11,000円(税込)

上記の金額になり、やや高額と感じる方もいるかもしれません。また、2,000円の楽天ビジネスカードのみあれば良いのに、さらに1万円を支払わなくてはならないことに割高感を抱く方もいることでしょう。

楽天プレミアムカードはゴールドカードとなるためステータス性やスペックが劣ることはないものの、年会費として2枚で12,960円の価値があるかどうかは付帯サービスや特典などを確認してから判断するようにしてください。

楽天ビジネスカードに付帯する国際ブランドはVISA

楽天ビジネスカードに付帯する国際ブランドはVISAのみで他のブランドは選択できませんが、シェアの高さに加盟店数も申し分ないので海外での利用に困ることも少ないでしょう。もちろん、日本国内においても加盟点数が多いので、経費の支払いに問題が発生する可能性も低いです。

楽天プレミアムカードは楽天ビジネスカードと異なり、VISA・MasterCard・JCBの3つの国際ブランドの中から自由に選べます。どの国際ブランドも日本国内であれば利用に困ることはないかと思いますが、海外ではVISA・MasterCardに強い地域もありますし、場所によってはJCBが対応していない地域もあるでしょう。

どの国際ブランドを選ぶのが自身にとって都合が良いのかを把握してから選ぶようにしてみてください。

使い勝手は?楽天ビジネスカードの付帯サービスやメリットをチェック

それでは、楽天ビジネスカードの実際の使い勝手はどんな感じになるのかについて確認していきましょう。付帯するサービスに特典について詳しく解説します。

ポイント還元率は基本1%の高水準

楽天ビジネスカードは100円のカード利用につき1ポイント貯まるため、還元率は1%です。

貯まったポイントは楽天市場内の他楽天ブックス、楽天トラベルなどで1ポイント=1円として利用できますし、楽天市場でショッピングをすると通常よりポイントが最大5倍になる特典もあります。事務用品などを積極的購入することで、ポイントは効率良く貯まっていくことでしょう。

そして、ポイントが貯まったら楽天市場や楽天トラベルなどで1ポイント1円として利用可能なため、経費削減の実現も可能です。

ポイントの有効期限は1年間となっていますが、その間に1ポイントでも獲得すれば有効期限は延長となります。あらかじめ有効期限を意識して利用すれば、ポイントは実質無期限で貯められるのです。

ETCカード発行可能上限枚数がない

高速道路や有料道路などの利用が多い場合にETCカードは必携アイテムとなりますが、楽天ビジネスカードでは発行可能枚数に上限がない点がメリットです。

多くの法人カードでETCカードの付帯はありますが、「本カード1枚につきETCカード3~5枚程度」などというように上限が設定されることが一般的でしょう。その場合、社用車を多く保有していると本カードを増やすなどの対応が必要となり不便です。

楽天ビジネスカードはそれらの心配はなく、必要とする枚数を何枚でも発行できるので社用車が多くても困ることがありません。

ETCカードの年会費は最初の1枚目は無料となり、2枚目からは1枚あたり550円(税込)となります。

2枚目以降の年会費はかかるものの経費計上が可能ですし、ETCカードの利用があればその分に対するポイントも付与されますから、高速道路や有料道路を頻繁に走行するのであれば負担も大きくならないでしょう。

なお、年会費550円(税込)に対し、100円で1ポイント付与なことを考えると年会費の損益分岐点は55,000円の利用です。

ビジネスシーンに役立つ「Visaビジネスオファー」

楽天ビジネスカードに付帯するVISAの特典に「Visaビジネスオファー」の利用があり、さまざまなビジネスシーンで役立てることが可能です。

サービスと特典の主な内容は以下のようになります。

・日本国内のレストランに居酒屋などの飲食店を優待価格で利用可能
・国内・海外ツアーなどの旅行商品、提携ホテルの宿泊料金を優待価格で利用可能
・ビデオ会議設備つきレンタル会議室の割引
・オフィス用品のネット通販割引
・定額制ウォータースタンドのレンタル1ヶ月無料
・経理業務のアシスタント派遣やプロによる翻訳業務の割引
・トランクルームのレンタル料割引

取引先との接待や会食はもちろん、出張やオフィス環境の整備、経費削減や業務効率化につながる内容がそろっています。

楽天ビジネスカードに足りない部分は楽天プレミアムカードで対応

楽天ビジネスカードで足りない部分を、ワンランク上のサービスが付帯する楽天プレミアムカードで対応できます。

・世界中の空港ラウンジが使える「プライオリティ・パス」が付帯
・海外での緊急時に重宝するトラベルデスク
・国内・海外旅行傷害保険の自動付帯
・選べる優待特典や「お誕生月サービス」

充実度の高い、ゴールドランクならではの内容がそろっています。しっかりと活用することで楽天ビジネスカード以上のメリットや恩恵を受けられるとも言えるでしょう。

それぞれの内容について以下でまとめていますのでチェックしておいてください。

世界中の空港ラウンジが使える「プライオリティ・パス」が付帯

大きな魅力となるのが、海外出張の際に便利なプライオリティ・パスという会員制の空港ラウンジサービスが付帯することです。

プライオリティ・パスとは世界各国約900ヶ所以上の空港ラウンジを利用できる会員制サービスのことで、会員であれば航空会社、搭乗クラスに関係なく、世界中の空港で提携ラウンジを利用できます。

「空港ラウンジなら他のゴールドカードにもあるサービスでは?」と思うかもしれませんが、多くのゴールドカードで利用できる空港ラウンジは国内となり、世界の空港のラウンジとなるとプライオリティ・パスでないと利用不可能です。

プライオリティ・パスを持つには高額な年会費を支払う必要があり、1年に何回でもラウンジを無料で利用できるプレステージ会員は399USドルとなります。

しかし、楽天プレミアムカードではプライオリティ・パスのプレステージ会員の資格が付帯。年会費11,000円(税込)のカードで399USドルの特典が付いてくるだけでお得感があることがわかるのではないでしょうか。

各空港ラウンジは趣向を凝らした空間となっている他、ゆっくりとリラックスできるソファ席や仕事もできるテーブル席もあります。また、無料のドリンクサービスや軽食サービス、インターネットサービスやWi-Fi環境も整っているため搭乗までの時間がより快適なものになるでしょう。

海外での緊急時に重宝するトラベルデスク

出張や旅行などで海外に出かけた際の緊急時のサポートをしてもらえるトラベルデスクが用意されているのも、楽天プレミアムカードの魅力的な特典です。

ニューヨークやホノルル、パリ、ミラノなどの世界の主要都市38拠点に設置されるトラベルデスクでは、現地の観光情報をはじめレストランの予約なども代行してもらえます。その土地に知識がなかったり不慣れだったりしても、スムーズに行動しやすくなるでしょう。

その他にもトラベルデスクでは、パスポートやクレジットカードの紛失・盗難に遭った場合、病気やケガをした場合もサポートを行ってくれるので安心です。

サービス内容によって手数料が発生する場合もありますが、もしもの時に日本語で対応してもらえるのは心強いでしょう。

国内・海外旅行傷害保険の自動付帯

楽天プレミアムカードには国内・海外旅行傷害保険が自動付帯しているため、出張や旅行で出かける際も安心です。

国内も海外も補償額は最高5,000万円(傷害死亡・後遺障害)となっていて、海外旅行傷害保険は4,000万円が自動付帯となります。海外で思いがけない病気やケガをした場合に発生する治療費に入院費、盗難に遭った際の損害費用も補償されるなどの充実内容で、しっかりと備えられるでしょう。

なお、基本的に自動付帯なため、持っているだけで保険適用となります。旅行代金を楽天プレミアムカードで支払っていなくても大丈夫なので、楽天ビジネスカードを利用して足を運んだ先でのトラブルでも楽天プレミアムカードの付帯保険で補償が可能なのです。

特に楽天ビジネスカードには保険付帯がないため、楽天プレミアムカードを保有する意味をより感じられることでしょう。

3コースから選べる優待特典や「お誕生月サービス」もお得

3つのコースから選べる優待特典をはじめ、誕生月にポイントアップのサービスがあるなどの特典も豊富です。

なお、選べる優待特典は以下のようになっていて3コースの中から1コースを選べます。

・楽天市場コース:毎週火曜・木曜に楽天市場を利用するとポイントがプラス1倍
・トラベルコース:楽天トラベルの利用ポイントがプラス1倍、自宅・空港間の無料手荷物宅配サービスを年2回まで利用できる
・エンタメコース:Rakuten TVや楽天ブックスの利用ポイントがプラス1倍

さらにお誕生月サービスでは、誕生月に楽天市場や楽天ブックスを利用するとポイントがプラス1倍となります。

これらの特典は会員ランクによって利用上限が設定される場合があるものの、獲得ポイントを最大6倍にすることも可能です。

楽天ビジネスカードのデメリットと注意点

楽天ビジネスカードを持つことによるデメリットを知るとも大切です。

クレジットカードを選ぶ際にメリットを重視しがちですが、デメリットもチェックしないと入会後に後悔する場合もありますから注意点も含めてしっかりとチェックしておきましょう。

楽天ビジネスカード単体で保有できない

楽天ビジネスカード単体を保有できないことをデメリットとして感じる方もいるかもしれません。

楽天ビジネスカードはすでに伝えているように、楽天プレミアムカードとセットで発行されます。個人用のクレジットカードはすでに保有していて法人カードのみを持ちたいという場合、さらに個人カードを増やすことになるのが面倒な方もいることでしょう。

その他にも年会費が2枚分で12,200円(税込)発生するため、コストをかけたくない方にとって負担になりやすいです。

追加カードが作れない

楽天ビジネスカードは社員用として持たせる追加カードの発行ができません。追加カードを発行する法人カードは多くあるので、楽天ビジネスカードも同じだろうと考えていた場合は注意が必要です。

社員にも法人カードを持たせないとならない場合、さらに本カードを作成しないとならないためコストもかかってしまいます。そのため、複数枚の追加カードを導入したいのであれば、他の法人カードを検討した方が良いかもしれません、

ETCカードであれば本カード1枚に対して複数枚の発行が可能なので、社用車ごとにETCカードを導入したい場合は重宝します。

支払いは1回払いのみ

楽天ビジネスカードの支払い方法は1回払いのみです。

会社のキャッシュフローが厳しい場合に分割払いやリボ払いがあれば助かりますが、楽天ビジネスカードにはありません。

2回払い、それ以上の回数を分割して支払えないため、高額商品を購入するときは注意してください。また、楽天プレミアムカーは1回払いだけでなく、2回~の分割払いに対応しています。

楽天プレミアムカードと楽天ビジネスカードのそれぞれの審査がある

楽天プレミアムカードの入会審査を通過した後に楽天ビジネスカードの審査が始まる流れです。

楽天プレミアムカードは入手できたとしても、楽天ビジネスカードが入手できない可能性があります。

楽天ビジネスカード目当てだったのに、楽天プレミアムカードだけ審査通過しても大きな意味を持たないという状況になることも考えられるでしょう。

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まとめ

楽天ビジネスカードの基本的な特徴、持つことによるメリット・デメリットなどを解説しましたが、最後にポイントをおさらいしましょう。

・個人用の楽天プレミアムカードと2枚セットで発行
・年会費は楽天ビジネスカードが2,200円(税込)、楽天プレミアムカードが11,000円(税込)の合計12,200円(税込)
・基本還元率が1%以上の高い水準
・ビジネスシーンで役立つ「Visaビジネスオファー」の付帯
・楽天プレミアムカードにはプライオリティ・パス、手厚い旅行傷害保険なども付帯

楽天ビジネスカードはポイント還元率が高いのをはじめ、ビジネスシーンでも使い勝手が良い1枚です。楽天プレミアムカードと2枚で保有しなければならない特徴はあるものの、海外出張が多い方などは上手に併用することでコストパフォーマンスの良さを感じることでしょう。

さらにメリットやデメリットも踏まえながら、自社に適すると判断できた場合は入会してみてください。<

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