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副業で強みを活かせば高額収入に直結
「副業をはじめよう」と考えたとき、自分に特技やスキルがあると即戦力として活躍できるため、比較的簡単に高額収入を得ることができます。しかも、副業のために新しいスキルを身につける必要性がないため、副業のための準備期間をおくことなく即座にスタートを切ることができるのです。
副業として使えるスキルの中でも、今注目を浴びているのが「英語」です。その理由の1つが、昨今の日本ブームで訪日観光客が増加の一途をたどっているからです。
出典:JTB総合研究所
このように、訪日観光客が増えることで、それを受け入れるための仕事が現在、急激に増えているのです。また、「英語」が副業スキルとして注目を浴びている理由はそれだけではありません。国境を簡単に越えられる「インターネットを介した様々なサービス」が登場したことも大きな要因になっています。
そこで、今回は英語を使った副業のなかから「おすすめトップ3」の職種を紹介し、具体的な仕事の見つけ方までをお伝えします。
ランキング第1位 翻訳ビジネス
「訪日観光客向けに英語サイトを作る」「日本の製品を海外に販売する」などインターネットを介したグローバル化が進んだため、今「翻訳」の需要が飛躍的に高まっています。ただ、翻訳と一言で言っても様々な種類があります。
翻訳と言えば従来は、海外の小説などを訳す「文芸翻訳」やビジネス書や研究論文などに特化した「実務翻訳」。ちょっと変わったものとしては映画やテレビ・DVDなどの字幕をつくる「映像翻訳」などがありました。
こういったプロの翻訳家が扱うような案件も依然として多くありますが、最近では「英文のニュース記事作成」や「パンフレット・ホームページの翻訳」などの案件が増えてきています。こういった案件であれば、1回の依頼で500~1,000文字程度の翻訳ですむ場合も多く、副業として翻訳に取り組むには打ってつけの案件となっています。
翻訳の仕事は在宅でできる仕事が大半なので、時間と場所の融通が利くのも特徴です。「週末にまとめて仕事を行う」、「夜間の空いている時間にファーストフード店で仕事をする」など自分の都合に合わせて仕事を進めることが出来ます。
また、翻訳の報酬については基本「成果報酬型」で支払われる場合が多くなります。これは英語での文字起こしや翻訳などの仕事で行った「文字数」に決められた単価をかけた金額が報酬として支払われるシステムです。
仮に1文字辺り5円の単価設定であれば、500文字の翻訳を行うことで2,500円の報酬となります。当然、文字数が多くなればなるほど収入額も増えていきます。
また、翻訳の収入は文字数当りの単価だけで決まるわけではありません。
翻訳するテーマが科学的な論文や法律関などの専門知識が必要なものであれば、それに応じて報酬額が上がることが多くなります。その他、何度か案件をこなし、依頼主がレベルが高いと判断した場合には依頼する案件が増えたり、単価に特別報酬を上乗せしてもらえることもあります。
もっとも簡単なのは「アメリア」というサービスです。アメリアは1985年からサービス提供を開始し、翻訳の初心者向けにスキルアップの機会と仕事獲得をサポートしています。
出典:アメリア
「アメリア」で紹介される仕事内容は「フィクション・ノンフィクション・映像・字幕・IT・金融・特許・メディカル」など、一般の求人情報などには掲載されにくい様々なジャンルの翻訳案件があります。
案件の特徴としてはアメリアの場合、全求人の約2、3割が「未経験者可」の案件になっていることです。「これから副業として翻訳の仕事を始めたい」という人にとってはこれは大変ありがたい点です。
アメリアでの具体的な仕事の獲得方法は3種類用意されています。
1つは「求人情報検索」を利用したものです。これは翻訳の仕事を探したい人が直接、検索窓にキーワードを入力して、希望する案件があるかどうかを確認し募集するというものです。もちろん、採用されるかどうかは自身の英語能力やコミュニケーション能力によって決まります。
2つ目は「会員プロフィール検索」というものです。これは、企業側が登録している会員の翻訳実績や特技、趣味、専門知識などプロフィールデータを参考に、欲しい人材を直接探すという仕組みです。こちらとしては「スカウトされるのを待つ」ような状態になります。
3つ目は「スペシャルコンテスト」です。これは翻訳者が企業側から出された課題にトライ。その後、企業がその能力等を判断し、応募者の中から気に入った方を翻訳者として採用するという仕組みです。一般的に言えば「コンペ」方式のような形をとっています。もし「スペシャルコンテスト」で採用が決まれば、比較的高額案件を任されることが多くなります。
アメリアの場合は、このように3つの方式で自分の希望に合った翻訳を受注していく仕組みになっています。
また、アメリアのユニークな点として「クラウン会員」制度というのが用意されています。
これはアメリアが独自で行っている模擬試験のようなイメージです。アメリアではこの模擬試験を毎月行っており、課題を提出するとAAからEまでの6段階で翻訳能力を判定してもらえます。アメリアから一定の評価を受けると、企業から直接声をかけてもらえるなど仕事の案件獲得がしやすくなる仕組みとなっています。
その他、アメリアには翻訳初心者をサポートする様々な体制を整えています。
例えば「企業から声をかけてもらいやすいプロフィール文章の書き方」を伝える講座が用意されていたり、英文法など翻訳スキルアップのための講座が用意されていたりします。
また「仕事を獲得できない」などの悩みがある場合は、アメリア・スタッフのカウンセリングを受けることもできます。カウンセリングでは面談形式・メール形式・電話形式の3種類が用意されており、翻訳者として登録している人が仕事獲得に向けて万全のサポートを受けられるようになっています。
ランキング第2位 通訳ビジネス
英語関連の副業として翻訳に次いで人気があるのが通訳です。通訳として活躍できる場としてはコールセンター・観光案内業などがあります。
その中でも最近特に注目を浴びているのが、民泊で訪れた外国人客へのサポート業務です。
2020年に開催の東京オリンピックを控え、海外からの訪日客は増加の一途をたどっています。その中には「観光にお金を使って、宿泊費をセーブしたい」という人もかなりの数にのぼります。そういった事情から、最近は「民泊」が脚光を浴びているのです。
民泊を仲介している業者としてはAirbnb(エアビーアンドビー)などが存在します。日本国内において2018年2月時点でAirbnb(エアビーアンドビー)登録されている物件数は59,351件となっています。
出典:Airbnb
このような民泊の運営者にとって、現実的な問題として「言語の問題」が出てきます。訪日外国人に民泊を利用してもらうには、最低限日常会話レベルの英語力が求められます。特に何かトラブルがあったときの対処などは、英語ができなければどうにもなりません。
そこで、英語が得意な人による「通訳サポート」が必要になってくるのです。通訳と言っても難しくはありません。例えば「おすすめの飲食店はありますか?」「目的地に行くにはどのルートから行けますか?」「体調が悪いので薬が欲しい」など色々な会話が想定できますが、どれも数分のやりとりで済むことが多くなります。
また、民泊を予約した方から事前に「チェックインまで荷物を預かってくれない?」などメールでの問合せも想定されるため、こういった対応を含めて仕事として依頼されることが多くなります。収入額としては1物件あたり1ヶ月3,000円から5,000円くらいの報酬からスタートとなることが多くなります。
民泊の運営サポートについては求人情報誌などから個々の募集をみて探すしかありませんが、最近では「民泊代行業者」が増えそういった業務をまるごと請け負っていることも多くなっています。そこで、民泊代行業者の求人情報を頻繁にチェックするのも1つの方法です。
また、通訳の仕事は民泊のサポート業だけではありません。コールセンターなどでも英語通訳の案件が増えています。外国人を相手に、英語で対応する企業が増えているからです。
具体的には外国人旅行客向け宿泊施設での電話受付対応や、銀行での海外送金サービスのご案内などがあります。また電話対応だけでなく、メールで問合せがきた場合の対応も一緒に任されることもあります。
ランキング第3位 オンライン英会話講師
英語関連の副業として3番目に人気なのが、オンライン英会話講師です。
現在は、英会話教室に通わなくてもスカイプなどを利用したオンライン通話で、全国どこでも授業を受けられる仕組みがあるからです。これは、講師にとっても同じ事です。講師が自宅にいても、出張先にいても「場所にとらわれず」時間があれば授業を行うことができます。また本業が忙しい時期などは、授業を行わないようにするなど「仕事量の調整」も簡単に行うことができます。
このように場所や時間の自由度が高いことから、副業として最近人気を集めている職種です。
具体的なオンライン英会話教室での授業内容は様々で、カリキュラムが決まっていることもあれば、そうでない教室もあります。一例としては次のような内容を授業として行います。
1. フリートーク
自己紹介や映画・スポーツの話しなど、軽めの日常会話を練習します。入門者向けの授業内容になっています。会話が盛り上がるかどうかは講師と生徒の相性に大きく左右されます。
2.ニュース
世界情勢や経済など、さまざまなトピックからニュースを選び、そのことについて英語で会話します。教室によっては音読を行い、その発音に対してフィードバックを受けたり、ボキャブラリーを増やすためのテストなどが用意されていたりします。
3. ディスカッション
ニュースの授業と似ていますが、ディスカッションの場合はさらに突っ込んで自身の意見を伝える練習などに多くの時間を費やします。基本的には英会話上級者レベルの授業内容になっています。
オンライン英会話講師になると上記のような授業を行いますが、子供向けの英会話教室であれば全くカリキュラムは変わってきますので、自分に合った人をターゲットにしている英会話教室を選ぶようにしましょう。
具体的に副業として「オンライン英会話講師」をはじめる場合は、英会話講師専門の求人・仕事募集サイト「英会話講師.com」などの利用が考えられます。
出典:英会話講師.com
こちらの求人情報には、実際に教室に来て講師として活躍して欲しいという求人もありますが「在宅で日本人の英会話講師」を募集している案件も数多くあります。
通常、1コマ800円から1,000円程度の報酬額になりますが、教室によっては料金を自由に設定できるところもあります。ただし、価格を自由に設定できる教室は必ずその料金がもらえるわけではなく、生徒さんから選んでもらって初めて収入が発生する「成果報酬型」の教室になっています。英会話を教えることに自信があり高額収入を目指すのであれば、成果報酬型の教室を検討してみてください。
具体的な仕事の探し方としては、先ほど紹介した「英会話講師.com」のトップページにある検索欄に「在宅」と記述して検索をかけます。すると、現在「在宅英会話講師」を募集している案件がいくつか表示されますので、教室のカラーや条件などで気に入ったものがあれば応募してみてください。
多くの教室では応募資格として「TOEICのスコアで何点以上」という基準を設けていることが多くなります。そういった基準を満たしていることが前提なので、応募する際には資格を満たしているかどうかも確認が必要です。
採用後は通常「研修・トレーニング」がオンラインで行われます。定められた時間の研修・トレーニングを受講すれば、晴れて講師としてデビューすることになります。また、教室によっては採用後もスキルアップのための研修が定期的に行われており、そのような研修に参加することによって1コマあたりの授業料がアップする仕組みになっています。
授業を実際に担当し、トラブル等が発生した場合は仲介業者に相談すればアドバイスをくれたり、代わりに対応してくれる場合もあります。教室を選択する場合には、このようなサポート体制がどうなっているのかを事前に確認しておきましょう。
まとめ
今回は副業として「英語のスキル」を活かした仕事を3つ紹介してきました。
1つ目は翻訳の仕事です。翻訳の仕事は、成果報酬型の案件が多く、時間や場所に縛られることなく自分のペースで仕事を進めていくことができるのが特徴です。また、「IT・金融・特許・メディカル」など、様々な専門分野での翻訳ができるようになるとそれに応じて報酬額も増える傾向です。実際に仕事を探すときには「アメリア」などの仲介サービスを利用することをお勧めします。
2つ目は通訳の仕事です。特に最近は民泊人気が高まっているため、それをサポートする英語通訳者が求められています。日常英会話レベルがあれば、十分に仕事として受けることができるので挑戦してみて下さい。その他、コールセンターなどでも英語ができる人を募集しています。一般的なコールセンターよりも時給が高くなることが多いので高額収入を目指すなら挑戦してみてください。
3つ目はオンライン英会話講師です。従来の教室で行う英会話教室ではなく、スカイプなどを使いオンラインで英会話を教える機会が増えてきました。オンラインで授業が行われるので、世界中どこに住んでいても仕事をすることができます。子供向け、ビジネスパーソン向けなど、教室によって対象としてる生徒さんが異なるため、自身の希望にあった教室を選ぶことがポイントです。
以上、今回は英語を使った3つの副業について紹介してきましたが、自身の英語力を伸ばしながらステップバイステップで挑戦してみて下さい。