株式優待の人気銘柄5つを発表(2019年最新版)!10万円から株式投資が開始できるおすすめ優待情報

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株主優待とは、企業の株を買うことで投資家が得られる「お得なサービス」を指します。たとえば、商品券やお食事券、図書カードを受け取ったり、投資先の中には自社で扱う新製品や新サービスの利用権を提供するところもあります。

株式投資で優待サービスを利用することで、よく使う商品やサービスをお得にすることも可能です。今回は、特におすすめの優待サービスを5つ紹介していますので、ぜひご参考にしてください。

株主優待とは?企業の株を保有するほどお得に!

株主優待とは、上場企業が株主のために用意するお得なサービスのことです。たとえば、外食業界ではお食事をお得な金額で利用できる割引券を配ったり、企業によっては自社で開発した新製品を渡すこともあります。

投資家が株式投資を行う(株を買う)と、企業から配当金が受け取れますよね。配当金は、その企業の売り上げが伸び、利益が出るとその一部を配当金として投資家に還元するのです。株主優待は、この配当金とは別に、株主に対して「株を買ったお礼」としてお得なサービスを提供します。

配当金が保有株数によって金額が異なるのと同じように、株主優待も保有株数によって受け取るサービスの質が異なります。たとえば、商品券やお食事券の優待サービスだと、たくさん株を保有している投資家の方が、より高額の割引を受けられたり、チケットを大量にゲットすることが可能です。

ただし、株式投資は基本的に100株単位で購入するため、最低購入株数(単元といいます)を買った投資家であれば、それだけで株主優待が受けられることが多いです。商品券や割引券など、現物で特典を受けられるという分かりやすさが、投資初心者にも人気となっています。

株主優待は企業と投資家がWIN-WINのメリットを得られる

株主優待のメリットは投資家である株主だけが享受できるものとは限りません。株を発行する企業にとっても、大きなメリットがあります。

企業が株主優待券などを発行すると、それだけで個人投資家の注目を浴びるでしょう。特に、新商品など話題性のある株主還元を行っていたり、利用者がお得になる大きな割引サービスなど、株主としてはその企業のサービスを利用したくなりますよね。

すると、企業に対する注目度が上昇し、ひいては企業価値の向上へとつながっていくということです。企業の認知度が上がれば、今度は新しく株を購入しようという投資家も出てきます。すると、企業にとっては資金調達が容易になり、事業の拡大が図れるということです。

このように、株主優待制度は企業と投資家、それぞれWIN-WINのメリットを受けられる優れた仕組みとなっています。さらに、企業の注目度が上がり株価が上昇すれば、投資家にとっては売却益を得るチャンスが増えるでしょう。お得なサービスが利用できることにとどまらず、株式投資への効用も期待できるのです。

株主優待の種類とは?

株主優待の種類は企業によって異なりますが、主に自社製品やサービスに関連する優待が多いです。

たとえば、鉄道会社であれば乗車券や各種フリーパスなど、お得に交通サービスを受けられる優待が設けられています。また、食品メーカーの場合は、自社で開発した新製品である食品がプレゼントされたり、商品の割引サービスなどが中心です。

そのため、株主優待制度を期待して株式投資を行う場合は、いつもご自身が利用している企業を使えばお得になります。また、一度も利用したことがないけれど、ブランドや企業に共感し、今後その商品・サービスを利用したいという時にも最適です。そうした企業の優待制度を利用すれば、いつも使っているサービスが安くなったり、今欲しいと思っている新製品がお得な値段で買えることもあります。

【株主優待の銘柄選び】4つのチェックポイント

株主優待の選ぶ際は、どのような点に注意しなければならないのでしょうか。先ほど、株主優待の銘柄は、自分が普段から利用している企業を選ぶことがおすすめ、と紹介しました。また、他にも優待銘柄を選ぶポイントがあるので、まずは以下をご覧ください。

  • 選び方(1):身近な商品やサービスを提供している企業を選ぶ
  • 選び方(2):自分に馴染みの深い企業やブランドを選ぶ
  • 選び方(3):優待利回りが高めのものを選ぶ
  • 選び方(4):企業の将来性を考えて選ぶ

株主優待を選ぶポイントは上記4つです。ご自身の馴染みの深い企業や、使いやすい商品のブランドなどで銘柄を決めても良いですし、もう少し投資家の目線を踏まえて、企業の将来性に注目してみるのも良い選択となります。

では、それぞれの選び方を詳しく解説していきましょう。

選び方(1):身近な商品やサービスを提供している企業を選ぶ

株主優待の選び方、1つ目は、身近な商品やサービスを提供している企業です。たとえば、日常生活に必ず必要となる日用品や生活雑貨、小物、化粧品などがあげられるでしょう。こうした製品やサービスは誰でも日頃から利用しているため、割引券や商品券などの優待サービスでお得感を味わいやすくなります。

選び方(2):自分に馴染みのある企業やブランドを選ぶ

株主優待では、その企業の製品やサービスをお得に利用できる内容が多いです。商品券や割引券などがその代表例と言えます。

ただし、普段ご自身があまり使わない製品やサービスなら、いくら割引券などをもらっても魅力を感じませんよね。そのため、自分の好きな商品やサービス、ブランドなどに絞ることで、株主優待サービスがよりお得に感じるということです。

選び方(3):優待利回りが高めのものを選ぶ

株主優待の選び方の3つ目は、「優待利回り」を基準に銘柄を選んでいく方法です。

優待利回りとは、その企業が提供する優待サービスが、自分にとってどれくらいお得かを数値で表したものです。株式投資を行う上で、どのくらい利益が出たかを表す「利回り」という数値が重要となりますが、この優待利回りも数値によって「お得感(利益)」を測る方法と言えるでしょう。

優待利回りの計算式は以下のようになります。

  • 優待利回り(%)=株主優待の価値(円)÷株の購入金額×100

たとえば、株主優待の価値が11,000円、株価が5,000円(最低購入株数100株)の銘柄があったとします。

  • 株主優待の価値:11,000円
  • 株の購入金額:500,000円(=株価5,000円×100株)

上記で出た数字を、今度は先ほどの式に当てはめてみましょう。

  • 優待利回り(%)=株主優待の価値10,000(円)÷株の購入金額500,000(円)×100

すると、答えは「2%」です。つまり、この銘柄の優待利回りは2%ということになります。

優待利回りの基準としては、約2~3%程度あれば、投資した金額に対してお得な優待サービスが受けられるということです。こうした優待利回りの計算に慣れておくと、今度は株式投資の純粋な利回りを計算する時にも役立ちます。

企選び方(4)企業の将来性を考えて選ぶ

株主優待の選び方の4つ目は、企業の将来性で選ぶという方法です。

仮に、株主優待のサービスが恵まれており、高い優待利回りを示していた企業があるとしましょう。しかし、その企業の業績はイマイチで、保有している株価が値下がり傾向にあります。すると、たとえお得な優待サービスを受けれたとしても、肝心の株式投資の利益(売却益や配当金など)でマイナスになってしまう恐れもあるのです。

そのため、株主優待サービスを受ける目的で投資を始めた場合でも、こうした企業の将来性まで考えておくことは重要と言えるでしょう。

将来性を参考にする指標として、企業が四半期ごとに公表している「決算資料」が役立ちます。決算資料には、「損益計算書」や「貸借対照表」、「キャッシュフロー計算書」、「中期経営計画(今後の見通し)」の4つの資料が含まれています。

その資料を見るだけで、会社の売上や営業利益の状態から、資産と負債の状況、現金のリアルな動きなど、その企業の経営状態のほとんどが分析できるのです。今では、ほとんどの上場企業が公式ホームページ上で決算資料を公開しているので、必ず一度はチェックしておくようにしましょう。

株主優待でもらえる具体的なサービス一覧

株主優待サービスで受け取れる具体的な内容を紹介していきます。今までは優待サービスについておおまかに紹介してきましたが、具体的な内容が分からなければ、一体どの企業に投資してよいか迷う方も多いでしょう。

企業が株主用に用意する優待サービスには、主に「自社サービス(製品)に関連したもの」と、「関連しないもの」の2種類に分かれます。ただし、優待サービスのほとんどが自社サービス関連なので、ここで具体例を把握していきましょう。

自社サービスや製品に関連した優待サービス

自社サービスや商品に関連した優待サービスには、主に以下のような種類があります。

  • 商品券
  • 割引券
  • 自社製品の詰め合わせ
  • オリジナルグッズ
  • 特典グッズ
  • 限定サービス・商品  等

今度は具体的な企業名を挙げて、各優待サービスを紹介していきます。

キャン★ドゥ

100円ショップを展開するキャン★ドゥでは、株主向けに「商品券」を配布しています。商品券は1枚で110円(税込み)なので、チケット1枚でキャン★ドゥの店舗の商品が一つもらえるということです。最低購入株数を保有しているだけで、この商品券が20枚も受け取れます。

レオパレス21

レオパレス21は、「レオパレスリゾートホテル」を運営している企業です。株主となれば、そのリゾートホテルを無料で利用できるチケットを2枚受け取れます。さらにレオパレスの株をたくさん保有するほど、国内ホテル50%割引や賃貸管理物件の入居費用割引など、自社サービスに関連するお得なサービスが受けられます。

松竹

松竹といえば映画産業で活躍する企業ということもあり、株主優待サービスとして映画館で利用できるチケットを配布しています。最低購入株数では、本人のみ映画1回だけ無料で鑑賞できる優待券を配ります。また、株の保有数が増えれば、家族用のチケットや、1年に無料で鑑賞できる回数が増えたりなど、映画好きにはたまらない内容です。

自社サービスや製品に関連しない優待サービス

自社サービスや製品に関連しない優待サービスを提供する企業もあります。たとえば、生産工場や物流倉庫、卸売業などの会社は、直接ユーザーに商品を届けているわけではありません。そうした企業のほとんどが「企業対企業(BtoB)」という取引で、お客様は相手先の企業となります。

その場合、株主へ渡す優待サービスも以下のような種類になってきます。

  • クオカード
  • ギフトカード
  • お米券
  • 図書カード  等

これらの優待サービスに共通する点は、「汎用性が高い(どこでも使える)」ということです。つまり、株主にとっても優待サービスの使い勝手が良いというメリットがあります。せっかく企業の優待券をもらったのに、近くにその店がない、あまりその企業の商品を使わないという場合は、こうした汎用性の高い優待サービスがお得です。

ただし、優待利回りで比較すると、先ほど紹介した「自社サービスや製品に関連する優待サービス」の方が数値が高い傾向にあります。いつも利用している商品があったり、近くに投資している企業の店があるなどの場合は、優待利回りの高い「自社に関連する優待サービス」の方がお得です。

さて、クオカードやギフトカードなど、自社と関連しない優待サービスを提供している企業も簡単に紹介しておきましょう。

稲葉製作所

稲葉製作所は家具を製造するメーカーで、「100人乗っても大丈夫」というCMの物置が有名です。稲葉製作所はエンドユーザー(消費者)ではなく、家具の小売店や卸売の企業向けに商品を売っているため、株主優待制度も汎用性の高いものとなっています。

100株の最低購入株数を保有していれば、1,000円相当のオリジナル図書カードが受け取れます。また、保有数が300株を超えると、3,000円相当の図書カードや、複数の地域特産品など内容がアップグレードします。

セントラル警備保障

セントラル警備保障も、基本的にはセキュリティサービスを企業向けに提供している企業なので、直接エンドユーザーと対応することがありません。セントラル警備保障の株主優待制度は、オリジナル図書カードやクオカードなどが対象です。

式投資するなら絶対に利用したい株主優待5選!

(株価や優待利回りは2019年4月5日時点)

ヤーマン株式会社(6630)

ヤーマン株式会社は、美容や健康機器を製造するメーカーです。美容機器の「WAVY」や、スキンケア機器の「forFACE」などの製品が代表的です。メーカーではありますが、自社オンラインショップも展開しており、エンドユーザーとも直接関係しています。

株主になると専用のカタログがもらえ、100株以上の保有で5,000円以上の製品と交換できます。また、同じ100株でも保有年数が2年を超えると、11,000円以上の製品と交換できるなど、美顔器やスキンケア機器などが欲しい女性の方に嬉しい優待サービスです。

  • 最低購入金額:115,204円
  • 優待利回り:4.4%

株式会社小僧寿し(9973)

小僧寿しは、全国で持ち帰り寿司などを展開する企業です。

優待サービスを受けられる最低購入株数は500株ですが、27%を超える驚異的な優待利回りが特徴となります。500株を保有していると、6月に自社グループ100円割引券100枚が受け取れます。また、おせちが20%オフとなる特別割引券も進呈されるので、コストパフォーマンスに優れる投資先と言えるでしょう。

  • 最低購入金額:37,000円
  • 優待利回り:27%

テンポスホールディングス(2751)

テンポスホールディングスは、飲食店向けにリサイクルの厨房機器を販売したり、飲食物件など情報提供まで行う企業です。また、テンポスホールディングスも飲食店を保有しており、エンドユーザー向けのサービス提供も行います。

100株から優待サービスを受けられ、一枚1,000円分のお食事券を8枚ももらえます。優待利回りも3.4%と大変お得になっており、「ステーキのあさくま」や提携店舗がお近くにある場合は投資してみても良いでしょう。
  • 最低購入金額:235,600円
  • 優待利回り:3.4%

アイケイケイ株式会社(2198)

アイケイケイ株式会社は、地方都市を中心にゲストハウスウェディング施設を展開する企業です。近年では、こうしたゲストハウスを貸し切りで挙式や披露宴などをあげる需要が高まっています。
アイケイケイ株式会社では、自社特選のお菓子を株主優待サービスとして提供しています。バームクーヘンやワッフルなど、毎年お届けする内容が変わるのでワクワク感を楽しむこともできるでしょう。100株以上の保有で1,500円相当、1,000株保有で3,000円相当、5,000株保有で5,000円相当のお菓子が受け取れるほか、「フレンチの鉄人」坂井宏行氏の手掛ける「ラ・ロシェル」の食事優待券なども対象です。
  • 最低購入金額:76,000円
  • 優待利回り:1.96%

ヤマダ電機(9831)

ヤマダ電機は言わずと知れた日本を代表する家電量販店です。100株以上の保有で、ヤマダ電機の店舗で使える500円割引券が受け取れます。3月にはチケットを2枚、9月には4枚もらえることもあり、優待利回りも5%を超えるとお得な内容となっています。

  • 最低購入金額:53,500円
  • 優待利回り:5.61%

株式投資の優待制度まとめ

株式投資では、企業の株を売って得られる売却益や、利益から出る配当金のほか、株主優待制度を利用してお得なサービスを受けることもできます。優待サービスの選び方は4つのポイントに分かれていました。以下でおさらいしておきましょう。

  • 選び方(1):身近な商品やサービスを提供している企業を選ぶ
  • 選び方(2):自分に馴染みの深い企業やブランドを選ぶ
  • 選び方(3):優待利回りが高めのものを選ぶ
  • 選び方(4):企業の将来性を考えて選ぶ

今回は5つの銘柄を紹介しましたが、ほかにも優れた優待サービスを提供している企業は多いので、ご自身でも一度探してみてください。

 

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