投資信託おすすめファンド10選!金融ブロガーが実際に運用して厳選した銘柄を徹底解説

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iDeCo、つみたてNISAといった制度ができ、近年、投資信託への関心は一層高まってきています。しかし、いざ投資信託を始めようと思っても、種類が多すぎてどれを選んだら良いのか分からない、という人も多いでしょう。何しろ、投資信託の種類は2000本以上もあるので(証券会社によって取扱数は前後します)、迷ってしまいますよね。

この記事では、まず投資信託を選ぶ際のポイントを初心者向けに解説します。その後、ポイントを押さえて選んだ10本のおすすめ投資信託ファンドを紹介していきましょう。

投資信託のファンド選びが「超」重要な理由

投資信託は、運用会社に自分の資産を預け、代わりに運用してもらう商品です。運用はお任せできるのですが、その前に、儲けを出せる投資信託を見つけるのは投資家で、その判断は自己責任となります。つまり、良い商品を見抜く審美眼が必要な投資商品でもあるのです。

私も最初は投資信託ファンドの選び方に迷っていましたが、さまざまなファンドを比較する内に、これだけは外せない5つのポイントがあることに気づきました。次の項目では、良い投資信託ファンドを見抜く5つのポイントについて解説していきましょう。

投資信託ファンドのチェックポイント①ファンドの種類

投資信託ファンドには、大きく分けてインデックスファンドとアクティブファンドの2種類があります。運用目的に合ったファンドを選びましょう。

インデックスファンドとは、日経平均株価やTOPIXといった株価指数に連動して値動きする投資信託ファンドのことです。市場平均と同じリターンを目指す運用なので、平均と比べて大きく得したり損したりすることが少ないファンドです。

アクティブファンドとは、運用会社が独自に銘柄を調査し、上がりそうな株式に投資するファンドです。腕利きのファンドマネージャーが率いる商品では、市場平均を大きく上回るリターンを稼いでいることも。ただし、手数料が高いことや、市場平均のリターンを下回る可能性もあることなど、デメリットもあります。

投資初心者の場合、市場平均を狙うインデックスファンドをおすすめします。資金に余裕があるなら、アクティブファンドも並行して投資するのも良いでしょう。

投資信託ファンドのチェックポイント②純資産の推移

純資産とは、ファンドが運用できるお金の総額のことです。例えば、投資信託への新規申し込みがあれば増えますし、解約があれば減ります。

中でも最も重要な増減要因は、運用成果です。運用が順調なら純資産は増えますし、そうでなければ減っていきます。つまり、純資産が右肩下がりである場合、投資信託ファンドの運用が順調ではないことを意味する、と言えるでしょう。右肩下がりのファンドを避け、投資対象を選んだ方が良いと考えられます。

注意点として、純資産が数千億円と潤沢であっても、右肩下がりのファンドは存在します。純資産の金額そのものではなく、必ず推移を確認するようにしましょう。

投資信託ファンドのチェックポイント③信託報酬の適切性

投資信託は投資のプロに資産運用をお任せする商品なので、主に管理費などのコストがかかります。投資信託を保有している間はずっとかかるコストで、これを信託報酬と呼びます。

コストが高いほど運用で得られるリターンが小さくなるため、できるだけ信託報酬が小さい投資信託ファンドを選ぶと良いでしょう。インデックスファンドなら0.5%程度、アクティブファンドなら1.5%程度を目安にしてみてください。

また、信託報酬がいくらに設定されている場合でも、過去の実績リターンが信託報酬を上回っていることを確認しましょう。信託報酬が高くても、そのコストを上回るほどリターンが出ているならば、投資信託ファンドとしてへ優秀と言えます。

投資信託ファンドのチェックポイント④信託財産留保額の適切性

信託財産留保額とは、投資信託の解約時にかかる費用のことです。解約時のみかかるコストですが、これもできるだけ低いファンドを選びましょう。

あまりにも高額に設定されていると、解約時に信託財産留保額としてそれまでの運用益すべてかそれ以上の支払いが発生してしまいます。信託財産留保額は0.5%未満を目安として、投資信託ファンドを探してみてください。

投資信託ファンドのチェックポイント⑤残りの運用期間

投資信託は数年~数十年と長い期間、運用会社に資産を預けて運用してもらう商品です。基本的には長い目でゆっくりとリターンを稼いでいく商品なのですが、中には数年後に運用期間を終了してしまう短期的な商品もあります。

残りの運用期間は「償還日」という項目で確認できます。償還日が無期限の商品が理想的ですが、最低でも今後10年以上が経過してから償還日を迎える商品を選びましょう。

ただし、償還日が無期限の投資信託ファンドであっても、運用の成果が悪い場合、途中で運用を終了してしまうケースもあります。このように途中償還されるかどうかを事前に予測するのは困難ですが、チェックポイント②で紹介した純資産の推移にも注目してください。純資産が減少し続けている場合、途中償還される可能性が高くなります。

おすすめの投資信託ファンド10選

上記で解説した投資信託の選び方のポイントを踏まえ、実際におすすめの投資信託ファンドを選びました。投資対象の異なるファンドを10種類選んだので、ぜひ参考にしてみてください。インデックスファンドを7つ、アクティブファンドを3つ掲載しました。

はじめての投資信託には、市場平均のリターンを目指すインデックスファンドをおすすめします。前述のとおり、投資のプロが上がりそうな株式を予想して投資するアクティブファンドの場合、必ず予想が当たるとは限らず、大きな得を得る可能性も大きく損をする可能性もあるからです。

まずは手堅くインデックスファンドから始め、慣れてきたり、資金に余裕が出てきたりしたら、アクティブファンドにも投資してリターンの強化を目指すのが良いでしょう。

おすすめ投資信託(1)ニッセイ日経225インデックスファンド

【種類】インデックスファンド
【信託報酬】0.27%
【信託財産留保額】なし
【償還日】無期限
【解説】
ニッセイ日経225インデックスファンドは国内株式のうち代表的な225銘柄に投資するファンドです。日経平均株価の動きに連動することを目標とするインデックスファンドで、信託報酬も安く抑えられています。

日経平均株価に連動するので、市場の平均的なリターンとほとんど同じリターンが得られると言い換えられます。まずは国内の市場平均と同じリターンを得ることを目指す、という意味で、投資初心者に最もおすすめのファンドです。

日経平均株価の算出に使われる225個の銘柄は日本の経済を代表する企業で、自動車メーカーのトヨタ、携帯電話メーカーのNTTドコモなど、身近な企業の株式も含まれています。この投資信託ファンドに投資することで、これらの有名企業に間接的に投資することができます。

おすすめ投資信託(2)ニッセイTOPIXインデックスファンド

【種類】インデックスファンド
【信託報酬】0.17172%以内
【信託財産留保額】なし
【償還日】無期限
【解説】
おすすめ投資信託(1)ニッセイ日経225インデックスファンドと同様に日本株式に投資するファンドですが、ニッセイTOPIXインデックスファンドはTOPIXに連動します。信託報酬がより安く抑えられており、こちらも初心者向けのファンドです。

日経平均株価は225銘柄をカバーする指数ですが、TOPIXは東証一部に上場している約2000銘柄すべてをカバーする指数です。TOPIX連動のインデックスファンドなら、日経225よりも広く分散投資をすることができます。

TOPIXと日経平均株価は構成銘柄や各銘柄の構成割合が異なるため、完全に連動する指数ではなく、乖離することもあります。資金に余裕がある方は、日本株式の投資信託も日経225とTOPIXの両方に分けて投資しておいた方がリスクを減らせるでしょう。

おすすめ投資信託(3)楽天・全世界株式インデックス・ファンド

【種類】インデックスファンド
【信託報酬】0.2296%程度
【信託財産留保額】なし
【償還日】無期限
【解説】
おすすめ投資信託(1)(2)と同様にインデックスファンドですが、全世界の株式に投資する点が異なります。全世界の市場に投資しているため、分散投資という観点からはこれ以上ないファンドであると言えるでしょう。そのため、投資初心者からベテラン投資家にまで人気がある投資信託です。

専門的には「FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス」に連動する投資信託で、信託報酬も低く抑えられています。円建てで全世界の株式に投資することができるのに、0.2296%という信託報酬が非常に安いため、海外の株式への投資に興味がある人にもおすすめです。

おすすめ投資信託(4)楽天・全米株式インデックス・ファンド

【種類】インデックスファンド
【信託報酬】0.1296%
【信託財産留保額】なし
【償還日】無期限
【解説】
おすすめ投資信託(3)楽天・全世界株式インデックス・ファンドと同じ会社の投資信託ですが、こちらは米国株式に投資するファンドです。米国は世界経済の中でも最も重要なポジションで、なおかつ人口増加などで安定的な経済成長が予測されている先進国。日本在住の投資家としても、その経済成長の恩恵を受けたいものです。

専門的には「CRSP USトータル・マーケット・インデックス」という指数に連動するインデックスファンドであり、信託報酬が非常に低く抑えられていることも魅力のひとつ。円建てで米国株式に投資できることもあり、ベテラン投資家にも重宝されている投資信託です。

おすすめ投資信託(5)たわらノーロードplus 先進国株式低ボラティリティ高配当戦略

【種類】インデックスファンド
【信託報酬】0.918%
【信託財産留保額】なし
【償還日】無期限
【解説】
ここまで紹介してきたインデックスファンドは市場平均のリターンを目指すものです。少し変わり種ですが、高配当の株式に投資することで市場平均を上回ることを目指す投資信託ファンドもご紹介します。

当ファンドは日本を除く先進国の株式に投資しており、積極的な運用を行っているため、信託報酬は0.918%とやや高くなっています。中でも価格のブレが少ない高配当株を選んで投資しており、安定的な資産の成長を目指しています。

金融危機などによる株価下落ではすべての株式が値下がりしますが、高配当株は下落幅が限定的であることが多く、高配当株は株価の下落局面に相対的に強いことが経験的に知られています。上述したファンドのみだと市場の下落とも連動してしまうので、資金に余裕があれば、高配当株の投資信託ファンドにも投資してみてはいかがでしょうか。

おすすめ投資信託(6)iFree J-REITインデックス

【種類】インデックスファンド
【信託報酬】0.3132%
【信託財産留保額】なし
【償還日】無期限
【解説】
REIT(リート)とは不動産を対象とした投資商品で、株式と同様に取引所で売買されています。iFree J-REITインデックスは資産をREITで運用し、東証REIT指数の動きに連動させることを目指す投資信託ファンドです。

投資といえば株式ですが、他の種類の金融商品にも分散しておいた方が、より広いリスクヘッジができます。資金に余裕がある人は、資産を株式だけに集中させず、REITにも回しておくと良いでしょう。

また、REITはミドルリスク・ミドルリターンと言われています。値動きはあまり大きくないのですが、分配金が高いのが特徴で、個人投資家にも非常に人気の高い金融所品です。

おすすめ投資信託(7)野村インデックスファンド・外国REIT

【種類】インデックスファンド
【信託報酬】0.594%
【信託財産留保額】0.3%
【償還日】無期限
【解説】
前述したREITは国内だけのものではなく、世界的に取引されています。同様に、REITも国内に集中させず世界分散を視野に入れた方が良いでしょう。

野村インデックスファンド・外国REITはS&P先進国REIT指数への連動を目指す投資信託ファンドで、信託報酬が0.594%と低いのが魅力的。これはインデックスファンドならではの特徴ですが、海外を対象としたREIT系の投資信託ファンドの中でもかなりの低水準です。また、純資産額も堅調に上昇しており、運用が順調であることが分かります。

おすすめ投資信託(8)ひふみプラス

【種類】アクティブファンド
【信託報酬】500億円までは1.0584%、500億円を超える部分は0.9504%、1000億円を超える部分は0.8424%
【信託財産留保額】なし
【償還日】無期限
【解説】
これまではインデックスファンドを紹介してきましたが、アクティブファンドでも実績の良いファンドがあるので紹介します。真っ先に挙がるのは「ひふみプラス」でしょう。2018年には「R&I ファンド大賞 2018 NISA/国内株式部門 優秀ファンド賞」を受賞しました。

ひふみプラスは主に日本の企業を中心として、国内外の様々な株式を投資対象としており、これから成長しそうな銘柄を発掘して投資を行っています。また、株式以外にも柔軟に資産を振り分けられるので、下落局面では株式を売却して資産を守ることができます。

銘柄選定や資産運用の手数料込みで信託報酬が最大で1.0584%というのは低水準です。ローコストなアクティブファンドと呼べるでしょう。

おすすめ投資信託(9)SBI中小型割安成長株ファンド ジェイリバイブ

【種類】アクティブファンド
【信託報酬】1.836%
【信託財産留保額】0.3%
【償還日】無期限
【解説】
国内の株式のうち、株価が下落したものの財政や業績が安定している中小型の株式に投資を行うアクティブファンドです。銘柄選定などのコストがあるため信託報酬は1.836%となっています。

中小型の株式のため、大きく伸びることも期待できますが、下落時の値動きも大きくなりやすいです。大きな利益を狙うには欠かせない投資対象ですが、このファンドだけに一点賭けするのはハイリスクです。市場全体に投資するインデックスファンドに投資した上で、当ファンドにも投資してリターンを追及するのが良いでしょう。

おすすめ投資信託(10)厳選ジャパン

【種類】アクティブファンド
【信託報酬】1.6632%
【信託財産留保額】0.3%
【償還日】無期限
【解説】
厳選ジャパンもアクティブファンドで、日本の株式の中でも今後成長が期待できる約20の銘柄に対して投資を行っています。経営者の質、ビジョン、ビジネスモデルや商品・サービス等に注目して銘柄選定を行っており、信託報酬は1.6632%となっています。

上記で紹介した投資信託ファンドは基本的に分配金の無いものですが、当ファンドは分配金も貰うことができます。2018年3月、9月、2018年3月と連続して基準価格に対して500円ずつの分配金となりました。純資産も堅調に伸びていることから、運用が順調であることが分かります。

投資信託おすすめファンドまとめ

投資信託と一口に言っても、2000本程度の種類があります。この中から自分に合った投資信託を探すためのポイントは、次の5つです。

①ファンドの種類
②純資産の推移
③信託報酬の適切性
④信託財産留保額の適切性
⑤残りの運用期間

このポイントに沿うおすすめの投資信託ファンド10種類も掲載しました(インデックスファンド7種類、アクティブファンド3種類)。いずれもこれから投資を始める初心者向けのファンドなので、ぜひ参考にしてみてください。

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