FXのレバレッジとは?仕組みからやり方まで初心者向けにわかりやすく解説【2019年最新版】

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FXでよく聞く、レバレッジってどんなもの?初心者でも大きいレバレッジを使って良いのかな?

こんな気持ちを持っていませんか?

FXは専門用語が多く、興味はあってもなかなか挫折して始められない人が多いのが現状です。その専門用語のなかでも特にめんどうなのがレバレッジです。

この記事では、FXのレバレッジについて、その概要や特徴をどこよりもわかりやすく、徹底的に解説しています。また、レバレッジが持っているメリットやデメリットを解説したうえで、初心者におすすめのレバレッジがどれくらいなのかも解説しています。レバレッジに関することがすべてわかる内容となっているので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね!

FXのレバレッジとは?

FXのレバレッジがどのようなものかを理解するために、FX取引の仕組みを理解しておきましょう。FX取引とは、外国為替証拠金取引のことです。証拠金という言葉が出てきますが、これはFX会社に預け入れる担保になるお金のことを指しています。つまり、「わたしはこれくらいの資産があります」ということを提示するためのお金のことです。

FX取引ではこの証拠金をもとにして、その金額に対して10倍、20倍といった倍率を適用した金額で取引を行うことができます。レバレッジとは、この証拠金に対してかける倍率のことを指しているのです。レバレッジの語源は英語の「てこ」からきています。証拠金を使い信用を得ることで、てこの原理と同じように釣り合いが取れて大きな金額を使うことができるのです。

レバレッジの具体例

レバレッジが具体的にどのように使われるのか、例で確認してみましょう。

たとえば、証拠金が10万円でレバレッジが10倍の場合を想定してみます。この場合、実際に取引できる金額は「10万円(証拠金)× 10倍(レバレッジ)= 100万円(FX取引で使える総額)」となり、本来であれば10万円の資金しか取引できなかったはずが、100万円の資金で取引をすることができます。また、レバレッジが20倍だった場合はどうでしょうか。この場合の計算式は、「10万円(証拠金)× 25倍(レバレッジ)=250万円(FX取引で使える総額) 」となり、250万円を使ってFX取引をすることができます。

このように、FXでは本来であれば取引で使えない大きな金額を、レバレッジの仕組みを使うことで利用することができるのです。


FXレバレッジのメリット

ここまでで具体例を交えて確認してきたことで、レバレッジがどんなものか、全体的なイメージが掴めたのではないでしょうか。ここで気になるのが、レバレッジの持つメリットです。証拠金を使ったレバレッジ取引には、どのようなメリットがあるのでしょうか。ここからは、FX取引におけるレバレッジのメリットを見ていきましょう。

少資金でも大きな利益を狙うことができる

レバレッジのもっとも大きなメリットは、少ない資金でも大きな利益を狙うことができる点です。先ほども解説しましたが、レバレッジは証拠金に対して10倍や20倍といった倍率を適用し、その全額を使って取引をすることができます。そのため、仮に現在資金が少なくても、大きな資金を使って取引をすることが可能となっているのです。

レバレッジの仕組みは証拠金に対して倍率を適用するだけのシンプルな仕組みです。倍率がもし10倍であれば、利益も単純に10倍となります。仮に取引で1万円の利益が出たとすれば、レバレッジ10倍の時の利益は10万円です。レバレッジが20倍であれば、20万円もの利益を出すことができます。

レバレッジは仕組みが単純なだけに、うまくハマった時の効果も絶大です。少額でも大きな利益を狙うことができ、夢のある投資手段ということができます。

差金決済の仕組みで下落相場でも利益が出せる

FXでは、差金決済という方式が使われています。これは、実際には通貨のやり取りは行われず、取引の結果として発生した売買の差額のみを決済するという方式です。

たとえば、1ドルを110円で購入し、その後111円で1ドルを売却しました。この場合、「111円(売却時の1ドルの価格)- 110円(購入時の1ドルの価格)= 1円(売買の差額)」となり、差額として発生したのは1円だけということがわかります。差金決済では、売買の結果として発生した、この「1円」のみが決済される仕組みとなっているのです。

そして、この差金決済の仕組みを利用することで、レバレッジを使った取引では下落相場でも利益をだせる「空売り」という投資方法が使えます。空売りの仕組みは、通常の取引とは逆になります。空売りは、本来は持っていない通貨を売却することからスタートします。売却した通貨は、後から必ず買い戻しを行い取引所に返却しなければいけません。

たとえば、1ドルを110円で空売りしたとします。この1ドルは買い戻しを行い、取引所へ返却しなければいけません。そして、空売りをしたあと、1ドルの価格が109円に値下がりしました。自分の手元には、1ドルを空売りしたことで110円がある状態です。この110円を使って、1ドルを109円で買い戻し、買い戻した1ドルは取引所へ返却を行いました。すると、「110円(空売りで得たお金)- 109円(買い戻しで使ったお金)= 1円」となり、この取引で「1円」の利益が発生したことがわかります。

レバレッジを効かせたFX取引では、この差額のみが決済される仕組みとなっています。これによって、こうした本来は持っていない通貨の売却から入る、空売りの仕組みを利用することができるのです。そして、この空売りでもレバレッジを使い10倍、20倍といった金額で売りと買い戻しを行うことができます。下落相場でも利益を出すことができるのは、ほかの投資にはない独自のメリットといえるでしょう。


FXレバレッジのデメリット

ここまで、FXのレバレッジについてメリットを確認してきました。いっぽうで、FXのレバレッジにはもちろんデメッリットも存在します。メリットでも確認しましたが、レバレッジ取引は少額でもハイリターンを得ることができるため、その分デメリットも大きくなっています。ここからは、レバレッジに具体的にどのようなデメリットがあるのか、確認していきましょう。

借金を背負う可能性がある

FXの投資におけるデメリットとして、借金を背負う可能性があることも重要なポイントです。レバレッジは、自己資金に対して10倍、20倍といった大きな金額で取引できる点は、先ほども確認しました。でも、よくよく考えてみると、自分の持っているお金は証拠金だけであり、本来はレバレッジ適用前の金額しかありません。

たとえば、証拠金10万円でレバレッジが10倍の100万円で取引をした場合はどうでしょうか。この100万円全額でアメリカのドルを購入し、その後15%下落したと仮定します。この場合、「100万円(レバレッジ適用後の取引額)× 15%(アメリカドルの価格下落分)= 85万円」となり、100万円の運用資金が85万円になってしまい、15万円の損失が出たことがわかります。さらに、本来持っているお金は10万円だけです。つまり、「10万円(証拠金)- 15万円(取引の損失)= マイナス5万円」となり、結果としてこの取引で証拠金10万円以上の損失が発生し、借金5万円の支払いが必要となる事態になってしまいました。

このように、レバレッジを使った取引は少額でも大きな利益を狙える魅力的な部分もありますが、取引で失敗すると証拠金以上の損失が発生し、結果として借金を背負ってしまう可能性があるのです。

ロスカットの存在

レバレッジ取引では、ロスカットという仕組みが必ず適用されます。ロスカットは、損失がある一定の水準を超えた場合に発動する仕組みで、強制的にポジションが決済されます。どうしてこの仕組みがあるのかというと、先ほども確認したように、FXは借金を背負ってしまう可能性があります。ロスカットは、こうした事態を防ぐために、借金が発生しないタイミングでポジションを事前に決済してくれるのです。

いっぽうで、ロスカットには自分自身でその水準をコントロールできないというデメリットもあります。ロスカットの水準は、取引所が決めた水準を変更することができません。そのため、その後の値上がりが期待できるタイミングでも、水準を超えて損失が発生すれば強制的にポジションは決済されてしまうのです。これによって、本来狙っていた形でのトレードができずに、ポジションを失う可能性があります。

これは、自己資金以上の金額を扱うレバレッジ取引のデメリットの1つとなっています。


初心者におすすめのレバレッジは何倍?

ここまで確認してきたことで、レバレッジの仕組みや、メリット・デメリットはあらかた確認できたかと思います。ここからは、初心者の方におすすめのレバレッジがいくらなのかも確認しておきましょう。

初心者がいきなり高いレバレッジに挑戦するのは危険

まず初心者がレバレッジを設定するうえで、もっとも大事なポイントはいきなり高いレバレッジで取引をしないことです。FX会社では、規定の範囲内であればユーザーが任意でレバレッジを設定することができます。逆をいうと、誰でもいきなり高いレバレッジから取引をスタートすることができてしまうのです。

しかし、取引に慣れていない状態で高いレバレッジを使えば、どうなるでしょうか。先ほども確認したように、FX取引では自己資金以上の損失が発生するリスクがあります。レバレッジ高ければ、それと合わせて損失も増えます。仮に10倍のレバレッジで取引すれば、通常の10倍の損失がそのままかかりますし、20倍のレバレッジで取引をすれば、損失もその20倍発生することになります。

こうした点を踏まえると、初心者がいきなり高いレバレッジで取引をすることは、自己資金を必要以上に失ってしまう恐れがあり、おすすめできません。

ほとんどの人が勝てていないという現実を知ろう

FX取引は、ほとんどの人が勝てていません。取引で勝つことができるのは、大きな資金を運用している一部の人だけです。この現実があることを、まず知っておきましょう。ほとんどの人が勝てていないということは、多くの人は取引で利益よりも損失の方が多くなっているということです。

もちろん、少額から取引をはじめて大きな利益を獲得し、大金持ちになった人がいることも事実です。ですが、そうした人たちはFX取引のために日夜勉強を続け、実践してきた人たちです。そんな人たちに、ほとんど知識がない初心者が挑んだとして、勝つことができるでしょうか。おそらくできないでしょう。こうしたことを考えても、いきなり高いレバレッジで取引をすることには大きなリスクしかないことがわかります。

FX初心者は5倍〜8倍の低レバレッジからスタートしよう!

国内のFX会社では、ほとんどの会社が最大で20倍以上のレバレッジに対応しています。しかし、先ほども確認したように、いきなりもっとも高いレバレッジで取引をすることは、非常に危険です。まずは低いレバレッジで取引をスタートすることをおすすめします。

具体的な数値をいうと、5倍〜8倍くらいが良いでしょう。そして、取引に慣れてきたら高いレバレッジに徐々に引き上げていくことをおすすめします

初心者におすすめのFX会社

ここまでレバレッジ取引のメリット・デメリットや、初心者の方におすすめのレバレッジを紹介してきました。実際にレバレッジ取引をスタートしてみたくなった方も多いでしょう。ここからはそんな方に向けて、レバレッジ取引初心者におすすめのFX会社を、国内の信頼性の高い会社に絞って紹介していきたいと思います。

DMM FX(ディーエムエムFX)

DMM FXの特徴

・DMMグループの運営で信頼性が非常に高い

・国内FX口座開設数1位の確かな実績

・顧客資産と自社資産の分別管理でDMMが倒産しても安心

まず紹介したいのが、DMM FXです。芸能人のローラさんのCMでもおなじみで、名前を聞いたことがある人も多いでしょう。

DMM FXの特徴はなんといっても、大手企業であるDMMグループが運営している点にあります。国内でも有数の優良企業の運営で、その信頼性は非常に高く、安心して自分のお金を預けることができるでしょう。さらに、DMM FXでは顧客資産と自社資産の分別管理(信託保全)を行っています。ほとんど考えられないくらい低い可能性ですが、万が一DMMが倒産した場合であっても、ユーザーの資産には影響が及ばないようになっているのです。

また、DMM FXはFX口座の開設数が国内で1位です。これは、DMM FXが使いやすく、さまざまな人が利用している確かな証拠でもあります。初心者の方には非常におすすめできるFX会社です。

SBIFXトレード

SBIFXトレードの特徴

・SBIグループの運営で信頼性が高い

・1通貨単位(ドル円最小4円)の少額から取引が可能

・業界最狭水準のスプレッド(ドル円0.27銭)

SBIFXトレードは、SBIグループが運営するFX会社です。上場企業の豊富な資金力と、安定した経営基盤で、その信頼性は間違いなく高いといえるでしょう。

また、最大の魅力は少額でも取引を始めることができる点です。SBIFXトレードでは、1通貨単位から取引をすることができ、これによって最小で4円から取引をすることができます。急に大きな資金から取引をスタートするのが怖いという人には、非常におすすめです。さらに、SBIFXトレードではドル円取引で0.27銭と業界最狭水準のスプレッドも利用できます。スプレッドとは、買いと売りの価格差のことで、狭ければ狭いほど利益を出しやすい仕組みとなっています。国内ではもっともスプレッドが狭いFX会社となっており、初心者でも利益を出しやすい点も見逃せないといえます。

DMM FXと同様に、資金が少ない初心者の方には非常におすすめできるのがSBIFXトレードです。

まとめ

以上、FXのレバレッジについて解説してきました。レバレッジは少額でも大きな利益を狙うことができ、初心者の方にもおすすめの投資方法です。また、今回紹介したように、必要な資金も少ない金額からスタートできるため、気軽に始めることができる点もポイントといえるでしょう。

いっぽうで、自己資金以上の金額を取引で使うという性質上、それ以上の大きな金額が損失として発生する必要もあります。こうしたリスクを十分に理解したうえで、実際にトレードを行う際には余剰資金で投資を行うようにしましょう。また、いきなり高いレバレッジでスタートすることは非常に危険です。まずは、5倍〜10倍といった低いレバレッジで取引をすること、そして慣れきてから高いレバレッジで取引をすることで、リスク管理をしっかりと行いましょう。

こうした注意点をしっかりと守ったうえで、みなさんもFX取引を楽しんでくださいね。

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