3分でわかる!FXとは?仕組み・レバレッジ・証拠金・海外市場の時間帯など初心者向けにやさしく解説【2019年最新版】

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FXをはじめてみたいけど、専門用語ばっかりで何がなんだかよくわからない・・・

こんな気持ちを持っていませんか?

FXは投資の代表格として、株取引と同じ大きな知名度を持っています。投資を始めたいと考えている人は、FXは必ずその候補に上がっていることでしょう。しかし、FXは専門用語が多いため、初心者の方にとってはスタートまでの敷居が高くもなっています。

そこで今回の記事では、FXの仕組みや概要、また必要資金などの細かな点まで、初心者の疑問に徹底的に答えていきたいと思います。ぜひ最後まで読んでみてくださいね!

FXとは?仕組み・特徴・必要資金を覚えよう!

FXとは、アメリカのドルやヨーロッパのユーロなどを取引する、外国為替証拠金取引のことです。ドルやユーロなどの外貨の購入金額と売却金額の差額で、FX取引では利益を出していきます。

FXの特徴は、担保になるお金をFX会社に預けることで、そのお金の10倍、20倍といった大きな金額で取引をすることができる点です。この担保としてFX会社に預けるお金のことを「証拠金」と呼び、それに対してかけられる倍率のことを「レバレッジ」と呼びます。この2つの用語は、FXではよく出てくるワードなので覚えておきましょう。

FXの仕組み「差金決済」とは?

通常の取引では、1ドルを110円で購入した場合には110円が自分の口座から引き落とされ、その代わりに1ドルを手に入れることになります。お金も対象となる取引物も実際に移動している状態です。そして、購入した1ドルを111円で売却すれば、1ドルが自分の手元からなくなり、111円が代わりに口座へ入金されます。取引の結果として、「111円(売却時の1ドルの価格)- 110円(購入時の1ドルの価格)」となり、購入時と売却時の差額である「1円」が利益として発生したこともわかります。

これに対してFXでは、「差金決済」と呼ばれる仕組みが採用されています。差金決済では、先ほどの取引のように実際にお金が動くことも、対象となる取引物が移動することもありません。取引の結果として生じた差額のみが決済される仕組みです。

たとえば、1ドルを110円で購入したとしても、110円が自分の口座から引き落とされることもなければ、1ドルが実際に付与されることもありません。もし、この1ドルを111円で売却したとすると、この取引で1円の利益が発生したことになります。差金決済では、この取引の結果として生じた1円のみが実際にやり取りされるのです。

この仕組みによって、FXでは本来自分が持っている資金以上のお金を取引で利用することができます。また、通常の取引では、購入したドルやユーロの外貨を実際に使うことも可能ですが、差金決済では実際に外貨のやり取りが行われないため、購入した外貨を利用することはできません。つまり、FXで外貨を購入してもその外貨を実際に持っているわけではなく使えない状態なので、いつか必ず売却する必要があります。

FXはいくら必要?実は最低4円からでも取引できる

FXがいくらから取引できるのかも、初心者の方にとっては気になるポイントでしょう。大きな金額を準備しなければいけなそうなイメージがあるFXですが、実は少額からでも取引可能です。FX会社によっても変わりますが、日本国内ではSBIFXトレードであれば最小4円からでも取引することが可能です。

FXでは、「通貨単位」という単位をもとに取引が行われます。たとえば、1通貨単位であれば、1ドル、1ユーロといった1つずつ単位で取引ができます。100通貨単位であれば、100ドル、100ユーロごとに取引できますよといった感じです。先ほどの4円からの取引例で考えると、証拠金4円で、レバレッジ25倍、1通貨単位で1ドルを取引する場合には、「4円(証拠金)× 25倍(レバレッジ)=1ドル(1ドル100円換算)」となります。こうしたことより、4円からでも取引できるんですね。

株取引と比べても、少額からスタートできるため、投資初心者でも取り組みやすいといえるでしょう。

FXの「スワップポイント」ってなに?

FXでは、「スワップポイント」と呼ばれる概念が存在します。アメリカのドルや日本の円は、発行している国が違うため金利も異なります。スワップポイントとは、この金利の差のことを指しています。

たとえば、1ドルを100円で購入した場合を考えてみましょう。この時の1日あたりの金利が、日本円は1%でドルが2%だったとします。この場合のスワップポイントは、ドルの方が1%金利が高いため、「100円(購入したドル)× 1%(円とドルの金利差)= 1円(スワップポイント)」となります。そして、このドルを保有している限り毎日1円が付与されていくのです。

また、スワップポイントはマイナスになる場合もあります。

同じ例で、1ドルを100円で購入した場合を考えてみましょう。そしてこの時の1日あたりの金利が、日本円は2%でドルが1%だったとします。日本円の方が金利が1%高く、ドルの方が1%低いことがわかりますね。つまり、マイナスになっています。この場合のスワップポイントは、「100円(購入したドル)× マイナス1%(円とドルの金利差)= マイナス1円(スワップポイント)」となり、1円が自身の口座から引き落とされていくことになります。

このように、スワップポイントは利益になることもあれば、自身にとって損失となる場合もあります。これはほかの取引にはない、外貨を取り扱うFX取引独自の特徴といえるでしょう。

トレードにも大いに役立つ!FXの取引時間について

FXの取引時間も確認していきましょう。FXでは取引時間が決められており、時間帯によって通貨の値動きなどに、癖や特徴があります。把握しておくことで、効率的に利益を出すことができるため、トレードに大いに役立てることができるのです。

FXは平日24時間取引が可能

株取引では、日本の証券取引所が開いている時間しか取引できません。午前中の取引時間である前場と、午後の取引時間である後場が終わってしまうと、その日の取引はできなくなります。

これに対してFXでは、24時間365日の取引が可能です。FXでは世界中に証券取引所があり、必ずどこかの取引所が動いています。たとえば、日本の証券取引所のオープン時間は、午前8:00から午後20:00まです。この時間帯であれば、日本の取引所を使って取引ができます。そして、取引終了時刻の20:00になったら、ニューヨークの取引所に移動して、ふたたびFX取引をすることができます。もしニューヨークの取引所がクローズしても、オセアニアのマーケットに移動して取引が可能です。

このように、世界のどこかでFXは常に市場が動いており、取引ができない時間帯もほかの国の取引所を利用することで、24時間の取引が可能となっているのです

主要な4つの時間帯

FXの主要な時間帯は、大きく分けて4つに区分されます。

6:00〜8:00 オセアニア時間

8:00〜15:00 アジア時間

15:00〜21:00 欧州時間

21:00〜6:00 ニューヨーク時間

上から順に重要度が変わってきます。1番上の早朝のオセアニア時間は、市場に参加する人も少ないため、値動きがほぼありません。次のアジア時間から、少しづつトレーダーが参入してきます。そして、本格的に相場が稼働するのがヨーロッパ時間です。ニューヨーク時間になれば、値動きもピークに達します。

一般的に、それぞれの時間ごとにその地域に関連した通貨の値動きが要注目です。ヨーロッパ時間であればユーロ、アジア時間であれば日本円、ニューヨーク時間であればドル建ての取引ペアがよく動きます。これは、その時間帯で各国の経済指標(経済の状況を示すさまざまな指数)の発表が行われることも関連しています。また、時間帯ごとに切り替わりのタイミングは、相場が逆側のトレンドに動く傾向があります。これは、マーケットの閉じる時間に合わせてポジションを決済しておこうという流れが強くなるからです。

このように、FXは時間帯に応じて通貨の値動きや特徴が異なります。こうした癖や特徴を覚えておくことで、効率的なトレードに結びつけることができるのです。

FXは土日が休み

FXは土日が休みです。これは、FXの取引に関わる銀行や証券取引所は、国内と海外の主要なマーケットすべて土日が休みとなっているからです。正確にいうと、日本時間では夏時間で土曜日の午前5:00まで、冬時間では土曜日の午前6:00ごろまで取引ができます。そして、土日が明けた月曜日は7:00から取引が可能です。

利用するFX会社によっても異なりますが、取引時間のざっくりとした目安として覚えておきましょう。

土日でも海外市場は動いている

土日が休みのFX市場ですが、実は海外では土日にも取引が行われています。たとえば、中東では土日ではなく金曜日が休みの国があるのです。こうした国では、金曜日に取引が休みになる代わりに、土日にも取引が行われています。中東の市場の具体的な国名をあげると、バーレーンのFX市場などがそれにあたります。

こうした土日のFX市場で取引されている価格は、「未来レート」なんて呼び方もします。しかし、実際にはFXの世界の市場に与える影響力は非常に小さいことから、そのレートが週明けの月曜日に反映されることはほぼありません。また、個人レベルでは現状把握する術がないため、あまり気にする必要もないでしょう。


FXのメリット

ここまでで、FXの概要や仕組みはだいたいわかりましたね。ここからは、FXの具体的なメリットを確認していきたいと思います。

少額でも大きな利益を狙える

FX取引は、レバレッジの仕組みを使うことで少額でも大きな利益を狙うことができます。たとえば、10万円の資金で投資をして出た利益が1万円だったとします。これをFXに置き換えて考えると、運用資金10万円でレバレッジ10倍であれば100万円の資金を使って投資をすることができます。そして、利益も1万円の10倍にあたる10万円です。

このように、自己資金が少額であったとしても、本来であれば得ることのできない高い利益を狙うことができる点が、FX取引が持っている大きなメリットといえるでしょう。

下落相場でも利益を出すことができる

先ほど、FXでは差金決済の仕組みを使っていることを確認しました。差金決済では、実際に通貨のやり取りは行われず、結果として発生した差額のみが決済されます。これを利用したトレード方法に、「空売り」という仕組みがあります。これは、実際には持っていない通貨を売却したと仮定し、後から買い戻すことで利益を出すトレード方法です。この空売りを利用することで、チャートが下落した時にでも利益を出すことができます。

たとえば、1ドル110円の時に、10ドル(日本円総額1,100円)の空売りをしたとします。そして、1ドル109円の時に10ドル(日本円総額1,090円)全額買い戻しを行います。そうすると、売却時には1,100円で売却することができ、買い戻しを行う際には1,090円で買い戻すことができました。差金決済では、この差額のみが決済されます。すると、差額として発生した10円が利益として発生することになるのです。

このように、本来であれば持っていないものを売却したと仮定することで、下落相場でも利益を出すことができる独自のメリットがFX取引にはあるのです。


FXのデメリット

ここまで、FXの具体的なメリットを見てきました。FXには、独自のメリットがあることがわかったと思います。いっぽうでFX取引には、独自のデメリットも存在します。ここからは、FX取引における具体的なデメリットを確認していきましょう。

借金をする可能性がある

FXは借金をする可能性もあります。先ほどもお伝えしましたが、FXでは証拠金を担保にして、レバレッジを使って大きな金額を取引することができます。少額でも大きな利益が狙える反面、場合によっては大きな損失を受けてしまう可能性もあるのです。

たとえば、証拠金100円でレバレッジ10倍で取引した場合を考えてみましょう。この場合、1,000円をFX取引で利用することができます。この1,000円すべてを使って、アメリカドルを1ドル110円の時に購入したとします。そして、その後1ドルの価格が20%マイナスの88円まで下落したとします。そうすると、「1,000円(購入時の総額)- 800円(購入後の資産額)= 200円(損失の合計)」となり、200円の損失が発生したことがわかります。本来自分が持っている資金は100円なので「100円(証拠金)- 200円(損失の合計)=マイナス100円」となり、100円の借金を背負ってしまうことになるのです。

この例では、金額も小さく計算しましたが、証拠金が100円の1,000にあたる10万円だったら、損失も1,000倍の10万円です。このように、FXでは大きな利益を狙える反面、大きな損失を受けてしまい、場合によっては借金を背負ってしまう可能性もあるのです。この場合、追加で証拠金を入金する必要があり、その証拠金のことを「追証(おいしょう)」と呼びます。

強制ロスカットを受ける可能性がある

FXでは、強制ロスカットを受ける可能性があります。ロスカットとは、損失が拡大しないように損切りを行ってくれる仕組みのことです。先ほども解説したように、FXでは自己資金以上の損失が発生し、借金を背負ってしまう可能性があります。ロスカットは取引所ごとに定めた一定の水準を超えて損失が発生した際に、借金が発生する前のタイミングでポジションを決済してくれます。

しかし、場合によっては自分がポジションを決済したくないタイミングで勝手に決済されてしまう可能性もあります。これによって、自分が思うように取引をできなくなってしまうという点も、FX取引のデメリットといえるでしょう。

まとめ

以上、FXの概要や特徴、その仕組みについて解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。今回紹介したように、FXは自己資金が少なくても大きな利益を狙えます。また、最小4円という少額でも取引が可能なため、投資を始めたい初心者の方にはピッタリといえるでしょう。

しかし、いっぽうで自己資金以上の損失を背負ってしまう危険性もあり、取引をする際には十分に注意する必要があります。初心者の方は、いきなり高いレバレッジでスタートするのではなく、低いレバレッジから取引を行いましょう。また、資金には十分に余裕を持って取引することを合わせておすすめします。ぜひこの記事を参考に、FX取引を楽しんでくださいね。

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