今、投資信託が面白い?テーマ別に選択できる投資信託をいくつか紹介します!

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投資を始めるなら、やっぱり投資信託かなと思う人は多いようです。少額から始められるし、毎月コツコツと積み立ても可能です。プロに全部任せることができるので、専門的な知識は必要ありません。いずれは、自分で投資をしたい人も、ひとまず口座をつくりさえすれば、今日からでも始めることができます。

とくに最近よく見かけるテーマものの投資信託は、初心者にも親しみやすい面白いタイトルがついています。オンラインで調べてみると、関西の企業を中心に投資をする「関西応援ファンド」とか、女性に関わるサービスを提供する企業に投資する「女性活躍ファンド」などと呼ばれるテーマものの投資信託が増えてきたようです。

早速どんなテーマの投資信託があるのかを調べてみませんか?今回はテーマ別に選択できる投資信託を、いくつかご紹介したいと思います。

投資信託のテーマ

投資信託の大きなメリットは、資産運用のプロに任せられることです。投資信託をしているほとんどの人が実はよくわからないでやっているのです。一般社団法人、投資信託協会が行った2017年度の意識調査でも、手数料や運用会社、投資内容について、どれくらい理解しているかで統計をとったところ60%~70%の人がわからないと答えています。

言い換えれば、わからないからこそ投資信託を選んでいるのです。でも、いくらプロに任せられるといっても、少しでも自分の興味のあるものに投資したいものです。大切なお金預けるわけですから、できれば内容がわかった方が安心ですよね。

最近では地方銀行も金融商品に力を入れていることもあって、至るところで投資に関するセミナーやイベントが開かれています。また、子供に費用のかからない独身世帯が増えてきたことや、資金的に余裕が出てくる50,60代、リタイア生活を送る70代の方たちの数が増えてきていることもあって、できるだけ理解しやすいテーマ別の投資信託の銘柄が増えてきているのです。

出典:野村証券 全国支店セミナー案内 参考URL

 

投資セミナー

例えば上記は野村証券の夏のセミナー情報ですが、「未来技術の波に乗る」というタイトルがついていますよね。これを見ると、投資の種類や投資のやり方などを考えなくても、「ああ、未来の技術に投資をするのかな」と想像することができます。

こんな感じで、テーマが定めてある投資信託はタイトルを見ただけで内容が想像できるから、初心者に人気があるのです。

ちなみに、世界的に有名な野村証券は、投資のプロの中のプロです。窓口で相談するだけだったら、費用はかかりませんし、その場で口座を作ったらすぐに1000円あれば始めることができます。野村証券は日本全国に支店がありますので、ちょっと様子を見に覗いてみてもいいでしょう。

その他、三菱UFJや三井住友銀行も全国に支店があり、投資信託用の窓口を用意しています。近所の地方銀行に行って資料をもらってきてもいいでしょう。

タイトルから選ぶ投資信託

投資信託には債券、株式、先物、海外物といろいろあります。でも、そもそも株式や先物のことを知らないのに、どれを選べばいいのかわからくなります。そこで、初心者にもわかりやすい人気のテーマ別投資信託から選ぶことができます。

テーマ別にわかれた投資信託とは、特定のテーマのもとに投資をするというタイプの投資信託です。投資をするジャンルや業種や目的が定められています。いきなり、これは株式です、債券です、不動産ですと初心者に言われても何だかピンときません。だけど、これはテクノロジーです、医療です、建築ですと言われれば、何となくわかるような気がします。

タイトルを見ただけで、なんとなくその投資の内容がわかるようなものであれば、どういうものに投資をするのかが漠然とではありますが理解できます。何に投資しているのかがわかれば、投資に対するモチベーションも高くなります。

例えば、「日経225 ファンド」と書いてあっても、まずは日経って何?というところから始めなければなりません。でもテーマ別だったらその心配もありません。そして、何よりも、テーマ別の投資信託を選ぶ、最も大きなメリットとは興味のある内容を選ぶことで、今後の投資の勉強もしやすいということなのです。

どんなテーマの投資信託があるのか

Woman
実際にどんなテーマの投資信託があるの?
Expert
一番わかりやすいのは企業名が投資信託の銘柄名になっているものです。トヨタグループ株式ファンドですね。これは、誰でも知っている自動車メーカーのトヨタのことです。テーマをトヨタグループにしぼってあるのです。

特定の企業にテーマを定めたもの

トヨタ株式ファンド

  • トヨタ自動車(皆さんもよくご存知の自動車メーカー)
  • デンソー(トヨタ自動車の部品を製造)
  • 豊田自動車機械(トヨタのエンジンやカーエアコン、フォークリフトなど)
  • アイシン精機(トヨタ自動車の部品を製造)
  • 豊田通商(トヨタ自動車や部品等を輸出入する)

など・・・、トヨタグループの関連会社に投資をします。その時の市場の状況に合わせて約18社あるトヨタ関連企業を選び投資していくのです。トヨタに乗っているい人や、車が好きな人には興味が持てる投資信託ですね。

運用会社:三井住友アセットマネジメント 参考URL

新日鉄住金ファンド

  • 新日鉄住金(新日本製鉄と住友金属が統合した国内大手の鉄鋼業)
  • SUMCO(半導体に使うシリコンウェーハの製造)
  • エア・ウォーター(産業用ガス)
  • 大同特殊鋼(電磁ステンレス、プラスチック鉄鋼などの特殊な鉄鋼業)
  • 新日鉄住金ソリューションズ(製造業に特化したITソリューション)

など・・・、新日鉄住金グループの関連会社28社から、選択したもの投資をします。建設関係の仕事をしている人や、メタル系の材料を扱う自動車整備関連の仕事をしている人にはわかりやすい投資信託です。

運用会社:アセットマネジメントOne 参考URL

特定の業種にテーマを定めたもの

業種を定めて、その業種やジャンルのものだけを扱う企業に投資をします。

GSビッグデータ・ストラテジー(エマージング株)

  • サムソン電子 (韓国/通信機器)
  • 台湾セミコンダクター(台湾/セミコンダクター)
  • テンセント・ホールディングス(中国/インターネット事業)
  • チャイナ・モバイル(中国/インターネット)
  • チャイナ・コンストラクション・バンク(中国/商業関係の銀行)

など・・・、アジア諸国を中心にした、ビッグデータやテクノロジー関連の株のみをいくつか投資をします。スマホやパソコンが好きな人は興味を持って投資に取り組むことができます。

運用会社:ゴールドマン・サックス・アセットマネジメント 参考URL

ロボットテクノロジー株ファンド

  • キーエンス(日本/バーコードや3Dスキャナー等の計測機)
  • ALPHABET INC (アメリカ/検索エンジングーグルの親会社)
  • ファナック(日本/ロボット製造)
  • SIEMENS AG (ドイツ/ロボッティックテクノロジー)
  • 安川電機(日本/ロボット製造)

など・・・、日本を含めた、先進国におけるロボットテクノロジーを中心に投資をします。流通関係、製造業関係に興味のある人は身近に感じることができる投資信託ですよね。

どんなテーマ今後は伸びていくのか

これから未来に向かって、需要が高まるだろうなと予想されるテーマを選びたいものです。すでに、ご紹介した投資信託も、もちろん将来性の高いテーマですが、他にはどんなテーマが今後は伸びていくとと思いますか?

普段、どんな問題がニュースや新聞で取り上げられているのか考えてみましょう。AI(人工知能)、人手不足、高齢化社会、Co2問題など今後の課題となるテーマを、自分なりの観点で探してみましょう。

三井住友・元気シニアライフオープン

 

出典:三井住友アセットマネジメント 元気シニアライフ 参考動画リンク

これからの高齢化社会のニーズに沿ったサービスや商品を中心に投資をします。元気でいつまでも若々しく過ごすために役に立つものや、病気や寝たきりで困っている人を支援するサービスに注目して、活躍している企業を選んでいきます。

将来は4人に1人が65歳以上の高齢者の比率になるだろうと予想されています。またはそれ以上の比率になるかもしれないとも言われています。日本酒や健康酒などで有名な宝酒造の宝ホールディングス、メガネのレンズや医療機器に携わるニコンなどに投資をします。

どんなテーマを選ぶのかわからない

投資の材料というのは、実は身近なところからいくらでも拾うことができます。例えば、あなたの趣味からも考えてみることができます。買い物が好きだとか、旅行がすきだとか、好きなものをテーマに扱ったものはないでしょうか?

また、職業からもテーマを探すことができます。接客業の方であれば、消費者関連、サービス業関連のテーマを探すことで、身近な投資を経験することができます。自分に身近なテーマであれば、その企業のことを投資をしながら勉強するのも楽しくなります。

野村サービス関連株ファンド(もてなしの心)

出典:野村アセットマネジメント 参考URL:野村サービス関連株ファンド

こちらは名前のごとくサービス業関連に的をしぼった投資信託です。もてなしの心を必要とするサービス業、サービス商品を提供している企業をいくつか選んで投資をしていきます。小売り業や百貨店、コンビニ、レジャー、エンターテイメント、食料品などのテーマを中心として、満足度の高いサービスを提供している企業をえらんでいきます。

投資をする企業は、ドン・キホーテ、任天堂、ソニー、ヤマトホールディングスなどです。誰でも知っている企業が多いから、報告書を見るのも楽しみになります。それに、投資を始めてからドン・キホーテに買い物に行ってみて下さい。このお店に私は投資をしているのだと不思議な気持ちがしながらも、こういうところは改善してほしいなどと、見る目も変わってきます。

テーマものの投資信託の探し方

それでは実際に、自分にとって興味を持って投資を続けることができる投資信託を探してみましょう。それぞれの金融機関が出している投資信託のリストは、口座を持っていなくても見ることができます。

投資信託基準価額一覧

基準価額のリストが出てきますので、どんなものがあるか大まかに見てみましょう。何か興味の持てそうな銘柄はないでしょうか?

①気になる銘柄をクリック

参考)例えば上記の三菱UFJの一覧から「温暖化対策株式オープン」をクリックすると以下の画面が出てきます。青いマーカーでチェックしてある「交付目論見書」をクリックします。

「交付目論見書」とはそれぞれの投資信託のパンフレットのようなもので、詳細が簡単に書かれたものになります。直接、金融機関の窓口から小冊子でもらうことも可能です。

出典:三菱UFJ投資信託  温暖化対策株式オープン参考URL

②目論見書を見てみる

最初のページが表紙の部分になります。青マーカーで囲んだところが、あなたの代わりに投資をしてくれる会社名です。

温暖化対策株式オープンの場合は、三菱UFJがあなたのお金を預かり、あなたの代わりに投資をしてくれることになるのです。通常は運営会社という項目に書かれてあります。では、そのまま下の方にスクロールしていって下さい。1ページ目、2ページ目と降りていきます。

そうすると2ページ目に「2つの視点から投資をします」と書いてありますよね。この投資は、「地球温暖化の進行を緩和する」ことと「地球温暖化に備える」の2つの目的が定められているというのがわかります。だから、あなたの大切なお金は、三菱UFJによってこの2つの目的のために使われるということです。

③テーマを確認する

そして、その2ページ目の真ん中から下を見てみて下さい。そこに、この投資のテーマが書いてあります。

そうすると、そこには「クリーンエネルギー」「輸送分野」「エネルギー効率」「環境資源」などと投資する内容が書いてあります。概要には太陽光発電等の自然エネルギーや電気自動車など、地球温暖化に対策できるものにどういうものがあるのかを説明してあります。

銘柄のタイトルを見てだいたいの想像はできますが、この部分を見ると、もっと詳しく何のためにあなたのお金が使われているのかを確認することができるのです。

④具体的にどんな会社に投資するのか

さらに、そのまま8ページまでスクロールしていって下さい。8ページ目に運用実績というものが出てきます。その中央あたりに「■主要な資産の状況」という項目があります。

出典:三菱UFJ投資信託 地球温暖化対策株式オープン 目論見書

8ページの中央にこのような図がありますよね。この図の右側を見てみて下さい。英語で書いてあるのでわかりづらいかもしれませんが、実際に投資をしている企業名が書いていあるのです。最初はあまり細かく見る必要はないと思いますが、だいたいどこの国のどんな会社なのかわかれば安心です。

例えば、地球温暖化対策株式オープンの場合は

  1. ALPHABET.Inc → 皆さんよくご存じのグーグルのことです。
  2. AMAZON.COM.Inc →こちらも有名なアマゾンのアメリカの本社のことですね。
  3. UNION PACIFIC CORP  →アメリカの大手鉄道会社です。

などと、三菱UFJが地球温暖化に役立つ活動を行っている企業のみを選んで投資をするのです。グーグルにしてもアマゾンにしても、地球温暖化に役に立つ自然エネルギーや電気自動車等の開発には力をいれています。だから、あなたは、三菱UFJを通してグーグルやアマゾンに投資をしていることになるのです。

その払う金額が5000円だろうと、1万円だろうと少額であってもその金額は間接的にグーグル、アマゾンに支払わるのです。その仕組みがわかれば、何だか嬉しい気持ちになるものです。通常はアマゾンやグーグルの株を購入しようと思えばもっと高額な資金が必要です。

でも、投資信託は少額からでも、そのような大企業への投資を実現してくれるから素晴らしいのです。

⑤どこで買えるのか「販売会社」を調べる

この投資信託、地球温暖化対策株式オープンを取り扱っている金融機関をを調べてみましょう。ひとまず、①で開いたこの投資信託の画面に戻ってみましょう。

※このページの中央くらいに、以下のような画面が出てると思います。

出典:三菱UFJ(自社加工)参考URL

青いマーカーで囲んだ「販売会社」をクリックすると、この投資信託を取り扱っている金融機関を調べることができます。この投資信託の場合は銀行は岩手銀行とスルガ銀行だけですね。あとは多くの証券会社で取り扱っているようです。

オンラインでの操作が苦手な人は、最初に電話で問い合わせてみてもいいでしょう。または、近くに支店がないか調べてみましょう。話を聞いたからといって、別に口座をつくる必要はないので、安心です。色んな情報を仕入れて比較してみましょう。

少し理解してて投資信託を始めてする人、よくわからないけど始めてみたい人などは、必ず信用できる金融機関を選ぶようにして下さい。あまり聞いたことがないような金融機関の中には、あまり良心的でないところもあります。地元で有名な地方銀行や大手の銀行や証券会社を選ぶことで、よくわからない状態でも安心して任せることができます。

まとめ

投資を始めたくても一度に全部をわかろうとすると、どんなに理解力のある人でも混乱してしまうのは当然です。

株や債券とか、チャートとか基準価額などの専門用語が出てくるので、まず用語になれるまでに時間もかかります。でもテーマで考えていけば、全く難しいことなどありません。確かに、大多数の投資信託の銘柄(タイトル)は金融商品の専門的な名称に関わるものばかりで投資に対して距離を感じてしまいます。それでも、よく探してみると中には、今回ご紹介したような面白くてわかりやすいテーマのものがあります。

投資信託は5000円ずつ、1万ずつなど積み立てでなくとも、余裕のある時だけ投資額を増やしていくこともできるから便利です。投資信託に任ることで、誰でも今後の社会のためになる企業へ投資ができて、その企業がどんなことをしているのかを、投資をしながら学ぶことができます。そうすることで、今後の日本や自分の将来のことも考えるきっかけになり、何よりも投資をしているという自信にもつながります。

あなたも、この機会に身近なテーマを見つけて投資信託を始めてみませんか?

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