日本一のクラウドファンディング!キャンプファイヤー(CAMPFIRE)の特徴・口コミ・やり方

「成立件数ナンバーワンのクラウドファンディング『キャンプファイヤー(CAMPFIRE)』、累計流通額が100億円を突破」

先日、このようなニュースを目にしました。累計流通額が100億円を突破するのは、国内クラウドファンディングサービスで初めてのことだそうです。キャンプファイヤーは以前から、「日本一のクラウドファンディングサービス」と言われてきましたが、ここへきてその実力を世に知らしめたと言えるでしょう。

今回は、そんなキャンプファイヤーの特徴や仕組み、メリット・デメリット、使い方など、このサービスにまつわる全ての情報を紹介します。特に、中小企業や個人事業主の方で、資金調達に銀行融資が難しいという場合、キャンプファイヤーが最適な資金集めの場所になるかもしれません。ぜひともご参考にしてみてください。

クラウドファンディング日本一!キャンプファイヤーの特徴

キャンプファイヤー(CAMPFIRE)とは、2011年1月に株式会社CAMPFIREによって設立されました(サービス開始は同年6月より)。日本初のクラウドファンディングサービスとして運営されていますが、その特徴は「購入型クラウドファンディング」です。

購入型クラウドファンディングとは、商品やサービスを提供する企業・事業者がプロジェクトを立ち上げ、その内容に共感する出資者によって支援が行われます。出資者は資金を投じるリターンとして、その企業・事業者の商品やサービスを利用できる権利が得られる仕組みです。キャンプファイヤーは、その購入型の中でも最大規模を誇ります。

累計取引金額は71億円を超え、出資者(支援者)の数も72万人、累計取引件数は15,000件と、設立から約8年間で急激な成長を遂げました。その実績から、今では「日本一のクラウドファンディングサービス」とも評価され、多くの案件や出資者が集まっています。

ここでは、そんなキャンプファイヤーの特徴やサービス内容などをお伝えしていきましょう。

キャンプファイヤーの概要

会社情報・サービス内容
代表取締役 石田光平、家入一真
企業の設立年 2011年1月12日
会社名と所在地 株式会社CAMPFIRE
東京都渋谷区 渋谷 1-17-1 美竹野村ビル 2F partyground 内
事業内容 WEBサービス企画・開発・運営
クラウドファンディングで扱うテーマ アート・デザイン/社会貢献/演劇・ダンス/音楽/テクノロジー/ジャーナリズム/フード/パフォーマンス/テクノロジー/ファッション/ビジネス/本・コミック/アニメ/スポーツ/お笑い/映像・映画/写真/コミュニティ/プロダクト/その他
累計取引金額 71億円
出資者数 720,000人
累計取引件数 約15,000件
公式サイト  http://camp-fire.jp/
Facebook  https://ja-jp.facebook.com/campfirejp
Twitter  https://twitter.com/campfirejp

購入型クラウドファンディングが中心

キャンプファイヤーはもともと、購入型クラウドファンディングサービスとしてスタートしました。現在は代表取締役社長・家入氏の「お金をなめらかにする」というビジョンのもと、フレンドファンディングアプリ「polca(ポルカ)」や、ソーシャルレンディングサービスの導入などが進んでいます。

購入型クラウドファンディングは、企業や事業者、アーティストなどによってプロジェクトが立ち上がります。そのプロジェクトでは、企業などが今後開発して生み出す新製品や、アーティストの新しい作品などが紹介され、そのビジョンに共感した出資者によって資金支援が行われます。

そして、無事に目標調達額に到達することで、プロジェクトは成立します。企業や事業者などは、新製品開発などの資金を調達することができますし、出資者はリターンとしてその商品やサービスの利用権が得られます。たとえば、時計のブランドのプロジェクトでは、出資者に対して新開発の腕時計などが贈られることが多いです。

このように、購入型クラウドファンディングは、プロジェクトの発案者と出資者の双方にとってメリットがあります。

キャンプファイヤーの成功事例

キャンプファイヤーのプロジェクトで成功した事例は、挙げるときりがないほど多くの種類が存在します。その中でも特に多くの出資金を集めた成功事例を紹介します。

19世紀の伝説のポートレイトレンズ「Petzval」の復刻

19世紀に誕生したポートレイトレンズ「Petzval」を、現代のカメラ用レンズ技術を応用して復刻するというプロジェクトです。同レンズは「伝説のレンズ」とも呼ばれ、当時の最先端技術と高精細な機能によって最高級の称号を手に入れました。

このプロジェクトでは、そのレンズをNikon FとCanon EFマウント対応のアナログ&デジタルカメラ用レンズとして復活させる、という内容です。

もともとの資金調達目標は100万円でしたが、なんとキャンプファイヤー史上最高額となる約1,500万円もの出資を受けました。

熊本自身の災害支援金募集

キャンプファイヤーでは購入型クラウドファンディング以外にも、寄付型というプロジェクトも扱っています。たとえば、2016年4月14日に起きた熊本自身による被災地支援プロジェクトは、その最たるものと言えるでしょう。

基本的に、寄付型のプロジェクトでは出資者にリターンは返ってきません。しかし、このプロジェクトでは、目標調達額100万円の設定で、最終的には約1,000万円もの寄付が集まりました。

渋谷に夜の図書室をつくる、「本の森図書館」

渋谷に夜の図書館をつくるというプロジェクトで、その出資金を集めました。従来の図書館のイメージとは少し異なり、深夜まで利用できたり、館内でお酒が飲めるなどユニークな取り組みが受け、多くの支持者が集まりました。

当初の目標調達額は10万円でしたが、最終的に953万円もの出資金が集まったのです。キャンプファイヤーの中でもトップクラスの成功事例と言えます。

キャンプファイヤーの手数料

キャンプファイヤーの手数料は、「All-or-Nothing」という形式を採用しています。「All-or-Nothing」とは、プロジェクトの募集期間内に目標調達額を達成しない場合、発案者は集まった支援金を受け取れないという方式です。たとえ目標調達額に1円でも足りなければ、そのプロジェクトは閉鎖されます。

その代わり、プロジェクトが失敗すると出資者には全額支援金が戻ってきます。もちろん、その場合は手数料も取られません。

キャンプファイヤーで出資者に手数料が発生するのは、目標調達額に届いたとき、つまりプロジェクトが成功したときのみです。その手数料の金額は、出資した金額から12%分となります。

「All-or-Nothing」は、出資者にすると、プロジェクトが失敗した場合でもリスクが極めて少ないというメリットがあります。

キャンプファイヤーのメリット|他社との比較

キャンプファイヤーのメリットは以下の3点です。

  • プロジェクトが成功する可能性が高い
  • 面白いアイデアやサービスが生まれることも多い
  • サポート体制が手厚い

クラウドファンディングサービスの中でも知名度が高く、多くの事業者や支援者が集まるということは大きな特徴となります。キャンプファイヤーは「日本一のクラウドファンディングサービス」と言われるほど、現在では最大手に位置します。

そのため、こうした知名度や人気の高さから生まれるメリットも多いです。

3つのメリットの詳細については、以下をご覧ください。

プロジェクトが成功する可能性が高い

キャンプファイヤーに集まる支援者は72万人を超えます。それだけ多くの支援者がいれば、事業者や企業とすると、「支援金が集まりやすくなる」と考えても不思議ではありません。すると、アイデアの優れたプロジェクトや、魅力的なリターンのプロジェクトなどが増えるでしょう。その結果、さらに支援者が増え――。

このように、ユーザー数が増えることで好循環が生まれ、事業者にとっても、支援者にとっても大きなメリットがあります。

面白いアイデアやサービスが生まれることも多い

起業や事業者が資金調達を行う場合、まず銀行融資という手段がとられます。しかし、未上場の中小企業や、借入実績がほとんどない人などに対しては、なかなか銀行側もお金を貸してくれません。

しかし、クラウドファンディングを利用すれば、アイデア次第で多くの資金を集めることができます。もちろん、キャンプファイヤーにはプロジェクト発案者の審査がありますが、銀行融資に比べると、そこまで参入障壁は高くありません。

実績がないという理由だけで融資が受けられず、新商品やサービスの開発などが頓挫してしまうこともあります。一方のクラウドファンディングサービスでは、斬新で面白いアイデアを広く世界に発信することができ、プロジェクトが成功すればそれが形にもなるのです。

サポート体制が手厚い

クラウドファンディングの参加者は未経験者が圧倒的に多いですが、かといってサービスサイトが丁寧に教えてくれるかといえば、そこまで手厚いサービスを提供しているところが少ないというのが現状です。しかし、キャンプファイヤーは、公式サイト内でプロジェクト発案用の詳しい作り方を動画で公開していたり、クラウドファンディングの教科書として「キャンプファイヤー・アカデミー」というサービスも提供しています。

また、サポートセンターに連絡すると、専門スタッフがプロジェクト作成の方法から、出資者向けの参加方法まで、丁寧に優しく教えてくれます。

こうした手厚いサポート体制が整っていることも、キャンプファイヤーの大きなメリットです。

キャンプファイヤーの口コミ・評判

キャンプファイヤーの特徴やメリットが分かったことで、実際に使ってみたいという思いを抱いた方もいらっしゃるかと思います。しかし、実際にどれくらいの出資者や出資金額が集まるのか、もう少し具体的なことを知りたいとは思いませんか?

そこで、実際にキャンプファイヤーを利用したプロジェクト発案者の評価や口コミ情報などを紹介していきます。彼らのリアルな意見を聞くことで、キャンプファイヤーをどう使っていくのか、そのイメージが湧きやすくなるはずです。

美少女ゲームの発案で過去最高調達額を達成

キャンプファイヤーで、「『KICK START GENERATION』公演映像化計画」というプロジェクトが発案されました。発案者はOVERDRIVEの代表を務めるbambooさんで、ニッチな市場である美少女ゲームのプロジェクトを考案。2つの案件で、約3,700万円もの資金を集めることに成功しました。

bambooさんいわく、「プロジェクトを開始してそうそうに目標金額の360万円に届いた。もともとは提案から一か月後くらいに8割ほど集まれば上々だと思っていたが、約5時間半ほどで目標に到達した」と、述べています。

最終的に調達した金額は、当時のキャンプファイヤーでは史上最高額です。

(参考:cnet Japan、2013/8/9、美少女ゲーム業界が生んだクラウドファンディングの価値–「CAMPFIRE」で過去最高の調達

キャンプファイヤーの支援者は魔法使いのよう

オリジナル映画を手掛ける酒井麻衣監督は、キャンプファイヤーを通じて、「いいにおいのする映画(Be A Light To The World)」の開発資金の調達に成功しました。

酒井監督いわく、「キャンプファイヤーで支援してくださった皆さんのおかげで、また色んな方の力が集まり、単独での映画公開ができました。頼りない私を支えてくれた支援者の方々は、私にとっての魔法使いのようであり、文字通り魔法にかかったような気持ちです」と、コメントしています。

(参考:Real Sound 映画部、2015/11/24、Vampillia出演、「MOOSIC LAB 2015」グランプリ受賞作『いいにおいのする映画』劇場公開決定

キャンプファイヤーのデメリット・注意点

キャンプファイヤーを利用する上で、注意しなければならない点、それは「審査」です。クラウドファンディングは、出資者からすると大きな投資となるため、大切な資産を預けるうえで必ずリスクが発生します。そのため、出資者にとって不利益を被る内容や、出資者を騙してお金を受け取ろうとすう悪質な手段など、そうした事例を厳しい審査を行って排除していかなければなりません。

そのため、事業者や企業など、審査はプロジェクト発案者にとっての大きなハードルです。確かにキャンプファイヤーには出資者も多く、これまでも1,000万円を超えるプロジェクトが数々登場しています。

しかし、だからといってどんなプロジェクトでも載せて良いというわけではありません。審査では、プロジェクトの目標金額を参考に、無理のないロードマップかどうか、実現可能性があるかどうかなどの点が見られます。その目標金額とアイデアの辻褄が合っていなければ、残念ながらキャンプファイヤーを利用することはできないのです。

プロジェクトを発案するときは、一つの会社を立ち上げるときのように、入念で細かい事業構想が必要となります。

キャンプファイヤーのやり方・始め方(出資者を募る)

キャンプファイヤーで出資者を募る場合、以下のように3つの手順を踏み、プロジェクトを立ち上げていきます。

  • プロジェクトのタイトルや企画内容を決める
  • 目標金額や募集期間を設定する
  • プレビューで確認後、募集開始ボタンを押す

この3つのステップだけで、広く世界の投資家に出資を募ることができるので、「意外に簡単」と感じた方も多いのではないでしょうか。また、キャンプファイヤーでは、プロジェクトの作り方を動画で公開しているため、初めての方でも使いやすい特徴があります。

プロジェクトの詳細を考える場合は、文章ばかりではなく、商品やサービスが分かる写真などもたくさん用意しておきましょう。そのプロジェクトページを見て、「事業者がどんなことを行おうとしているのか」が出資者にとって一目で分かることが大切です。もちろん、多くの出資者の目にとまるような、魅力的なリターンを用意することも忘れないでください。

キャンプファイヤー紹介まとめ

キャンプファイヤーは、商品やサービスなどの開発資金、映画や音楽の製作費、本の出版費用など、様々な資金を集めることができます。もちろん、未上場の企業であっても、経営資金を調達することも可能です。

すでにキャンプファイヤーでは、1案件1,000万円を超える調達額を集めた成功事例もたくさん登場しています。「日本一のクラウドファンディングサービス」と言われるだけあり、出資者の数も多く、それだけプロジェクトも成功しやすいと言えるでしょう。

「やりたいことがある。しかし銀行融資は条件が厳しい」

そんな方にこそキャンプファイヤーがおすすめです。アイデアを形にするため、キャンプファイヤーでその構想を世界中に発信してみてはいかがでしょうか。

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