外貨預金が海外旅行でお得に利用できる! 海外で活用できる外貨預金をご紹介します。

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資産運用の1つとして外貨預金を検討する上で、ぜひ考慮しておきたいのが海外で使うかもしれない外貨の存在です。

外貨預金は投資としての役割だけでなく、海外旅行などで海外に渡航した際にお得に利用することが可能です。

外貨預金は円預金より金利が高く、為替差益による利益を期待できることが大きなメリットです。利益を狙いながらも、いざ海外へ行った時に役に立てば嬉しいですよね。

今回は海外で活用できる外貨預金について解説していきます。ぜひ、参考にしてみて下さい。

海外旅行や外貨のニーズ

長期で銀行口座にお金を預け入れていても、金利が低くて物足りないのが現状。そこで、金利や為替差益の利益を期待して外貨預金を考える人も多いでしょう。

外貨預金を始めるにあたって、不安要素となるものの1つに、外貨は国内で使用することができないことが挙げられます。

いざという時に外貨をそのまま使うことができたら便利です。

そこで、外貨を使う機会とはどのような時なのか、外貨のニーズを考えていきたいと思います。

外貨を使う機会とはどんな時?

海外旅行

外貨を使う機会として最も身近なものは、海外旅行です。

以前は仕事を休むのは一般的に土日祝日、お盆、年末年始のごく限られた日数だけでした。

しかし、近年では新しい世代による新しい価値観がフリーター、フリーランス、パート、アルバイト、派遣などとこれまでになかった就業形態を普及させました。

それに輪をかけて人手不足や職離れ、転職率の増加などが相まって、長期で休暇をとれる環境が整ってきたのです。数日に渡って連休が取れる、仕事を断続的にしているので余暇がとりやすいなどの理由から、海外旅行を楽しむ人達が増えています。

おそらく、ほとんどの人が1度くらいは海外旅行の経験があるのではないでしょうか?海外旅行に行けば、必ずその現地の通貨を使うことになりますよね。

海外出張

流通や情報通信の発達、国内で加速する国際化などから、海外へ支店を構える企業も増えてきました。

大企業だけでなく、中小企業や個人事業主でもビジネスで海外出張へ行く人も少なくないでしょう。それが短期間であったとしても、必ず現地ではその国の通貨を使う必要があります。

留学や駐在

国際化が進むにつれて、留学や海外駐在も以前ほど特別なことではなくなってきています。

数か月から数年に渡って長期で海外に滞在する人もいるでしょう。長期に渡って海外に滞在していれば、日常生活で外貨を使います。

さらに、国内から現地に向けて家族や会社から外貨を送金することも度々あります。

ネットショッピング

さらに、外貨を使う機会はネットショッピングでもあります。

今はインターネットさえ接続すれば、世界中のWEBサイトを利用することが可能です。ネットショッピングを日常的に利用する人が増える中、海外のサイトを利用する人もいるでしょう。

海外のサイトで買い物をする場合は、基本的に決済を円で払うか、外貨で払うか選ぶことができます。その時の為替レートによって、お得な方を選ぶことができれば便利です。

外貨預金で資産運用

資産運用として外貨預金は初心者でも始めやすい投資方法ですが、上記のように、実際に外貨が使える機会もあるのです。

Man
海外旅行にもたまに行くから、外貨預金に興味はあるけど、どんな仕組みなのかよくわからないから不安・・・。
Expert
そうですよね。大切なお金ですから、よくわからないのに手を出すのは怖いものです。せっかく海外に行く機会があるのであれば、この機会に外貨預金の仕組みを知っておくと便利です!
それでは、外貨預金の仕組みをまずは大まかに理解しておきましょう。

外貨預金の3つのポイント

外貨預金の仕組みは大きく3つのポイントで成り立っています。

  1. 為替差益
  2. 金利
  3. 手数料

この3つのポイントさえ抑えておけば、自分に合った方法で外貨預金に取り組むことができます。それぞれのポイントをご説明していきます。

為替差益

Expert
為替差益とは毎日変わる為替レートによって生じる利益のことをいいます。

為替レート

1つの通貨を他国の通貨に換金する時の基準となる価格のことです。基本的に金融機関が休みの日以外は、世界中で誰かが何処かで通貨の両替を行っています。

その両替の量によって、ドルの量が増えたり、円の量が減ったりしています。その通貨が常に減ったり増えたりすることで、為替レートの価格も変動していきます。

常に為替レートはドルが高くなったり円の方が高くなったりと動いているのです。

為替差益

為替レートが常に動き続けることによって、外貨に換金した時に利益が出ると為替差益、損失が出ると為替差損といいます。

1ドルが100円の時に、10万円をドルに換金しました。換金した1,000ドル(10万円)を外貨預金に預け入れます。

そして、2カ月後に1ドルが110円になりました。1ドル/110円の為替レートの時に円に戻します。

すると最初10万円だったものが11万円に増えていることになります。この時の為替差益はプラス1万円です。1万円の利益を得たことになるのです。

※外貨預金の利益から税金が引かれます。(20.315%)

円高円安

そしてもう1つ為替レートを見る時に大切なのが、円高円安の基準です。通常は円高円安と言われるのは、ドルに対して円が安いのか高いのかを意味しています。

広い意味では、ある通貨に対して円が高ければ円高、円が安ければ円安です。また、いつの為替レートと比べるのかにもよって円高円安の基準が異なります。

昨日1ドル/110円だった為替レートが今日115円になっている場合は昨日の価格と比べれば円安です。

1年前に1ドル/120円だった為替レートが今年に入って110円台で動いているとすれば、今年は円高にあるということができます。

※為替差益が外貨預金の大きなメリットですが、反面、為替レートによっては大きな損失となる場合もあるので注意しましょう。

金利

Expert
為替差益の次に抑えておきたいポイントが金利です。

金利は預金をした際につく利息のことで、各金融機関や口座の種類、そして通貨によって適用される金利が大きく異なります。

例えば、円預金の金利の相場は普通預金で0.001%、定期預金で高くても0.20%ぐらいです。

外貨の場合は、その国ごとの政策金利が基盤となるため、一般的に円よりは確実に金利は高くつきます。金利にて利益が期待できるのも外貨預金の大きなメリットです。

政治面や経済面で不安が大きい国ほど高い金利がつく傾向にあります。

為替手数料

Expert
そして、最後に注意したいのが、為替手数料です。

為替手数料とは、1つの通貨から他国の通貨に換金する際に生じる手数料のことをいいます。
この為替手数料は、基本的に世界中のどこで両替したとしても多少の手数料が発生してしまいます。

それぞれ利用する金融機関や通貨によってかかる手数料も変わってきます。できるだけ手数料を安く抑えて取引きすることが大切です。

1通貨の換金にいくら、で手数料は計算されています。

参考までに、外貨預金に関する記事はこちらでもご覧いただけます。

以上ご説明した3つのポイントが外貨預金の仕組みになります。それでは、外貨預金を海外でお得に活用するためにはどのようにすればいいのでしょうか。

外貨預金の活用方法

海外で外貨を使う時には、通常は空港や現地の金融機関などで両替をします。この時は、手持ちの円をその時の為替レートによって換金します。

中には、国内でトラベラーズチェックなどをあらかじめ購入しておく人もいるでしょう。その際でも、その時の為替レートに応じて日本円で払います。

あるいは、VISAやMastercardなどのクレジットカードやデビットカードを利用する方法もあります。その場合も利用した際の為替レートによって円で課金されます。

いずれの場合も、たまたまその時の為替レートが適用されることになり、損得を考える人はあまりいません。そこで、外貨預金を活用すれば、その時の為替レートによっては非常にお得になります。

では、外貨預金を活用する方法をご紹介いたします。

外貨預金を海外で使う

海外旅行などで外貨の需要が高まったことから、最近では外貨預金に預け入れた通貨を海外で利用できるサービスが増えてきています。

つまり、利用したい通貨の価格が下がった時に外貨預金をしておけば、その外貨が値上がりしたとしても、安い価格で換金しておいた外貨をお得に使うことができるのです。
仮に、外貨の価格が円に対して下がってしまった場合でも、外貨のまま支払うので具体的な損失が出るわけではありません。あるいは、別途で円のクレジットカードやデビットカードを使えばお得です。

プリペイドカード/デビットカード

現地にて外貨預金に預け入れた通貨を使う代表的な方法は、プリペイドカードとデビットカードがあります。現地での支払いにそのプリペイドカードやデビットカードを使えば、為替手数料もかからずにお得な価格で利用していくことができるのです。

ですから常に動き続ける為替レートを気にすることなく、安心して現地でお金を使うことができるようになります。

金融機関や利用する外貨預金の種類によって、多少そのシステムは異なりますが、プリペイドカードとデビットカードの基本的な使い方をご紹介しておきましょう。

外貨のプリペイドカード

プリペイドカードは、あらかじめ現金をチャージしておいて、チャージした金額の分の支払いや現金の引き出しができるカードのことです。

外貨を安く換金できる時に外貨預金に準備しておけば、必要な金額のみをプリペイドカードに外貨のままチャージすることができます。

地域や金融機関によっては、このプリペイドカードが使えない場合もあるので事前に確認しておくよう注意して下さい。

またプリペイドカードにチャージした金額を外貨預金に戻す際に手数料がかかる場合もあります。

外貨のデビットカード

デビットカードとは、預金口座に直結しているカードのことで、支払いや現金の引き出しなどを直接預金口座から行うものをいいます。

外貨預金に連結したデビットカードを使えば、安く換金しておいた外貨預金から、その都度現地の通貨が引き落とされることになります。

支払いに使う場合は手数料はかかりませんが、ATMを利用する時には金融機関によって手数料がかかるので確認しておきましょう。
デビットカードの場合もプリペイドカードの場合もそれぞれ発行元や提携先(VISA、Mastercardなど)によって使えるお店やATMが異なります。

外貨を預け入れるタイミングは?

Man
クレジットカードを使ったり、その時に現金を両替するよりもお得みたいだね。外貨預金を預け入れるのは、どんな時を狙えばいいの?
Expert
外貨預金は預け入れるタイミングがすべてだといっても過言ではありません。できるだけ円高になった時に預けれることが重要です。
それでは外貨預金を始めるポイントをご紹介していきます。

どこの国の通貨にするか

海外で使うあてがある場合は、まずは渡航先の通貨を選ぶことから始めます。つまりは、どこの国の通貨が自分にとって需要が高いのかを、それぞれ考えておく必要があります。

留学や仕事で行く場合は割と早めに予定が決まっている場合も多いから選びやすいでしょう。海外旅行の場合でも、なるべく早めに行く可能性のある国をいくつか選んでおくことができます。

頻繁に海外に行く人は、為替レートの動きによっては2,3国の通貨で外貨預金をしておくと、いざという時に便利ですよね。

外貨の取り扱いを調べる

利用する外貨の種類が決まったら、その外貨が利用できる金融機関を調べていきましょう。一般的に国内で取り扱われている外貨には限りがあります。

外貨の種類によっては、国内で預金口座が作れない場合もあります。その場合は国内で利用できるその国のネット銀行を探すことも1つの方法です。

国内で開設できる海外預金口座についてはこちらでご覧いただけます。

国内の外貨預金の通貨

国内で取り扱われている外貨の種類は、

米ドル、ユーロ、英ポンド、豪ドル、NZドル、カナダドル、香港ドル、シンガポールドル、中国人民元、南アフリカランド、メキシコペソ、トルコリラ、スイスフラン、スウェーデンクローネ

があります。これらの通貨を海外で使えるかどうかは、その金融機関のサービスによって異なります。

外貨の為替レートをチェック!

それぞれの外貨は、円に対する為替レートの動きも様々です。選んだ通貨に対して円がどのように動いているのかを確認する必要があります。

為替レートがグラフになっているものを為替チャートといいます。おすすめの為替チャートは野村アセットマネジメントの為替チャートです。

チャートが一覧になっているので各通貨の動きを比較しながら見ていくことができます。

野村アセットマネジメント/為替チャート
https://www.nomura-am.co.jp/market/kawase.html

円高の時に預け入れることが鉄則!

外貨預金で損をしないために注意することは、必ず円高の時に外貨へと換金することです。現在の為替レートが円高なのか、円安なのかを判断することが必要になります。

例えば米ドルの場合、

現在の為替レートは1ドル/111円です。3か月間の範囲で見れば円高にあると言えますが、2年間という枠で見ていくと微妙な価格だとむしろ円安傾向にあるとも見れます。

長期、中期、短期的な視野でいくらなら円高と言えるのかを判断していくことが重要になります。

米ドルの円高ドル安基準に関する記事はこちらをご覧ください。

外貨が活用できる外貨預金

 

それでは、最後に外貨が現地で活用できる外貨預金をいくつかご紹介しておきましょう。

SBISBI新生銀行の外貨預金

SBISBI新生銀行の外貨預金口座は、「海外プリペイドカードGAICA」にて現地で利用して頂けます。

VISA提携のプリペイドカードで海外ATMやVISA加盟店ででキャッシュカードやデビットカードのように使うことができます。

※外貨をチャージする際に手数料がかかります。(3.5%)

特徴

米ドル、ユーロ、英ポンド、豪ドルの4通貨の取り扱いがあります。普通の外貨預金であれば13通貨、手数料も比較的にその他の都市銀行に比べて安いのが特徴です。SBISBI新生銀行を利用するたびにTポイントが付与されます。

外貨送金、外貨宅配サービスなど外貨商品が充実している銀行です。

大和ネクスト銀行の外貨預金

大和ネクスト銀行の外貨預金は「海外プリペイド・スマデポ」にて現地で便利に使えます。

Mastercardの加盟店での利用、ATMからの現金の引き出しにご利用頂けます。

※チャージの手数料(1.5%)と各通貨によってATM利用には手数料がかかります。

特徴

米ドル、ユーロ、英ポンド、豪ドル、香港ドルの5通貨に対応しており、チャージした通貨以外の通貨の利用も可能です。普通の外貨預金では12通貨の取り扱いがあります。

ショッピング保険と盗難保険がついているので安心で、カスタマーサポートが充実しているのが特徴です。

他社から外貨送金にて預け入れた場合は、一回の送金手数料がキャッシュバックされます。

ソニー銀行の外貨預金

ソニー銀行の外貨預金は「Sony Bank Wallet」にてデビットカードとして現地で利用することができます。

VISA加盟店でのお買い物、ATMからの現金の引き出しが可能です。

※直接外貨預金から引き落としをするので、カード決済の場合は手数がかからないのが魅力です。ATMの利用の際は手数料はかかります。(1.75%)

特徴

米ドル、ユーロ、英ポンド、豪ドル、NZドル、カナダドル、スイスフラン、香港ドル、南アフリカランド、スウェーデンクローナの10通貨に対応できます。

もともと預け入れ時の為替手数料が安く、取り扱う外貨の種類が多いのがSony銀行の特徴です。

外貨送金も11通貨に対応、他行から外貨を移行した際にはキャッシュバックプレゼントが適用されます。

まとめ

今回は資産運用として、よく検討されている外貨預金のお得な活用方法をご紹介いたしました。単なる預金や投資の方法だけでなく、実際に海外旅行などで外貨預金を使って頂けることがわかりました。

外貨預金をお得に活用していくためには、外貨で預け入れるタイミングが非常に大切です。

よくあるタイミングとしては、例えば、

  • トランプ大統領が突拍子もない発言をしてしまい米ドルが急落した時
  • 米中の貿易戦争が悪化してしまった時
  • 渡航予定の国で何か不祥事が起きた時
  • Brexitの展開が悪い方向に進んでしまった時

など、一時的に円高が急激に進む時期があります。そんな時を狙って外貨預金をしておけば、利益も出やすくなり、いざ海外で利用する時にもお得です。

外貨預金にて、損失を出してしまうリスクを完全に避けることはできませんが、円高であればあるほど、そのリスクを最小限に抑えていくことが可能です。

ぜひ、この機会に、海外で利用することも考えながら外貨預金を検討してみてみませんか?

 

 

 

 

 

 

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