定期券付帯可能のおすすめクレジットカード!JREカードの特徴・注意点を解説

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首都圏をはじめ、東日本エリア内でJRを利用する方で「JRE CARD(JREカード)」に関心があり、カード全般の特徴を知りたいと思うこともあるのではないでしょうか。使うことで得られるメリットに、ポイントの貯まり方についても気になるかと思います。

当記事ではJREカードの概要を解説した後に、ポイント制度の仕組み、保有するメリットとデメリットについてまとめてみました。

その他にも入会するのにおすすめのタイミングをはじめ、申し込み方法や審査基準などの検討時に参考にすると便利なポイントも紹介しています。記事を読むことで、JREカードがどんなカードなのかを把握して、自分に適した1枚なのかが判断しやすくなるでしょう。

ぜひ、JREカードが毎日の生活に役立つかどうかを見極めてみてください。

JRE CARD(JREカード)の基本概要

最初にJREカードがどんなカードなのかを知っておきましょう。年会費にカードの種類などの基本的な概要について解説します。

JR東日本発行の「ビューカード」の一種

JREカードはJR東日本(東日本旅客鉄道株式会社)の子会社が発行するクレジットカード「ビューカード」の一種となります。2018年7月に新規発行開始されたばかりのクレジットカードで、JR系列のお店でお得に利用できる以外に以下の4つの機能が付帯します。

・クレジットカード(オートチャージ機能つき)
・Suica
・Suica定期券
・JREポイントカード

詳しい機能はこれから先で詳しく説明しますが、JR東日本エリア内でJRを利用する機会が多い方に便利な1枚と言えるでしょう。

反対に「JRはあまり使わない」という方にはお得感や受けられる恩恵が少ないカードかもしれません。

JREカードの年会費

JREカードの年会費は初年度無料となり、2年目以降は525円(税込)でキープできます。

クレジットカードの年会費の中でも格安価格になるので「クレジットカードの年会費にあまりお金をかけたくない」「気軽に保有できるクレジットカードを作りたい」と考える方にもおすすめでしょう。

また、ポイント制度も貯めやすくて使いやすい仕組みになっていますから、コストパフォーマンスの面でもJREカードは優れていると言えます。

3種類の中から利用スタイルに合わせた選択が可能

JREカードは以下の3種類の中から、自身の利用スタイルに合わせて選べます。

・一般カード
・Suica一体型カード
・Suica定期券一体型カード

どれを選んでも年会費は同じなので、特徴に合わせて使いやすい1枚を選んでみてください。

一般カード

すでにSuicaを持っている場合、Suicaや定期券が付かない「一般カード」を選ぶのがおすすめです。

Suica機能がなくても、「リンク設定」をすることで現在持っているSuicaとJREカードをつなげれば、オートチャージの設定もできるようになりますよ。

リンク設定については、以下のビューカードの公式ホームページをチェックしてください。

なお、国際ブランドはシェア率世界一のVISAが付帯するので、国内だけでなく海外でも利用しやすいです。

オートチャージとは?

オートチャージとは、自動改札機にタッチした際にSuicaのチャージ金額が設定以下になると自動で設定金額がチャージされます。

東京・埼玉・千葉・神奈川・茨城・栃木・群馬・山梨の各都県、仙台市、新潟県のSuicaとPASMO対応エリアで利用可能です。

Suicaの残高不足で改札で止められることもありませんし、チャージする手間もなくなります。設定すれば面倒なことにもなりませんし、時間も短縮できるでしょう。

Suica一体型カード

Suica・定期券なしでは付帯する国際ブランドがVISAのみですが、もしも利用したい国際ブランドがあらかじめ決まっている場合は「Suica一体型カード」が選択肢となります。VISA、MasterCard、JCBの3ブランドから選べますよ。

すでにVISAが付帯するクレジットカードを持っているのであれば、JREカードはMasterCardかJCBを選んで使い分けしても良いのではないでしょうか。

ただし、Suicaが付帯する一方で定期券を付けることができません。定期券を利用していない・これから定期券を利用する予定がない方で、現在Suicaを持っていない方におすすめです。

Suica定期券一体型カード

通勤・通学時に定期券を利用する方は「Suica定期券一体型カード」を選ぶようにしましょう。

3種類のJREカードの中から定期券を付けられるのはこのタイプのみ可能です。また、定期券以外にもSuicaの機能が付帯するのでオートチャージもできます。

JRE CARD(JREカード)のポイント制度

JREカードは利用することでJR東日本グループの共通ポイント「JREポイント」を貯められます。こちらではポイント制度の詳しい仕組みについて見ていきましょう。

さまざまな支払いに利用可能

毎月まとまった金額になる公共料金の支払いをはじめ、JREカードを利用することでJREポイントを貯められます。

・電気・ガス・水道料金
・携帯電話料金
・NHK受信料
・新聞代金
・国民年金・国民健康保険

その他にもネットショッピングの決済先にしても良いですし、外食先で利用しても大丈夫です。利用頻度が高ければ高いほどにポイントが効率的に貯まっていくでしょう。

JREポイントは利用金額1,000円(税込)で5ポイント貯まり、基本還元率は0.5%というごく平均的なレベルです。ショッピングや外食での利用が少ないとなかなか貯めることができませんが、毎月数万円近い支払いとなる公共料金で利用すればポイントは効率良く貯まるでしょう。

定期券購入にオートチャージの利用でポイントが3倍にアップ

定期券の購入、Suicaへのオートチャージに利用することで、通常時よりも付与されるポイントが3倍にアップします。

1,000円あたり5ポイント付与されるところ、定期券を購入したりオートチャージに利用したりすれば1,000円あたり15ポイントとなり、還元率は0.5%から1.5%になるということですね。

通勤や通学に利用する定期券は1回あたりの購入で数万円をオーバーすることも多いですし、それ以外にJR東日本エリア内の路線を利用する機会が多いのであれば、乗車券や回数券、特急券、オートチャージで効率的にポイントを貯められるでしょう。

優待店での利用で還元率3.5%

JREカードをアトレやシャポー、テルミナなどのJREカード優待店で利用すれば、還元率が3.5%にアップします。

通常はJREカード1,000円(税込)につき5ポイントの付与ですが、JREカード優待店ならば110円(税込)あたり3ポイント貯まるわけです。

これだけで還元率3%になってお得になるもののさらに嬉しい特典があり、カード利用月の翌月中旬を目安に還元率0.5%のポイントが追加で付与されます。

JREカードを優待店で1万円分の支払いに利用した場合、まずはその時点で300ポイントの付与。そして翌月中旬に付与される50ポイントを加えると合計で350ポイントが付与されることになります。

JREカードの優待店は、首都圏に東日本エリアのJRの駅ビルなどを中心に拡大中です。優待対象店舗で積極的に利用してポイントを得てください。

貯まったJREポイントは1ポイント=1円で利用できる

JREカードでポイントが貯まったら、JREポイントの加盟店で1ポイント=1円単位から利用できます。

JREポイントの利用方法は対象店舗でカードを会計時に提示するだけです。使用ポイント数を伝えれば、その分が購入価格より差し引かれるので、実質的に値引き価格で購入できることになります。

もしも商品を購入する際に同じものであれば、JREポイント加盟店で購入する方が確実にお得なので日頃からチェックしておくと良いでしょう。

その他にもJREポイントはSuicaにチャージもできますし、びゅう商品券やJREポイントWebサイトで希望の商品を選んで交換もできます。

ポイントの有効期限

JREポイントの有効期限は使うたびに延長される仕組みになっています。

最後にポイントを貯めたり使ったりした日が起点となり、自動的に2年後の月末が設定されるのでポイント失効のリスクも回避しやすいでしょう。

一般的なクレジットカードの場合、ポイントの有効期限は付与後2年間などが多いです。そのため、あまり使う機会のないカードをなどは「気づいたらポイントを失効していた」「有効期限を忘れていた」など、活用できないケースもよくあります。

一部例外があり、キャンペーンなどで付与された期間限定ポイントは対象外です。通常ポイントとは異なり、有効期限が個別に設定されてしまうので自動延長にはなりません。

JRE CARD(JREカード)を保有するメリット

JREカードはポイントをお得に貯められる以外にも、持っているだけで得られるメリットがあります。具体的にどんなメリットがあるのかチェックしていきましょう。

紛失・盗難補償付きで安心

JREカードは紛失・盗難時の補償が付いています。

クレジットカードの多くに紛失・盗難時の補償は付帯されていますが、JREカードは定期券やSuica残高も補償対象です。

・紛失・盗難の連絡から60日さかのぼって補償
・定期券部分の補償
・Suicaチャージ残額の補償

Suica機能の付きのJREカードの場合、紛失・盗難にあったと思ったらすぐに連絡するようにしてください。連絡から使用停止措置ができるまでの不正利用は補償されないからです。

優待割引になるサービスが充実している

JREカードで優待割引になるサービスは以下のようになります。

・提携ホテルでの宿泊代金の割引、チェックアウト時間の延長サービス
・カラオケ施設のルーム利用料金、コース料金の割引
・大江戸温泉物語などの温泉・スパ施設の優待利用
・提携飲食店での料金割引やドリンク無料のサービス

旅行はもちろん、普段の食事やレジャーにも使えるサービスが充実しています。上手に活用することで節約につながるでしょう。

国内・海外旅行傷害保険が付帯している

国内・海外旅行傷害保険が付帯するのもJREカードの大きなメリットです。

国内旅行傷害保険:利用付帯
海外旅行傷害保険:自動付帯

海外旅行ではJREカードを持っているだけで、旅行代金・航空券をカード決済していなくても補償となります。それに対して国内旅行では、航空券や宿泊費をはじめ、旅行に関する費用をJREカードで決済していない補償を受けられません。

国内旅行時にもしもの病気になったりケガをしたりしても健康保険が適用されて安心ですが、海外は当然適用外なので膨大な費用がかかります。その他にも、日本から家族が駆けつける必要が出ればさらにお金がかかってしまうでしょう。

なお、JREカードの国内・海外旅行傷害保険の内容は以下のとおりです。

国内旅行傷害保険の内容(最大補償額)
死亡・後遺障害:1,000万円
入院:3,000円
手術:入院保険金日額の10又は5倍
通院:2,000円/日

海外旅行傷害保険の内容(最大補償額)
死亡・後遺障害:500万円
傷害治療費用:50万円
疾病治療費用:50万円程度

国内旅行傷害保険の場合、死亡時や後遺障害のみが補償対象となっていることも珍しくありません。JREカードの場合、入院・手術・通院までカバーされる点は大きなメリットです。

海外旅行傷害保険は他のカードと比較すると手厚い補償内容とは言えませんが、年会費無料であることを考えれば妥当なラインです。

JRE CARD(JREカード)を保有するデメリット

JREカードにはメリットだけでなくデメリットもあります。

最初にデメリットを知っておけばカードを実際に持ってからも回避策や対応策を考えられるでしょう。

2年目以降は年会費が発生

初年度年会費無料のJREカードですが、2年目以降は年会費が発生します。

あらかじめ設定された条件のクリアで年会費が無料になるなどのことがないため、年間で525円(税込)以上のポイントを獲得して年会費分の元を取るしかありません。

利用金額が特に多い方であればポイントをスムーズに貯められますから大きなデメリットにはならないでしょう。

家族カードの作成ができない

JREカードは家族カードの作成ができないため、配偶者や同居の家族にカードを持たせたいと考えている場合は不便です。

家族カードを複数枚作成することで家族が利用した分のポイントを合算させる方法もありますが、JREカードではそのような効率的な利用ができません。

本格的に申し込みを検討する場合は家族カードの必要性について考える必要があります。

Suica対応エリアでないとメリットを受けられない

JREカードはJR東日本のSuica対応エリア内の利用することで、メリットや恩恵を受けられるようになります。

・Suicaへのオートチャージができない
・JREカード優待店やJREポイント加盟店での還元率がない

JR東日本のSuica対応エリア以外では上記のようなデメリットが出てしまうので注意が必要です。

ETCカードの発行は有料

JREカードはETCカードの付帯はできるものの年会費が発生します。

525円(税込)が必要となり、JREカードの本体と合わせたら年間1,049円(税込)を支払わないとなりません。JREカードの利用頻度が高ければ特に気にしないという方もいるかもしれませんが、年会費無料のカードも多い中でデメリットとなってしまうでしょう。

ETCカードのみ他の年会費無料のカードで利用する方法もありますので、使い分けてみても良いかもしれませんね。

入会するのにおすすめのタイミング

クレジットカードを発行する際にお得なキャンペーンが行われていることも多いです。キャンペーン期間中はポイントの付与などの特典もあるため、随時チェックすることをおすすめします。

主なキャンペーン内容

その時期によって開催されるキャンペーンは異なりますが、以下のようにポイントに関するものが多いです。

・新規入会申込で2,000ポイントプレゼント
・新規入会後、利用期限内に3,000円以上のオートチャージで500ポイントプレゼント
・新規入会後、利用期限内に5万円以上(税込)の利用で3,500ポイントプレゼント
・20,001円以上の定期券を購入した方の中から抽選で1,000名に10,000ポイントプレゼント

利用することで最低でも6,000ポイントのプレゼントがあり、運が良ければ最大16,000円相当のポイントを獲得できます。

詳しくはJREカードの公式ホームページを確認してください。

JREカードの申し込み方法と審査基準

最後にJREカードの申し込み方法と審査基準も確認しておくと手続きもスムーズにできます。

JREカードの申込み方法

JREカードはインターネットから申し込めます。あらかじめ以下のものを準備してから手続きを進めてください。

・本人確認書類(運転免許証や健康保険証など)
・引き落とし先になる銀行口座

準備が済んだら公式ホームページにアクセスします。

・JREカード公式ホームページへ
・会員規約にチェックする(同意)
・必要項目を入力する
・引き落とし口座の設定

これでJREカードの申込み手続きが完了です。審査結果が出たらJREカードが自宅に発送されて利用開始となります。

JREカードの審査基準

JREカードの審査基準は、他のカードと大差のない内容です。

・日本国内在住
・18歳以上(高校生不可)
・電話連絡が取れる方

上記のようになっていて、安定した収入や年齢、自身が働いているかなどの条件はありません。大学生や専門学校生、専業主婦の方も申し込めることから、取得難易度が極めて高いことはないでしょう。

「Suicaの積極的な利用」「駅ビルで買い物をする人をターゲットにしたお得なカード」であることから、審査通過の間口も広いと言えます。

ただし、これまでにクレジットカードの延滞や滞納があったり、債務整理を行っていたりする場合は審査に悪影響を与えている可能性が高いです。もしも現時点で該当がある場合は、クレジットカードの支払いを毎月しっかりと払うことを継続してから申し込んだ方がスムーズでしょう。

まとめ

今回はJR東日本に特化した1枚のJREカードについてご紹介しました。

ポイントを効率的に貯めていけることから、JR東日本のエリア内を利用する方であれば1枚持っていると便利なカードでしょう。電車の利用だけでなく駅ビルでのお買い物や食事でお得にポイントを貯めていける点も魅力ですよ。

家族カードが発行できなかったり、翌年以降はカード本体とETCカードに年会費は発生したりしますが、その際は年会費無料のカードと使い分けることでデメリットは軽減します。

キャンペーン時に入会すればボーナスポイントの獲得ができてお得です。興味が高まったという方は、ぜひ良いタイミングを見つけてJREカードを手にしてみてください。

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