引っ越しの準備に取り掛かった時に、一番悩んでしまうのが不用品の処分方法です。とくに大きな家電などは自分で運ぶのも困難で、どうすればいいのか悩んでしまいます。
山積みになった本や一度も着ていない衣類などは捨てることもままならず、そこで作業が止まってしまうことも度々あります。
今は物を処分するにも費用がかかる時代です。できるだけ費用を抑えて不用品の処分をしていきたいものです。
今回は、引っ越し時の不用品の処分に悩んでいる人のために、不用品を上手に処分して節約する方法をご紹介していきます。
引っ越し時の不用品
引っ越し時に悩んでしまう不用品の処分。
長年住んだ部屋の中には、気付かずにいたけれど使えないものや、もう使わないものが意外とたくさん出てきます。
引っ越しを機に、買い替えを考える洗濯機に前にたたずみ、途方にくれる人も少なくないでしょう。
いったい、これらの不用品を処分するにはどのような方法があるのでしょうか。
不用品の3つの処分方法
家電や本に衣類、生活雑貨など不要になったものの種類はいろいろあるでしょうが、いずれの場合でも、まずは基本的に3つの方法を考えることができます。
- 売る
- ゆずる
- 処分する
それぞれ具体的にどのような方法があるのかを解説していきます。
売る
不要になったものの中には、新品同様のものや、まだ使えそうなものがあります。だからこそ捨てるのがもったいないと悩んでしまうわけですが、リサイクル業者に買い取ってもらう方法を考えていきましょう。
リサイクル業者に買い取ってもらう
状態のいいものは、近所のリサイクルショップや、オンラインのリサイクルショップに買い取ってもらうことができます。
業者への買取を希望する場合は、数社の見積もりを比較検討することがポイントになります。ただ、簡単に持ち運べない場合は、製品の年代や型番などを入力してオンライン見積りを利用することができます。
または電話やメールなどで、このような物があるけれど概ねいくらくらいで買い取ってもらえるのか目安をたずねてみることもできます。
オークションサイトで売る
それが高額なものだったり、ブランド品、新品、人気商品の場合は、オークションサイトを利用した方が高く売れる場合もあります。
オークションサイトでは衣類、家電、生活用品、雑貨など幅広いジャンルを取り扱っています。
代表的なのが、ヤフーオークションやメルカリオークションがあり、どんなものがいくらぐらいで売れているのか調べることができます。
オークションサイトを利用したい場合には、まずは会員登録をすることが必要です。
ゆずる
買い取ってもらう程のものではないが、捨てるのがもったいない物は、友人や知人、あるいは欲しがっている人にゆずる方法があります。
知人・友人にゆずる
職場や日常生活において、ことあるごとに「〇〇を使いたい人、欲しい人誰かいないかな」と口にしておきます。
そうすると、話をした本人が欲しがっていたり、世話好きな同僚や近所の人が「〇〇さんが欲しいって言ってた」と教えてくれます。
お金にはなりませんが、誰かが不要になったものを使ってくれるから、一安心です。
地域の情報誌・情報サイトを利用する
それぞれ皆さんがお住まいの地域には、リサイクル商品を取り扱う情報誌や情報サイトがあります。いわゆる「あげます、探しています」コーナーです。
これらのサイトは、無料でやり取りするものが多くなりますが、意外なものを欲しがっている人を見つけることができます。地域の情報サイトだと、近所の人を対象に「取りに来てくれる方のみお譲りします」と無料広告を載せることができます。
処分する
これはさすがに、いくら無料でも誰も欲しがらないだろうと思えるものや、古すぎるもの壊れてしまっているものなどは思い切って捨てる以外にありません。
その場合でもなるべく資源リサイクルとして活用できるよう処分していきましょう。
自治体のゴミ回収を利用する
各自治体のゴミ回収にて不用品を処分することができます。
ゴミ回収袋に入るものは、それぞれ地域の回収ルールに従って処分します。粗大ゴミなどもオンラインで予約して、コンビニから粗大ゴミの回収シールを購入することができます。
地域の資源回収を利用する
または、地域にて資源回収をしている場所に処分することができます。
紙資源、アルミ資源、ペットボトル、プラスチック、衣類など素材別に回収している団体や個人、民間企業などがあります。
ネットや情報誌、電話帳などで調べてそのように資源回収を行っている場所に持っていくことができます。量が多い場合などは無料回収を行う場合もあるので問い合わせてみましょう。
不用品の種類・分類方法
引っ越しの準備に取り掛かった時には、必要なもの、不要なものに囲まれて、どこから手をつけていけばいいのか悩んでしまいます。
片付けや荷造りをしているつもりが、部屋の中に様々な物が溢れ、足の踏み場もない状態になって混乱する人も多いでしょう。
まずは、物の分類に必要なスペースの確保をして、部屋全体を1か所ずつ区切って順番に区画別に整理していきます。一度にあちらこちらと手をつけると収集がつかなくなってしまいます。
大型の家具や家電、冷蔵庫や洗濯機などはまだ使うでしょうし、持ち運びも大変なので一番最後に考えます。
不用品整理の準備をしよう
不用品整理を始める前に、まずは段ボールや大き目のビニール袋などをたくさん用意します。
段ボールは近所のコンビニで分けてもらえます。大きめのレジ袋、衣類用品店などのビニール袋や紙袋なども活用できます。100均やドラッグストアなどで大型のビニール袋を購入してもいいでしょう。
段ボールや収納袋を用意したら、要るものは段ボール、要らないものはビニール袋などと決めておきます。混ざってしまうと何が要るもので要らないものかわからなくなってしまうからです。
不用品を分類していこう
不用品を分類するにあたっては、大まかに4つのジャンルに分かれます。
- 衣類(寝具、カーテン、洋服類)
- 家電(PC、ゲーム機、DVD、大型家電など)
- 本(雑誌、教材、カタログなど)
- その他(生活用品、雑貨、スポーツ用品、家具など)
それでは、それぞれジャンル別に処分方法、買い取ってもらう方法などを詳しく解説していきます。
衣類の処分方法
リサイクルできない衣類
確実に人にもあげれないし、売ることも不可能な衣類は靴下、Tシャツ(新品は売れます)、タオル、毛玉だらけのセーター類などです。ゴミ袋に入れて捨てることもできますが、ゴミ袋代が勿体ないです。
これらの活用方法をいくつかご紹介します。
- クッションや枕の綿替わりに使う
- 掃除用の雑巾に使う
- 浴室やキッチン・玄関のマットを作る
など・・・
どうしようも使い用がないものだけを捨てるようにしましょう。
洋服の買い取り専門サイトは?
コートやジャケット、スーツ、ジーンズ、バッグ、アクセサリー、腕時計などはある程度状態がよければ、リサイクルショップで買い取ってもらいまししょう。
ノーブランドもの、ブランドもの、新品ブランドものなど洋服の種類別に買取サイトを選びましょう。(面倒な人は、ひとまとめにして買い取ってもらうことも可能です。
無料の見積りや無料宅配などを利用することができます。
ノーブランドをひとまとめで売る
ユニクロ、しまむら、あるいは全く無名のカジュアル品でもOKです! スーツが上下揃っている場合は1000円以上の値段がつくこともあります。
ブランドものを高額買取
ROPE、コムサ、BEAMSなどのローブランドから、ナイキ、アディダスなどのスポーツブランド、そして、Gucci、ARMANIなどの高級ブランドを高額で買い取ってくれます。
高級ブランド専門サイトで高額を狙う
また、高級ブランドであればそのブランドの専門店に売った方が高い値段がつきます。
家電の処分方法
家電の処分方法はその他の不用品に比べるとちょっと特殊になります。家電には非常に貴重な化学物質や金属等が含まれているため、資源リサイクルを目的とした「家電リサイクル法」が定められています。
処分するしかない、壊れた家電や古い家電は「家電リサイクル法」に従って処分する必要があります。詳しくは、お住まいの地域の自治体の公式ページで確認してみましょう。(持てないものは追加料金で自治体から運んでもらう事が可能です)
使えそうなものは以下サイトで、無料見積もり、無料宅配、買取してもらいましょう。
小型家電
ドライヤ―、小型掃除機、カメラ、オーディオ機器、スマホ、タブレットなど使えるものは機種名を確認していくらぐらいで売られているかをサイトで確認できます。
大型家電
冷蔵庫などの大型家電も、サイト内で型番などを入力すると大まかな買取金額を査定することができます。ただ、中には出張見積りなどで実際に商品をみないと値段がつけれない場合もあります。
家電を無料で処分する方法
自治体を利用して家電を処分する場合には、基本的に処分に費用がかかってしまいます。使えない小型家電で、PCやスマホ、携帯電話やゲーム機であればひと箱にまとめて無料で宅配して引き取ってもらうことができます。
小型家電の無料処分
段ボール箱に詰め放題、着払いで郵送することができます。小型家電の種類によっては料金がかかる場合もあるので確認するようにして確認するようにして下さい。
大型家電の無料処分
リサイクル業者に大型家電を回収してもらうには、冷蔵庫、エアコン、洗濯機、TVなどは平均的に料金が1,500円から3,000円くらいかかります。
これを無料にする方法としては、買い替える時に、リサイクルショップや家電店に「無料で古い家電を引き取ってもらえるなら、ここで購入します」と交渉してみることです。
ローカルな販売店ほど融通がききますので試してみて下さい。
本の処分方法
本の処分する時に注意しておきたいのがISBN番号です。
ISBNとは
ISBNとは、本の表紙などに記載されてあるバーコード番号のことをいいます。
本の身分証明書のようなもので、著者、出版社、本のタイトルなどをコードにしたものになります。このISBNがないと買取をしない業者もありますが、むしろISBNのついていない古書のみを専門とする業者もあります。
-
-
- 古書・美術書・専門書・洋書などは一般の本のリサイクルで売るよりも専門店の方が数段高く売れます。
- 全巻そろっているもの、新刊のものも値段が高くつきやすくなります。
- マニア向け、コレクター向けの本はどこに売るかによって値段が大きく異なります。
-
まずはこのISBNがあるものと、ないものに大まかに本を分けておきましょう。ISBNがあればオンラインで無料査定もできます。
本の買い取りサイト
ノージャンル、雑誌、教材など何でもあり
どうしようもない状態の本がある場合は、BOOK OFFなら古紙回収業者に処分してくれるから、いらない本の処分に心を痛めることもありません。
全巻、新刊、人気シリーズをまとめて
ゲーム機やDVD、CD、ゲームソフト等もまとめて送れます。特に人気商品で全巻揃っているものは高額買取が期待できます。その時の業者の在庫状況にもよるのでリサーチも大切。
古書・辞典・美術書・洋書・専門書
医学専門書、法律関係、絵画、デザイン、語学など、大学時代に使った専門書や研究所などはやはり専門店に売らないともったいないです。他で100円と査定されたものに1500円の値段がついたりもします。
その他生活用品などの処分方法
自転車、花瓶や照明器具、イスやソファ、食器やインテリアグッズなどの生活用品や、ゴルフグッズ、スポーツグッズ、アウトドアグッズ、園芸用品、贈答品などの処分方法や買取方法をご紹介します。
地域のフリーマーケットに参加する
近場で開催されるフリーマーケットに参加してみると、結構楽しいかもしれません。人とのコミュニケーションが好きな方は地域で開催されるフリーマーケット情報を調べてみましょう。
地域の無料広告を利用する
地域での欲しい人を探して、取りに来てください、が主流のリサイクルサイトを利用してみましょう。無料で広告を載せることができます。もちろん有料で売ることもできますが、あまり高額のものはニーズがない可能性もあります。
どんなものが出されているのか見てみましょう。
他にも、〇〇県〇〇市リサイクル情報で検索すると、ローカルのリサイクル情報を調べることができます。
食器類や雑貨の買い取り
トースター、ティーカップ、湯呑、グラス、ぬいぐるみ、日本人形、キーホルダー、テニスラケット、家具など、買わないものはないと言えるほど様々な商品を取り扱っている業者です。
お鍋やホイール・金属類の買い取り
金属類はまとめて「何グラムでいくら」といった買取方法が主流になります。車のアルミホイールやこわれた家具や家電の部品、お鍋、フライパンなど金属類をまとめて無料宅配や無料査定をすることができます。
スポーツ用品・ゴルフ用品の買い取り
スポーツ用品、釣り具、とくにゴルフ用品などでは非常に高価なものがあります。できれば専門店にて適切な価格で買い取ってもらった方がお得です。
今回ご紹介した買取業者では、それぞれ衣類、家電などに関わらず幅広いジャンルに対応できるものもあります。
※すべての不用品に値段がつくわけではないので注意して下さい。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
引っ越しして、新しい生活を始めることは楽しみではありますが、引っ越しの準備をするにあたって多大な労力・時間がかかってしまいます。
とくに次から次へと出てくる不用品は頭を悩ませる最大の難関となります。ここがクリアできれば、後は引っ越し完了まではスムーズに流れていくでしょう。
不用品処分を上手に進めていくコツは、2,3日でどうにかしようと焦らないことです。思い出の品などを整理しつつも、マイペースで楽しみながら取り組むことがコツです。
そのためにも、数か月前から徐々に家の中を整理し始めた方がいいでしょう。
おそらく、不用品の分類などをしているうちに、家の中は見るのも恐ろしいほど物が溢れかえっている状態になると思います。
そんな中、何もかもが面倒になって、全部持っていけばいいや!とか、もういらないものは全部捨てれば早い!と開き直ってはいけません。
何気ないものが予想以上の価格で売れたり、それをもらって非常に助かる人だっているのです。それに、徹底的に整理分類していくことで気持ちもスッキリします。
新居にて新しい第一歩を踏み出す日はもうすぐです。いつの日かきれいに片付くことをイメージして頑張って不用品を処分していきましょう!