住居費節約テクニック!失敗しない部屋探しのポイント10選!

毎日を何気なく過ごしている住居ですが、実はこの住居は心身ともに人の生活を左右する大切なスペースであります。部屋探しは是非とも成功させたいものです。

引っ越しにかかる初期費用は近年では低下してきているとはいえ、それなりにまとまった資金が必要です。しかも引っ越しの際には、初期費用だけでなく引っ越し業者への運送費用など、様々な費用が発生し思った以上に支出が膨らんでしまいます。

さらに引っ越しには多大な労力・精神力、そして時間を費やします。

仮に次の住居が気に入らなかったとしても、すぐに、また引っ越すわけにもいきません。引っ越しを繰り返せば、気がつけば引っ越し貧乏になり、疲れだけが心身にたまっていきます。(筆者は今までに15回も引っ越ししました…)

部屋探しを短時間で省労力・低予算で成功させていくことが、住居費節約テクニックの1つでもあります。今回は失敗しない部屋探しのポイント10選をご紹介いたします!

部屋探しはいつから?

よほどのことがない限り、今日引っ越しを決意して2,3日中に引っ越しを実行する、という状況にある人はほとんどいないと思います。

通常は1,2年前あたりから、賃貸契約の更新や仕事・プライベート上のある出来事をきっかけに、徐々に引っ越し計画を立てていくものです。(中には、感情に任せて今すぐ引っ越す!という人もいるでしょうが…)

そこで、通常の場合を考えたとすれば、いつくらいから部屋探しは始めるべきなのでしょうか。

部屋探しは、情報収集の期間も含めて早ければ早いほど良いと言えます。ただ、実際に部屋を見て回るのは最後の段階です。

実は部屋探しは3段階に分けておくのが、効率いい部屋探しのコツです。

  1. 情報収集(部屋探しの目安を立てる)
  2. 候補物件の詳細を集める
  3. 実際に部屋を見に行く

情報収集

引っ越しの予定がなくとも、不動産情報などに興味がある人は定期的に賃貸情報などをチェックする人がいます。賃貸情報を見れば、家賃の相場や初期費用の相場、賃貸契約の条件等の目安を定めることができます。

いわゆるマーケティングを早くから始めておくことが大切です。

例えば、目安となる情報がなければ、いざ不動産に賃貸条件を提示された時に、それがいい条件なのか悪い条件なのか、判断がつきません。

早くから情報収集を行っておけば、

この地域で、ワンルームだと5万円、2LDKだと9万円、3LDKだと12万円くらいかなと大まかな相場が分かります。

あるいは、この地域で駅から遠いのに10万円の家賃は高いとか、この地域で12万円の家賃ならかなりお得だ、とか判断できるようになります。

空いた時間に、とくにあてもなく情報を見ていくだけでも、地域の賃貸住宅の市場が概ねわかるようになります。また、長い期間埋まらない物件がある場合や、すぐ決まる物件がどのような物件なのかも見えてきます。

そうしながら、何となく気になる物件の情報をキープしておきます。

候補物件の詳細を集める

そして、引っ越し予定日の1カ月前に入ったら、候補物件をいくつか選びます。

その候補物件が現在も空いているのかどうか、現在空室状態であれば気になる詳細などを、メールで質問をし始めます。実はこの段階で、わざわざ見に行かなくとも削除できる候補物件は意外に多いのです。

物件を見に行くのは最後の段階だけにしておかないと、時間と労力の無駄です。今はネットで写真から外装・内装が見れたり、物件の詳細をメールで問い合わせできたりと便利です。

いくつか挙げた候補物件の詳細を少しづつ集めながら、同時に各不動産会社に部屋探しの条件などを伝えておきます。

不動産会社によっては、店舗にこなければ、情報は一切教えられないと言われる場合もあります。その場合は、どうしてもその物件が気になる場合は、店舗に出かけていくのもアリでしょう。

ただ、賃貸情報に載っている情報は、単なる客寄せ用だったりもします。

これは、条件がいい物件に多いのですが、単に客寄せ用の物件が載っている場合も多々あります。「その物件は決まったけど、実はちょうど今空いている物件がある」と、その他の物件の営業をされてしまう可能性があります。

ひとまずは、メールや問い合わせの段階でできる範囲で情報を集めて、候補を絞っていきましょう。

実際に部屋を見に行く

最終的に5件前後に部屋を絞ったら、実際に部屋を見にいきます。実際に見てみると印象が違ったりする場合もあるので、仮で予備の物件も2、3件あった方がいいでしょう。

実際に部屋を見に行くのは、退去日予定の2週間前くらいから1週間にかけてが理想的です。そうすると退去時の1週間前には転居先が決まり、日割り計算にて家賃が重複する期間も少なくて済みます。

ただ、ぎりぎりで決めるのが不安な人は、10日前には賃貸契約が結べるように計画を立てていきましょう。1日どれくらいの時間を部屋探しに使えるかによっても、部屋を見に行く期間が若干かわってくるでしょう。

いずれの場合も、どれだけ綿密な情報収集をしているかによって、部屋を見に行く回数や期間を短縮することができます。

賃貸情報の見方・注意点

では、実際に賃貸情報の見方や注意点をご紹介していきたいと思います。

大手賃貸情報サイトから、ローカル賃貸情報などと様々な種類の賃貸情報サイトがあります。それぞれ、記載・表記の仕方などは異なりますので基本的な情報の見方をご説明していきます。

まず、最低限に必要な用語と意味について見ておきましょう。

賃貸の種類

賃貸一戸建て
一戸建てタイプの賃貸です。一階建てが平屋、2階建て、稀に3階建てなど。
最近では2階建て(メゾネット型)の部屋が並ぶ、アパートタイプの戸建ても多くなります。

賃貸マンション・アパート
2階建て~10階建て以上の集合住宅を総称してマンション・アパートといいます。
耐性が高い順番に、

  • SRC→鉄筋鉄骨とコンクリート
  • RC→鉄筋とコンクリート
  • 鉄骨→鉄骨と軽量・重量素材の混合
  • 木造→木造建て

となります。

そして、q耐性が高くなるほど家賃は高くなる傾向にあります。

築年数
その建物が新築なのか中古なのか、そして中古であれば築何年なのか、改修・リフォームなどは行われたのかどうかが記載されてあります。

築年数が古いものほど家賃は安くなる傾向にあります。

その他貸し事務所・店舗
その他にも戸建でもない、アパートマンションでもない事務所タイプの建物があり、中には住居と一体型になっているものもあります。

部屋の間取り

部屋数や部屋の間取り情報として3LDK、2DKなどという表記を見たことがあると思います。数字は基本的な部屋の数を表していますが、その他のスペースが広ければ、部屋数として換算することも可能です。

L=リビング、D=ダイニングルーム、K=キッチン、S=納屋、納戸などとして使えるスペース

他にもクローゼット、押し入れ、ベランダ、玄関、各ドアや窓などがわかるように間取りが載っています。では、代表的な間取りをいくつか紹介しておきます。

ワンルーム

ワンルームとは一部屋に簡易型キッチン、バス・トイレなどが全部設置されている部屋をいいます。

出典:CHINTAI NET

1K

1Kは一部屋に比較的小さなキッチンスペースと部屋が分かれているタイプをいいます。

出典:SUUMO

1LDK

1LDKは1部屋にリビング、キッチン、ダイニングルームが別でついているものです。それぞれが仕切られている場合や下記のようにまとめてLDKと呼ぶ場合もあります。

2LDK/3LDK

2部屋や3部屋にプラス、リビング、ダイニング、キッチンなどがついています。以上4LDK、5LDK、6LDKと続いていきます。

出典:CHINTAI NET 2LDK

出典:CHINTAI NET 3LDK

 

 

 

 

 

 

 

 

 

4LDK以上

4LDK以上の部屋になると、2階建ての場合も多くなります。2階建ての場合は以下のように1階の部分、2階の部分と分けて間取りが載っています。

出典:sumai-fun

費用に関する情報

敷金礼金

敷金、礼金が家賃の何カ月分なのかが書いてあります。

敷金とは家賃保証としてオーナーに支払うもので、礼金とはお礼金としてオーナーに支払う費用になります。最近では敷金礼金は1か月前後が相場で、中には敷金礼金がゼロ円の物件もあります。

敷引き、償却金と書いてある分は、退去時に部屋の補修などにかかった費用が敷金から差し引かれることを意味しています。

敷金礼金の金額のみが初期費用ではないので注意して下さい。初期費用は、前家賃(翌月の家賃)、日割り家賃(当月の家賃)、仲介手数料(不動産)、物件によってその他かかる費用などがあります。

※敷金礼金ゼロ円物件についての情報はこちら。

家賃

月々の家賃がいくらなのかが書いてあります。

他にも共益費、管理費、町内会費などが数千円加算される場合もあります。物件によっては水道費が込みになっている物件もあります。

駐車場、駐輪場が無料なのか有料なのかも表記されてあります。

立地に関する情報

沿線/バス/住所

JR線〇〇駅から徒歩5分、西鉄バス〇〇バス停から徒歩15分などと最寄りの駅やバス停からの距離が書いてあります。

建物名が載っている場合はGoogleなどの地図で周辺を調べることもできます。

住所は基本的に〇〇町〇丁目までの表記が一般的です。

失敗しない部屋探しのポイント10選!

以上述べてきた内容が、賃貸情報を見る上で必要な用語や注意点になります。

それでは、失敗しない部屋探しのポイント10選をご紹介いたします!

エリアの選定

例えば東京都内に部屋を探すといっても、東京には23区プラス郊外のエリアがあり全部の物件情報を調べるのは不可能です。まず部屋探しで最も重要となるポイントは、物件のエリアを選定しておくことにあります。

おそらく、ほとんどの人が何らかの仕事をしていたり学校に通ったりしていると思います。普段の交通手段は何なのか、また公共の交通機関以外にも自転車・車・バイクなどその他の交通手段は考えられるか、などからある程度エリアが絞られてくると思います。

バスなら何分以内の範囲か、車なら何分以内の範囲か、許与範囲を決めておきましょう。

予算はいくらか

家賃の金額を決めておくことはもちろん重要ですが、引っ越しにかかるトータルの予算を計算しておくことが大切です。

引っ越しにかかる費用には

  • 賃貸契約の初期費用
  • 引っ越し業者にかかる費用
  • 部屋の設備にかかる費用(ガスコンロ、エアコンなど)
  • 大型家具の処分や購入にかかる費用
  • その他引っ越しで必要となる費用

全体的に考えた上で、では、入居時の初期費用としていくらが上限なのか予算を決めることができます。

家賃の上限を厳しく設定しておく

部屋探しを始めるにあたって、最初は誰でも安めの家賃を条件として希望します。でも、部屋探しを行っているうちに、やっぱりこの家賃では無理かなと現実とのギャップに悩まされることがあります。

そこで、どうしても2,3千円くらいは妥協していく結果になる人も多くなります。ですから、万が一妥協してしまう可能性があることも考えて、家賃の上限は思っていた価格よりも低めにしておくことがポイントになります。

7万円以下で探したい人は、6万7000円くらいを上限に定めておきましょう。

初期費用よりも家賃が大切

最近では初期費用にて、敷金礼金がゼロ円だったり、フリーレント期間がついていたりと何かとお得な契約ができる場合もあります。そこで、ちょっと高いな思った家賃でもつい心が引かれてしまいます。

しかし、そんな時は冷静に考える必要があります。

家賃は毎月必ず支払っていくもので、しかもほとんどの場合、家賃が最も高額な支出となります。何年もその金額を払い続けることを考えれば、初期費用で妥協をした方がむしろお得な場合が多いのです。

トータルで家賃はいくらか

家賃の金額ばかりを気にして、共益費や管理費の存在を忘れてしまう場合もあります。

結局共益費や管理を含めたら家賃は予定よりも5千円以上オーバーしていた、なんてこともあり得る話です。トータルでいくらなのか注意するようにしましょう。

ちなみに家賃は基本的に、負債がない人の場合で収入の約3~4割が理想だと言われています。できれば4割~5割の比率を目指して住居費を節約していきましょう。

※引っ越しを機に貯金する方法についての記事が以下でご覧いただけます。

駐輪場・駐車場

もし自転車・バイク、車などを所有している場合に、必須となるのが駐輪場や駐車場の確認です。近所にどこか停めれるだろう、と楽天的に考えていると毎日停める場所を探してさまようことになります。これは実は大変なストレスです。

物件自体に無料の駐輪場や駐車場がついていることが理想的ですが、正当な権利として安心して停めれる場所であれば、有料でも仕方ありません。

とくに主要都市の駅近辺は道路事情が厳しく、2.3分停めただけでも注意を受けたり、貼り紙をされたり、最悪の場合はレッカーされてしまう可能性が高くなります。

通気・日当たり

賃貸住宅の家賃が安い理由として、通気・日当たりが悪い場合が考えられます。貧血気味の人や夜型の人などはむしろ日当たりが良い物件を好まない傾向にありますが、だからといって通気も悪い場合は最悪です。

室内に湿気が生じて、クローゼットや押し入れに入れておいたものがカビてしまう可能性があります。室内の壁なども普通に暮らしていてもカビがつく場合があります。

せめて通気か日当たりのどちらかを良い条件で部屋を選ぶようにしましょう。

収納

これは割と新しい物件にありがちですが、ワンルームなどで部屋がせまくてクローゼットが全くない場合は後で後悔します。

数か月、数年に渡って暮らしていると自然と家の中の物も増えていきます。それらの物を収納する場所がないので、自分で収納用の家具を購入しなければなりません。

そうなると場所も取るし、快適に過ごせなくなります。冬ものの衣料・寝具などは特に困ってしまいます。

近隣の人のマナーは

近隣にはどのような人が住んでいるのか、暮らし始めてみないとわからないことです。

しかし、部屋探しの段階でリサーチはできます。不動産屋さんと部屋を見に行った時意外にも、機会があれば昼間と夜と2回くらい物件周辺の様子を見にいきましょう。

ゴミの出し方、自転車の止め方、電気がついている比率、時間帯による自転車数の比率、入口や共用部の管理状態などから概ねどんな人達が住んでいるのか察することができます。

また、地域的に商業地区なのか住宅街なのか、学生街かオフィス街かによっても、人それぞれ暮らしやすさが変わってきます。

室内外の設備の状況

築年数が古い物件は家賃が安くなる傾向にあり、家賃の安ければ古くても構わないと思う人もいるでしょう。ただ、古い物件でも室内や外部の設備等がしっかりケアされているかどうか確認が必要です。

最近ではエアコン付きの部屋が当たり前になっています。古くて放置されたままのエアコンは使い始めた途端に故障する可能性が高くなります。ガスコンロや給湯器が故障していても、入居してみないとわかりません。もし、いざ使えないとなれば、入浴も食事もできないのです。

しかもそれらの設備の修繕は管理会社を通さなければならず、日数がかかってしまいます。場合によっては仕事にも支障が出てしまいます。

さらに建物の共用部などの傷みが目立つ建物は、階段や壁の修復工事が入居後に始まる場合もあります。それが大型のビルやマンションであったら最悪です。時間帯は限られてはいますが、いつまでたっても工事は終わらす日中在宅する人は、騒音に苦しみ続けることになります。

まとめ

部屋探しで失敗しなコツは、まずは自分が絶対に優先したい項目をいくつか定めておくことです。優先順位を決めて紙に書いておきましょう。

例えば家賃5万円以下であることを最優先するとします。そうなると、どうしても建物のレベルや交通の便を妥協することになります。

また、静かな環境を優先する場合は、SRC構造のしっかりした造りの建物や、商業施設の少ない住宅地などに限定されてしまいます。

人によって、重視する点も様々です。今回ご紹介した失敗しない部屋探し10選をぜひ参考にしてみて下さい。引っ越ししてよかったと思える、最高の物件探していきましょう。

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