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資産運用をはじめたいけれど、リスクが高い金融商品もあり投資方法も様々で、なかなか最初の1歩を踏み出せずにいる人は多いでしょう。
確かに、余分な資金は定期預金に預け入れるのが一般的で安心な方法ではあります。しかし、僅かな金利がつくだけで一定の金額から増えることはあまり期待できないの現状です。
老後のことはもちろんですが、長い人生においては、いくつかの大きなイベントがあり多額の支出がつきものです。
そこで、せっかく手をつけない資金がいくらかでもあるのなら、少しづつでも増やしていけるよう、資産運用をはじめていけたら理想的です。
今回は、資産運用をはじめたいけれど、きっかけが掴めない方を対象に、初心者におすすめの投資方法6選をご紹介致します。
併せてそれぞれの投資方法のメリット・デメリットもご説明しますので、自分に合った投資方法を見つけてみて下さいね。
はじめての資産運用
今回はじめて資産運用に取り組む人にとって、まず疑問となるのが、運用には総預金額のいくらぐらいを充てていくかということです。
まさか、預金額のすべてを投資に運用する人はいないと思いますが、どれくらいの比率が好ましいのでしょうか。そこでまず最初に、資産を分類することから始めていきましょう。
資産を分類
資産運用の基本は、まず大きく3つの項目に分けることができます。
- 守るお金→純粋に預け入れておく、安全に保管しておくお金のことです。
- 長期で増やすお金→定期預金や債券などで長期的に金利などで増やしていくお金のことです。
- 積極的に増やすお金→リスクはあるが高い利益が狙える金融商品に投資をするお金のことです。
初心者が資産運用を始める上で重要なのが、まず、「1.守るお金」の比率を少なくとも半分以上は確保しておくことです。それぞれの資産運用の方針にもよりますが、50%~70%は現金預金として確保しておきましょう。
残り50%~30%のお金を「2.長期で増やすお金」と「3.積極的に増やすお金」に分けていきます。
例えば1,000万円の現金預金があるとすれば、
→500万円~300万円を預金以外の金融商品に投資する
500万円の現金資産がある→250万円~150万円を投資に運用する
200万円の現金資産がある→100万円~50万円を投資に運用する
50万円の現金資産がある→25万円~15万円を投資に運用する
最初は、「3.積極的に増やすお金」は極力少額に抑えておくことがポイントです。投資に対して不安が大きい人や自信がない人は「2.長期で増やすお金」だけでもいいと思います。
投資の感覚になれてきたら(自信がついたら)、「3.積極的に増やすお金」の比率を増やしていくといいでしょう。どんなに慣れてきても、全体の1、2、3の資産のバランスを考えることが資産運用では重要です。
今回はおもに、「2.長期で増やすお金」と「3.積極的に増やすお金」として運用する投資方法の中でも、比較的リスクが低く安全性が高いと思われるものをご紹介していきます。
資産運用、資産の分類方法についてはこちらの記事もご覧ください。
初心者におすすめ投資方法6選!
初心者のおすすめ投資方法として、今回重視したのは、
- 分かりやすさ
- 親しみやすさ
- 始めやすさ
- リスクが比較的低い
などです。
今回は以下の投資方法の特徴やメリット・デメリットをご説明していきます。
- 投資信託
- 金・プラチナ
- 外貨預金
- クラウドファンディング
- 民泊
- 債券
選ぶポイント
それぞれ、身近に考えていける投資方法も異なると思います。できるだけ予備知識が多少あるものや、興味のあるもの、現在の仕事や生活環境に関係のある投資方法を選ぶことが成功するポイントとなります。
また、精神的に無理をせずに取り組めるもの、投資の過程を楽しみながら学んでいけるものを選ぶようにしましょう。
それでは、投資方法の詳細を1つずつわかりやすくご紹介していきます!
投資信託
投資信託のことは、聞いたことがある人も多いと思います。銀行や保険会社、証券会社などで投資信託ファンドを購入する投資方法になります。
投資信託の特徴
投資信託は銀行・保険会社・証券会社などで様々な種類の投資信託ファンドを選ぶことができます。株式型、債券型、不動産型、バランス型などのファンドを1,000円、5,000円などと少額から少しずつ購入できることや、投資の運用を100%プロに任せることができるのが大きな特徴です。
投資信託には、金融機関を通して販売されている投資信託ファンドと、株式のように市場に上場しているETFの2種類があります。
投資信託を選ぶ際には、どんな投資内容なのか、どこの会社が運用するのか、現在の価額や分配金利回り、近年の騰落率、純資産総額などから判断していくことができます。
メリット・デメリット
投資信託のメリットは、全く何も知らない初心者でも少額から投資のプロに運用を任せることができる点にあり、初心者に最も好まれる投資方法1つでもあります。
投資信託でプロの運用報告を参考にしながら投資のことが学べる利点もあります。並行してその他の投資を行っていくこともできます。
ただ、初心者であるがゆえに売買のタイミングを間違えたり、ファンドの種類が多すぎて何を選べばいいのわかりづらい点がデメリットであると言えます。
投資信託の中でも、比較的にリスクが高いのはやはり株式関連、リスクが低いのは債権類となります。
※テーマ型の投資信託には親しみやすくわかりやすいものが多いです。
金・プラチナ
投資の知識が全くない初心者にも取り組みやすい投資方法が、金・プラチナ投資です。
金プラチナ投資の特徴
金・プラチナへの投資方法として、田中貴金属などの貴金属店や宝飾店にて現物の金・銀・プラチナなどを購入する方法があります。また、証券会社にて、現物と同等の価値がある貴金属の証明書(証券)を購入する方法もあります。
古代から、世界中で価値があるとされている貴金属は、通貨や株式などに比べると安全性が高い資産でもあります。
メリット・デメリット
金やプラチナが高価な貴金属であることを知らない人はほとんどいません。それに、おそらく誰でも1つくらいは金やプラチナの商品を何かしら持っているものです。
身近に存在する金融商品であることから、男性だとコインやネクタイピン、現物の金塊。女性ならジュエリーを購入するなど、誰でも気軽に始められるのが大きなメリットです。
そして、何よりも普遍的な価値を有する貴金属は時には通貨よりも、貴重な資産と認識されることもあります。とくにヨーロッパでは金や銀・プラチナ等を安全資産として確保しおく習慣があります。
デメリットとしては、世界の金融市場が低迷している時に価格が上昇しがちである反面、株式などが高騰する時期には一気に価格が下がってしまう可能性があります。
また、近年でいえば米中の貿易戦争の影響から金属類の価格が下がりがちな傾向にあります。(購入のチャンスとも見ることができます)
金・プラチナへの投資方法はこちらから。
外貨預金
外貨預金は、円預金と同様に現金を預金する方法になるので、その他の投資に比べると抵抗なく始めることができる運用法の1つでもあります。外貨預金で利益を得るためには、まず為替レートの動きを学ぶ必要があります。
外貨預金の特徴
円高の時に外貨に換金して預金しておけば、円安の時により多くの日本円に換金することが可能となります。海外旅行や海外のネットショッピングなどで活用することもできるから便利な投資方法です。
ただ、気をつける必要があるのは、円から外貨に両替する際の手数料や、預け入れ時の金利が銀行によって大きく異なることです。預金のタイミングを円高の時に注意して行えば、1年未満でも大きな利益を狙うことも可能です。
国内の銀行で取り扱われている通貨は、米ドル、ユーロ、豪ドル、NZドル、カナダドル、イギリスポンド、中国人民元、ブラジルレアル、スイスフランなどが一般的です。
メリット・デメリット
本質的に預金をすることが目的になるので、円預金の感覚で気軽に取り組むことができます。その通貨を現地で使える銀行口座もあるので、投資としてだけではなく実生活に活かすこともできます。
価格変動が大きい時には、預け入れた金額によっては金利も含めた利益が高額になる可能性があることが大きなメリットです。
デメリットとしては、まず為替レートのしくみを学ぶことが必要になります。そして、円高・円安の目安となる価格を知ることが大切で、最初の段階で面倒に思う人もいるかもしれません。
為替レートの動きによっては、大きな損失となる恐れがあることが大きなデメリットだと言えます。
外貨預金で一番人気がある米ドルに関する記事はこちらです。
クラウドファンディング
近年、投資信託にかわって初心者でも少額から投資ができることで人気が高まっているのがクラウドファンディングです。
クラウドファンディングの特徴
クラウドファンディングとは、証券や通貨などの従来の金融商品とは異なる新しいタイプの投資方法です。これから世の中に役立つと思われる、商品やアイデアに資金を提供して支援していく投資方法となります。
寄付や募金に近いクラウドファンディングもあれば、満期がくれば償還されるクラウドファンディングなどさまざまなタイプがあります。
メリット・デメリット
少額から投資ができて、投資方法がわかりやすいことが、初心者にとって大きなメリットだと言えます。興味があるもの、投資してみたい商品・サービスを直接自分で探すことができます。
上場している証券を購入するわけではなく、直接、その商品を公式サイトにて投資が行えるため、証券会社や銀行などで特別に口座を作る必要もありません。
例えば、オリンピック時に備えて東京都のホテルに投資をするクラウドファンディングや、演劇やダンス・芸術などに投資を行うものなどがあります。
デメリットとしては、大手の投資機関や企業への投資とは異なり、ベンチャーや中小規模の団体が対象となるため、倒産などの信用リスクが高くなる点にあります。
クラウド型ふるさと納税なら、自治体が対象だから安心です。
ソーシャルレンディング
また、クラウドファンディングのことを、その種類によってはソーシャルレンディングとして分類することもあります。ソーシャルレンディングとは、投資をする企業と投資家の間に資金調達を目的とした金融機関が介在するタイプになります。
その金融機関が一般の投資家からオンラインで資金を集めて、特定の企業に投資を行います。大まかな投資のしくみはクラウドファンディングと似たようなものです。
以下のサイトではソーシャルレンディングにて、新興国へ投資を行うことができます。
ソーシャルレンディング/ CROWD CREDIT 公式ページ
民泊投資
民泊投資もごく近年になってから話題になり始めた投資方法の1つです。民泊とは、基本的にホテルや旅館とは区別され、一般の住宅に外国人観光客などの旅行者へ宿泊施設を提供することをいいます。
民泊の特徴
民泊投資の方法はいくつかあります。
- 不動産を購入して民泊営業を行う
- 賃貸物件を契約して民泊営業を行う
- 民泊関連の株式やクラウドファンディング等に投資を行う
- 空き家や空室を利用して民泊営業を行う
などの方法があります。中でも、初心者におすすめなのが、空き家や空室を利用して民泊営業を行う方法です。もちろん、興味がある方は、不動産購入から検討していくこともできますが、それなりに準備する期間が必要で気軽に今すぐ始めるわけにもいきません。
上記の民泊への投資方法の中でも、初心者にとくにおすすめなのが、4の空き家や空室を利用して民泊営業を行う方法です。この方法であれば、初期費用を最低限に抑えて(あるいはほとんど費用をかけずに)開始することができます。
メリット・デメリット
民泊投資の一番のメリットとは、東京オリンピックを契機として外国人観光客の数が急激に増え続けていることです。つまり国内の賃貸住宅に比較すると、かなりニーズが高い投資方法となります。
仮に、不動産を購入するということであれば、いくら安い物件でも最低でも数百万円かかってしまいます。しかし、たまたま、空き家や空室がある方にとっては簡単にいつでも始めることができます。
宿泊施設に必要な寝具や備品さえ準備すればいいわけです。さらに、賃貸家賃に比べると割高な宿泊料が課金できるメリットもあります。
反面、民泊のデメリットとは、民泊営業を開始するためには自治体の認可が必要だということです。この手続きが厄介で断念してしまう人も中にはいます。
また、地域性などによっては、あまり宿泊客が期待できない可能性もあります。かといって、ニーズの高い地域であればその分競争率も高くなるので、競合に負けない独自の戦略が必要となります。
※民泊の認可に関する情報はこちらから
債券投資
投資の未経験者にとっては、預金している現金を投資に使うという行為は非常に勇気がいることでもあります。
「損失を出してしまう可能性があるものにお金を払うなんて、ギャンブルではないか。」と思ってしまう人もいるでしょう。しかし、投資とギャンブルは全く性質が異なるものです。
なぜなら投資の根底には、「お金を払う理由」「利益が出ると思う理由」が必要となるからです。(ギャンブルは大まかにいえば当たりか外れのどちらかを一生懸命考え抜くことにあります)
そんな心配症な初心者が、投資の第一歩を踏み出す上でおすすめなのが債券です。
債券の特徴
どうして、心配性な人にも債券はおすすめなのでしょうか。
それは、債券とは投資した金額が償還されることが約束されているからです。例えば10万円の債券を購入したとすれば、それはあらかじめ決められた年月日にて10万円で返還されることが法律上決められているからです。
債券の種類にもよりますが、一般的な債券であればほぼ元本を補償することが可能です。わかりやすくいうと、債券とは一定期間だけ使わないお金を国や企業に貸しておく投資方法となるのです。
その期間に金利を得て利益を得ることができます。債券の種類は大きく、国債、外国債券、社債などがあります。
メリット・デメリット
初心者にとって債券投資が安心できる理由とは、いつ・いくらの金額が返ってくるのか購入する時点でわかっていることです。
しかも債券を発行しているのは、日本政府をはじめとする、各国の政府機関、大企業、大手金融機関などがほとんどなので安心でもあります。100%元本が保証されるわけではありませんが、様々な金融商品の中では最もリスクが低い投資方法だといえます。
今述べたように、必ずしも、その債券を発行した政府や金融機関が100%安心だと断言できない点、そしてリスクが低い分、債券で得る利益はそんなに高くならないのが大きなデメリットだと言えるでしょう。
債券でも新興国国債などは高金利で高い利益が狙えますが、その分為替リスクで損失を出す可能性も高くなってしまいます。債券は要望に応じて、様々な種類のものを満期時の償還金がわかった上で購入できるので、初心者にも取り組みやすい投資方法です。
債券投資の基礎知識をまずは学んでみませんか?
まとめ
今、投資歴数年の人たち、超ベテランの投資家でも最初はみんな初心者です。
そして、最初に投資にお金を使う時には誰でも「大切なお金をこんなことに使っていいのだろうか」と、不安に思うものです。そのように不安に思う要素の1つとして、投資がギャンブルと同じように語られることがあるからです。
では、投資にはギャンブルの要素が全くないのかと聞かれれば、確かに100%否定はできません。世の中のためになる、これから業績が伸びていくと判断した内容が間違ってしまうことももちろんあります。
そんな時は損失を出してしまうことになります。
そのような観点で、どのような投資を行うかを考えれば、最初の一歩も踏み出しやすくなります。少しづつ、少額がら長期で考えていけば精神的に無理をすることもありません。
不安におののきながらも、自分が良しとした投資によって、いくらかでも利益が出ればこんなに嬉しいことはありません。損失を出すリスクから逃れることはできませんが、ぜひ、この喜びを投資初心者の方々にも味わって頂きたいなと思います。
ぜひ、今回の記事をはじめての資産運用にお役立て下さいね。