あなたにぴったりの就業不能保険は?おすすめの就業不能保険TOP5!

本来の目的から考える選び方

「就業不能保険の選び方は?おすすめの就業不能保険はある?」

就業不能保険とは、疾病や怪我等によって働けなくなったしまった時の収入をカバーするために加入する保険です。このように、簡単にまとめる事も出来ますがその保障内容や範囲は商品によって異なると言えるでしょう。

というのも、沢山の保険会社が就業不能保険を販売しており、就業不能保険は主に疾病や怪我等の分かりやすい働けない理由のみに対応しているものが殆どですが、中には「精神疾患」「妊娠・出産」「むち打ち症」等もカバーしている事があります。

つまり、就業不能保険と一言でまとめても対応することの出来る保険事故は異なり、保険によって合う合わないがあります。保険料も長期的に支払う保険だと言えるので、どうせ加入するなら自分にピッタリの就業不能保険を選びたい所です。

なので、この記事では主に「就業不能保険の選び方」や「おすすめの就業不能保険」についてご紹介していきます。まず、はじめに就業不能保険の選び方について理解するために、就業不能保険という保険の「意味」について押さえていきましょう。

就業不能保険はどんな保険なのか?

この記事をご覧になっている方は、就業不能保険の選び方について知りたい方がほとんどだと思うので「就業不能保険はだいたいこんな保険」というのは理解出来ていると思います。

もしも、まだしっかりと理解していない方は以下の記事を参考にして頂けると、スッキリと理解出来ると思います。

就業不能保険ってどんな保険?概要や保障内容について徹底解説!

就業不能保険とはざっくりまとめてしまうと「働けなくなった時に収入を保障してくれる保険」です。ただ、この部分について具体的にどのように保障してくれるのか?という部分について理解出来ていない方もいるかもしれません。

というのも、就業不能保険は働けなくなったからすぐに保険金を受け取れるというものではありません。というのも、実際に働けなくなってから保険金を受け取れるまでには少しの期間が空きます。(数カ月から6カ月ほど)

つまり、働けなくなった数カ月は保険金からの収入を期待出来るというものではなく、公的保障を受けられず他の保険に加入していない場合は無収入になると言っても過言ではないでしょう。

なぜ就業不能保険に加入する意味があるのか?

先程、就業不能保険は保険事故が発生してすぐに保険金を給付されるようなものではなく、働けなくなってから実際に給付されるまでには期間があるという事をご紹介させて頂きました。

中には「それなら、就業不能保険に加入する意味はあるのか?」と疑問に感じる方もいるのではないでしょうか。働けなくなってしまった時に、すぐに給付してくれて経済的な負担を軽減してくれるというのを理想に感じる方もいるかもしれません。

もちろん、保険によって実際に給付されるまでの期間は変わりますが、給付されるまでの期間というよりも就業不能保険は「いつまで給付されるのか?」というのが、重要なポイントになってきます。

というのも、就業不能保険の給付条件は厳しいものが多いです。精神疾患を除く「働きたくないから働かない」という期間に収入が付くことはありません。

また、今続けている仕事をやめて次の仕事を探しているというような転職期間に就業不能保険の給付が行われるのは基本的にはありえません。就業不能保険はあくまでも怪我や疾病等によって、長期的に働けなくなるような期間に給付が付くのです(怪我による重度の障害等)。

そのため、働いていない期間・働けない期間の保障というよりも、実際は物理的に「動けない」という期間に給付が付くと考えたほうが良いと言えます。

疾病や怪我等によって物理的に動けないという期間は、重度の障害が残っているような状態である事がほとんどなので、リハビリを出来るような状態でも長期間の休職を余儀なくされると考えた方が良いでしょう。

なので、就業不能保険という保険は短期的に解決するような疾病・怪我というよりも、長期間動けなくなるような重度の疾病・怪我が対象であると認識しておきましょう。短期的には目立った保障がない保険が多いですが、一度給付が開始されると数十年に渡って保険金を受取る事が出来ます。

この就業不能保険の特性から考えられるベストな選び方は「長期的に働けなくなった時に、何に困るのか?」という点を深く考える事です。

短期的な収入の補填はどのように対応するのか?

少し就業不能保険の解説とは異なりますが、上記したような「短い期間で保障を受ける事は難しい」という点から短期的な収入の補填について不安になった方もいると思います。

働けなくなった時に対応するためにも、短期的な収入の補填について解説していきたいと思います。もちろん、対処法は人それぞれですが主に以下のようなものが挙げられるでしょう。

  • 健康保険の傷病手当金
  • 障害年金
  • 貯蓄

傷病手当金

収入が無くなった時に、まずはじめに検討するべき対策は「傷病手当金」だと言えます。傷病手当金とは健康保険に加入している方なら、保障を受ける事の出来る制度の1つです。

傷病手当金では、疾病や怪我等によって就業が難しい状態な状態なってしまって3日以上欠勤した場合に、4日目からそれまでの収入の3分の2が給付されます。どんな保険よりも即効性の高い保障が民間の保険に加入せずとも、提供されているのです。

ただ、この傷病手当金の1つの弱点は就業不能保険の保障対象になるような重い疾病・怪我による長期間の欠勤には対応していません。というのも、欠勤し始めた4日から最長で1年6カ月までが給付の対象となっているためです。

そのため、長期間の就業不能な状態には対応しておらず、長期的には別の収入を確保する必要性があるといえるでしょう。また、フリーランスを含めた自営業に該当する方や会社役員の場合は、対象外である事が多いので該当する方は別の補填を行う必要があります。

障害年金

長期間、重い障害が残ってしまうような疾病・怪我には公的年金の障害年金が給付対象となるケースがあります。障害年金には主に以下のような種類があり、その種類によって給付される条件が異なります。

  • 障害基礎年金
    (保険料納付済期間が3分の2以上であり、20歳以上であること)
  • 障害厚生年金
    (厚生年金に加入しており、障害基礎年金の条件を満たしている人)

障害年金には、1級から3級まで存在しておりその級によって給付される金額が異なります。

  • 1級・・・主に、重度の障害(介護を常に必要とするような状態)
  • 2級・・・必ずしも介護を必要とする訳ではないが、症状が長期間に渡り続き日常生活が困難な状態
  • 3級・・・介護等の必要性は通常ないが、労働に際して制限を受ける可能性がある状態

(詳しくは厚生労働省のWEBが参考になります。)

障害年金の対象者となった場合は長期間に渡って保障を受け取る可能になりますし、対象者となった場合は必ず申請したいと公的な保障であると言えるでしょう。

貯蓄

傷病手当金は自営業・役員の場合に関しては保障を受けられない可能性がありますし、障害年金に関しても細かい条件が存在しており、満足な保障を受けられない可能性があります。

そのため、共通して言える対策は「貯蓄・資産運用」等の対策を自らしておく事だと言えるでしょう。仮に傷病手当金・障害年金の対象となった場合でも、貯蓄がある・ない場合を比較した場合に安定感に大きな違いがでます。

すべてのリスクを保険・制度に頼って保障してしまうのは、安定感がありません。様々なリスクに対して便利に対応出来るのが貯蓄です。特にフリーランスや会社役員の方は、意識したい対策であると言えるでしょう。

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人によって異なる保障毎の必要性

様々な保険会社が沢山の就業不能保険を販売しています。そのため、一言で就業不能保険とまとめても保険会社によって保障内容が異なってくるという事です。

つまり、自分に合った就業不能保険に加入するには、沢山の選択肢がある中で「自分に合った保障内容を決めておく」という作業が必要です。

ある程度、自分に必要な保障内容が分かればそれに出来るだけ沿った形の就業不能保険を発見することで、自分に本当に合った保険に加入する事が出来ると言えるでしょう。

ただ、就業不能保険は様々な保障を細かく調整出来る商品も少なくありません。なので、すべての方にあった保障内容をご紹介する事は困難です。そこで、一般的に「就業不能保険で重要視されるポイント」に絞って、おすすめの保障内容等をご紹介していきます。

保険金はどのくらいに設定するのが良いのか?

まず、はじめに気になるのは「どのくらいの保険金がベストなの?」というポイントでしょう。保険金を任意で設定出来る就業不能保険が多く(5万円~10万円毎に)、保険料を大きく左右する要素でもあります。

自分に適切な保険金はいくらなのか?という点を考慮する際に、参考にしたい要素は

  • 傷病手当金・障害年金を受け取れるのか?
  • どのくらいの貯蓄があるのか?
  • どのくらいの出費があるのか?

という事柄だと言えます。傷病手当金の条件をクリアしており、貯蓄を大きく貯めている場合はそれほど大きな保険金を設定する必要はないと考える事が可能です。

一方で、傷病手当金が望めず「配偶者・お子さん」がいる家庭なら、ある程度の貯蓄とこれまでと同じくらいの保険金が必要になるかもしれません。このような事を整理するために、考えたいのは以下のような事柄です。

  • どのくらいの出費があって、何かあった時に削れるような出費はあるか?
    (娯楽費や交際費等)
  • 将来、大きな出費はどのようなものが想定されるのか?
    (例えば、子供の進学等)
  • どのくらいの収入が必要で、どんな保障を受けられる?
    (傷病手当金・障害年金等を考慮した上で、必要な保険金を考える)

普段から行っておきたい事ではありますが、意外とこのような「人生とお金」というトピックについて考える事はありません。場合によっては、自分に就業不能保険は必要ないという結論を出す方もいると思います。

保険会社によって違う疾病等

上記は殆どの就業不能保険で対応している疾病や怪我を対象とした保障の話です。通常の疾病や怪我で就業不能になった場合は、基本的に保障を受ける事が出来ます。しかし、以下のような場合では

  • うつ病等の精神疾患
  • 妊娠や出産に伴う就業不能
  • むち打ち症(交通事故等に多い外傷性頚部症候群の事で、主に首の捻挫と言われるようなもの)

保険会社によって、就業不能状態とみなすか?には大きな違いがあります。特に近年注目されているのは「精神疾患」に関連する保障だと言えるでしょう。代表的な精神疾患である「うつ病」については、誰でも一度は耳に挟んだ事があると思います。

上記したような要因によって誰でも一度は就業不能状態になる可能性があります。ただ、その可能性については個々の事情によって大きく異なるので、加入の際に熟考するべき事柄であると言えます。

おすすめの就業不能保険TOP5

就業不能保険に入る意味や就業不能保険の選び方についてしっかりと理解出来た所で、おすすめの就業不能保険TOP5についてご紹介していきます。

ただ、選び方によって必要な保険は大きく異なりますし、保険金の設定の仕方や妊娠・精神疾患等を対象にするのか?によって、保険料等も大きく異なるので「期間は60歳まで、給付金額月15万円」という条件で、おすすめの就業不能保険をご紹介していきます。

No.1 働く人への保険2

まず、始めにご紹介したいのは「働く人への保険2 ライフネット生命」です。ライフネット生命から出ている働く人への保険2は以下のような特徴があります。

  • 年収によって保険金が決まるため、適正保険金を調節しやすい(5万円単位で変更可)
  • 妊娠・出産に対応している(精神疾患・むち打ち症は対象外)
  • 免責期間を設定出来る(免責期間とは、働けない状態になってから実際に給付されるまでの期間)
  • 高度障害状態では、保険料の支払いが免除される

働く人への保険2の特徴は「免責期間を設定出来る」という点だと思います。もちろん、他の保険でも設定出来るものもありますが「60日~180日」と任意で決められる期間が長いです。

免責期間を設定できる事によって、自営業の方は傷病手当金が出ないから早めに、会社にお勤めの方は傷病手当金が入るから長めにというように、雇用形態によって調節していく事が可能です。

精神疾患やむち打ち症は対象外となっていますが、妊娠・出産には対応しているので「女性向け」の就業不能保険になっているとも言えるでしょう。男性約2,000円、女性約2,300円から保険料から加入する事が可能です。

就業不能保険の中ではかなりリーズナブルな保険料になっています。

No.2 家計保証定期保険NEO 就業不能保証プラン

東京海上日動あんしん生命の「家計保証定期保険NEO 就業不能保証プラン」には以下のような特徴があります。

  • 妊娠・出産、むち打ち症が対象(精神疾患は対象外)
  • 被保険者が死亡した後でも給付が続く、生命保険のような特性がある
  • 就業不能状態になった場合に、保険料免除
  • 非喫煙者なら保険料割引

この保険の特徴は「生命保険のような就業不能保険」と言えると思います。就業不能状態なら保険料免除等はよくあるのですが、死亡した場合に遺族に対して毎月一定額の給付が可能というのは大きな特徴だと言えるでしょう。

まさに、生命保険の特徴も兼ね備えていると言えます。ただ、保険料が少し高いのと給付金額の選択が狭い(5万円~15万円)というデメリットがあります。

生命保険と就業不能保険を同時に済ませたいという方は、選択肢の1つとして魅力的な保険です。

No.3 くらすプラス

次にご紹介したいのはチューリッヒ生命から出ている「くらすプラス」です。くらすプラスの特徴は主に、

  • 精神疾患に対応している(出産・妊娠、むち打ち症対象外)
  • 給付開始までが60日
  • 高度障害状態で保険料が免除される事がある
  • 給付期間が選択式で短い

この保険の特徴は「精神疾患に対応している」という一点につきると思います。精神疾患に対応してる商品が増えてきてはいますが、未だに対応している保険は妊娠・出産等と比較すると少ない印象です。

精神疾患対応の就業不能保険に加入したい方には、おすすめの保険に入ると言えます。ただ、1つ注意なのは「2年、3年、5年、10年」という選択式の給付期間です。

短いという意見は否めませんし、10年タイプを選択すると保険料がかなりアップします。そのため、精神疾患対応に大きなメリットを感じない限り、あまりおすすめ出来ない保険であると言えるでしょう。

No.4 はたらく力

次にご紹介していくのはパルシステムから出ている「はたらく力」という就業不能保険です。主な特徴は

  • 全年齢・どちらの性別でも「年間7,700年」という破格の保険料
  • 給付されるまでの期間は7日だけ(給付されたら、空白期間の7日の分も給付される)
  • ただ、保障期間は1年
  • 組合員になる必要があり
  • 出産・妊娠、むち打ち症、精神疾患非対象

これまでは民間保険会社の商品についてご紹介させて頂きましたが、はたらく力はパルシステムという共済から出ている就業不能保険です。この保険の特徴はやはり「共済から出ているだけあって安い」という点だと言えます。

年間7,700円程度の保険料なので、1カ月あたり「640円」程度で加入する事が可能です。また、給付されるまでの期間も7日とかなり短いです。ただ、給付期間も同じように1年間と短く、傷病手当金と似通った商品だと言えるでしょう。

気軽に就業不能保険に加入したいという方にはおすすめの就業不能保険です。

No.5 &LIFE 新総合収入保障

最後にご紹介したい就業不能保険は、三井住友海上あいおい生命から出ている&LIFE新総合収入保障です。この保険の特徴は

  • 免責期間がない(ただし疾病によって異なる)
  • 死亡保障がある(死亡した場合でも、給付される)
  • 妊娠・出産、むち打ち症対象(精神疾患非対象)
  • 三大疾病、高度障害状態なら保険料免除

この保険の特徴は「全体的にバランスが良い」という点が言えます。保険料はライフネット生命の働く人への保険2とそれほど変わらない安さで、死亡保障があり、妊娠。出産、むち打ち症対象であるという点を考慮すれば、保険料と保障内容が万人受けする内容だと言えるでしょう。

また、高度障害状態なら保険料免除というものが多いですが、この保険の場合は「三大疾病」に関しても対応しています。日本人に特に多い疾病についても保険料を特別に免除出来るので、そのような点からも万人受けしやすい保険だと言えます。

 

三大疾病とは?

三大疾病とは、がん・心疾患(心筋梗塞等)・脳卒中(くも膜下出血等)日本人にとってリスクの高い疾病の総称です。そのため、医療保険・がん保険等で三大疾病を特に手厚く保障する保険も少なくありません。

まとめ

本来の目的から考える選び方

  • 働けなくなった時の収入を補填するのが就業不能保険
  • 長期的に働けなくなったら何に困るのかという点を考える
  • 短期的には公的保障を利用する

保障毎の必要性

  • 保険金は公的保障とのバランスを考える
  • 保険会社によって対応が異なる疾病は、自分に必要なものを意識する

おすすめの就業不能保険TOP5

  • 免責期間を設定できる働く人への保険2
  • 生命保険が付いてくる家計保証定期保険NEO 就業不能保証プラン
  • 精神疾患に対応しているくらすプラス
  • 圧倒的に保険料が安いはたらく力
  • バランスの良い&LIFE 新総合収入保障

この記事では就業不能保険の本来の目的から保障毎の必要性、おすすめの就業不能保険等についてご紹介させて頂きました。どんな保険にも言える事ではありますが、必要な保険は人によって異なります。

自らの環境・境遇を踏まえて、必要な保障内容をしっかりと決めてから出来るだけそれに沿った保障を実現してくれる保険に加入しましょう。

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