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世界ではどんどんキャッシュレス化が進み、今ではおよそ9割の決済がキャッシュレスになっている国もあると言われています(2019年1月現在)。
スウェーデンやノルウェーなどの北ヨーロッパ諸国は「キャッシュレス先進国」とみなされ、さまざまな場面で電子決済が可能になっています。
日本でも「未来投資戦略」の一端として、社会全体で現金決済からクレジットカードや電子マネーでの電子決済へ移行しようとする動きがあり、クレジットカードや電子マネーへの注目が高まっています。
しかし、日本銀行が一括して発行する現金と違い、クレジットカードや電子マネーはカードによって特長が大きく違います。
それぞれのクレジットカードの特長と言っても、なかなか詳しく知る機会はあまりないのではないのでしょうか?
今回は、世の中でも広く普及している「三井住友VISAクラシックカード/クラシックカードA」の特長についてまとめました。
「三井住友VISAクラシックカード/クラシックカードA」の特長
ホームページ:https://www.smbc-card.com/nyukai/card/classic.jsp
カードの機能・概要
三井住友VISAクラシックカード/クラシックカードAの特徴は、なんといっても世界シェアナンバーワンのVISAブランドと、都市銀行系カードという信頼があることでしょう。
キャッシュレス化が進まない理由の一つに、「カード決済に対応していない店舗が少なくない」という問題があります。
クレジットカードが利用可能なお店でも、対応していないカード会社もあり、決済の時に別のカード会社のクレジットカードを慌てて探した方もいるのではないでしょうか?
その点、VISAカードであればクレジットカード決済が可能な店舗のほとんどで利用することができます。
毎日のコンビニでの買い物から公共料金の支払いまで利用できるのはもちろん、ネットショッピングでも使え、さらに海外でも使うことができるのが強みです。
さらに追加カードの種類も豊富。
一体型の電子マネー「三井住友カードiD」のほか、スーパー、コンビニなどのイオン系列のお店で利用できる「WAWON」、関西エリアの交通機関で広く利用できる「PiTaPaカード」などの使い勝手の良い電子マネーカードも追加でき、ますます便利に利用できます。
付帯保険も充実しており、旅行傷害補償やショッピング補償など、万が一のリスクもカバーできます。
全体的に、利便性と安心感、コスパなどを考えると、とてもバランスの良いクレジットカードです。
日常的に利用するベーシックなクレジットカードとして、一枚持っていると安心できるカードと言えるでしょう。
年会費
クラシックカード | クラシックカードA | |
---|---|---|
年会費 | クラシックカード1,375円(税込) 初年度年会費無料 | クラシックカードA1,650円(税込) 初年度年会費無料 |
年会費はそれぞれ1250円、1500円となり、初年度のみ年会費が無料となります。
次年度から年会費はかかりますが、条件によっては年会費が無料になるか、割引が適用されます。
毎年の年会費の負担を少なくしたい方は、各条件をしっかりチェックしてお得に使いましょう。
年会費が無料になる条件
- マイ・ペイすリボの利用:マイ・ペイすリボへ登録・かつ前年1回以上利用すると、初年度のほか翌年度以降も年会費が無料になります。
- カードご利用代金WEB明細書サービスの利用:カードご利用代金WEB明細書サービスに登録・利用すると、翌年度の年会費が最大1,000円割引できます。
参照
カードご利用代金WEB明細書サービス:紙の明細書の代わりに、次回お支払い金額の確定をメールでお知らせ・WEBで明細を確認するサービス
お得な付帯サービス
「三井住友VISAクラシックカード/クラシックカードA」を持つメリットとして、手厚い付帯保険やポイントサービス、お買いものに便利な電子マネーとの連携の3つが挙げられます。
そのほかにもさまざまなお得サービスがついてきますが、今回はそのうち代表的な3つのポイントをまとめました。
付帯保険
三井住友VISAカードの安心の一つとして、三井住友海上火災保険と提携した充実した付帯保険が付いていることが挙げられます。
主に、海外旅行保険と国内旅行保険の2つの傷害保険がついており、旅先での怪我や病気、トラブルまでしっかりカバーします。
案外、いつも使っているクレジットカードでも、付帯保険などのプラスアルファの機能のことは忘れてしまいがち。
しかし、海外の医療機関は保険がきかず高額な医療費を請求されることがありますので、規約をしっかり確認することが重要です。
万が一の時、自分の助けになりますので、海外旅行など遠出する際に一度見直してみましょう。
海外旅行保険
クラシックカード・クラシックカードAともに付いている付帯保険。海外旅行における怪我や病気、その他トラブルについて補償する。
事前の旅費などをこのカード出支払うことが前提条件。
担保項目 | 保険金額 | |
---|---|---|
傷害死亡・後遺障害 | 合計 | 最高2,000万円 |
自動付帯分 | 300万円 | |
利用条件分 | 1,700万円* | |
傷害治療費用(1事故の限度額) | 100万円 | |
疾病治療費用(1疾病の限度額) | 100万円 | |
賠償責任(1事故の限度額) | 2,500万円 | |
携行品損害[自己負担:1事故3,000円](1旅行中かつ1年間の限度額) | 20万円 | |
救援者費用(1年間の限度額) | 150万円 |
- 補償対象期間:旅行開始から3ヵ月間
参照:https://www.smbc-card.com/nyukai/pop/hoken_kaigai.jsp
注意:下記条件のいずれかを満たした場合に補償されます。
- 日本出国前に航空機、電車、船舶、タクシー、バスといった公共交通乗用具の利用代金を当該カードでクレジット決済いただいた場合。
- 日本出国前に宿泊を伴う募集型企画旅行(ツアーなど)の旅行代金を当該カードでクレジット決済いただいた場合。
- 日本出国後に公共交通乗用具の利用代金をはじめて当該カードでクレジット決済いただいた場合。
国内旅行保険
クラシックカードA のみのサービス。国内の旅行中のアクシデント傷害死亡・後遺障害について補償する。
こちらも事前の旅費などをこのカード出支払うことが前提条件。
担保項目 | 保険金額 | |
---|---|---|
傷害死亡・後遺障害 | 合計 | 最高2,000万円 |
自動付帯分 | 300万円 | |
利用条件分 | 1,700万円 | |
入院保険金日額 | – | |
通院保険金日額 | – | |
手術保険金 | – |
参照:https://www.smbc-card.com/nyukai/pop/hoken_kokunai.jsp
注意:下記条件のいずれかを満たした場合に補償されます。
- 公共交通乗用具に搭乗する以前にその料金を当該カードでクレジット決済いただいた場合。
- ノークーポンシステムを利用して予約、またはあらかじめ当該カードで宿泊代金をクレジット決済いただいた場合。
- 宿泊を伴う募集型企画旅行(ツアーなど)の代金を当該カードでクレジット決済いただいた場合。
ライフ&スポーツ賠償付 自転車保険(学生会員のみ)
日常生活やスポーツ・レジャー時において、他人を死傷させたり持ち物に損害を与えたなどのリスクを保証。
※三井住友VISAクラシックカード(学生)/クラシックカードA (学生)など、学生会員が加入できるものにのみ付帯しています。
傷害死亡・後遺障害 | 最高100万円 |
賠償責任 | 最高100万円(対人・対物共通) |
参照:https://www.smbc-card.com/nyukai/card/classic_student.jsp
ショッピング補償
「お買物安心保険(動産総合保険)」が自動で付帯しています。
こちらは、カードでで購入した商品の破損・盗難による損害を、最高100万まで、購入日およびご購入日の翌日から90日間補償する保険です。
補償限度額 | 100万円 | |
対象となる利用 | 海外・国内利用
リボ・分割(3回以上)払い利用 |
|
自己負担額 | 1事故につき3,000円 | |
対象期間 | 購入日および購入日の翌日から90日間 |
参照:https://www.smbc-card.com/mem/service/li/hoken_okaimono.jsp
注意:海外旅行での買い物、国内でのリボ払い・分割払い(3回以上)のお買いもののみ対象
ポイントサービス
クレジットカードを検討するうえで、魅力的なのが「ポイント制度」。
三井住友VISAクラシックカード/クラシックカードAには、「Vポイント」というポイントプログラムがあります。
Vポイントモール
参照:https://www.smbc-card.com/mem/wp/index.jsp
- ポイント還元率:通常時の還元率は0.5%。(交換先やキャンペーンによって還元率は多少変わります。)
ポイントの有効期限は2年間で、提携先の商品のほか、ポイントカードのポイントやAmazonなどの商品券などに交換できます。
ANAマイルや家電量販店など提携先が多いため、「ポイントがたまったのに、使い道がない!」ということがありません。
「特に欲しいものがないし…カードの支払に使いたい…。」という方にも、1ポイント=3円でカードの支払いに充てられる、キャッシュバックサービスがありますので、自分のライフスタイルに合った使い方ができます。
また「ポイントUPモール」を使えばポイントが最大10倍に!ネットショッピングでも、サイトを経由するだけで、ポイントがたまります。
電子マネーとの提携
未来投資戦略により、注目を浴びてきた電子マネー。
交通系電子マネーから、おサイフケータイなど、様々なところで利用されている方も多いのではないでしょうか?
クレジットカードは、追加カードとして家族カードやETCカードなどを追加できるものが多くありますが、その一つとして最近は電子マネーを追加できるクレジットカードも増えています。
ここでは三井住友VISAクラシックカード/クラシックカードAに追加できる、便利で身近な電子マネーカードをご紹介します。
三井住友カードiD:ドコモのおサイフケータイで知られている三井住友カードiD。
三井住友カードの申し込みの際に、追加することができます。
タイプは、専用カード型、クレジットカード一体型、おサイフケータイ型の3タイプがあります。どのタイプも年会費・発行手数料は無料です。
WAONカード:イオン系列のお店で使えるWAONカードは別カード型タイプになります。
年会費は無料ですが、発行手数料が300円かかります。
なお、通常のWAONと同じく毎月20・30日のお客さま感謝デーは5%オフ、毎月5・15・25日のお客さまわくわくデーはWAONポイント2倍になります。
PiTaPa:関西エリアの電車やバスなどに対応した交通系電子マネー。こちらも別カード型タイプになります。
年会費・発行手数料は無料ですが、1年間利用が無い場合は、維持管理料1,000円がかかります。
参照:https://www.smbc-card.com/nyukai/add/index.jsp
安心のサポートサービス
クレジットカードを持つうえで、心配なのはセキュリティ面です。
紛失はもちろん、盗難にあった際のサポートのほか、持ち主が知らない間に使用されていたなどの不正利用や悪用を防ぐセキュリティ面でのサポートが充実しているかどうかが、重要になります。
三井住友VISAクラシックカード/クラシックカードAは、3種類のセキュリティで厳重にクレジットカードの利用をサポートしています。
また、サポートセンターも24時間年中無休のため、もしものときにもすぐ対応が可能です。
充実のセキュリティ
不正使用感知システム・ICチップ入りカード・写真入りカードの3種類のセキュリティ機能がついています。
- 不正使用感知システム:常に利用状況をモニタリングしており、不正な利用が発見されるとすぐに対処できる仕組み。
- ICチップ入りカード:ほぼすべてのカードにICチップを搭載。スキミングなどの手口に対応。
- 写真入りICカード:ICチップのほかに、さらに本人の写真をカードに入れることが可能。本人の写真を入れることで、紛失・盗難時の不正使用の防止に役立ちます。(※年会費は写真なしカードと同額。インターネット入会では、直接写真入りカードの申し込みができず、いったん写真なしカードを申し込んでから、写真ありカードへの切り替え手続きが必要。)
安心のサポート
- カード紛失・盗難受付デスク:国内・海外ともに、24時間年中無休のコールセンターが対応可能。紛失・盗難があっても、いつでもすぐ対応できる体制が整っています。
- 三井住友カード会員保障制度:カード会社へ届出を行った60日前から損害を補償するサービス。万が一、不正利用されてしまっても損失をカバーしてくれます。
デメリット
これだけメリットと充実したサービスがついている、三井住友VISAクラシックカード・三井住友VISAクラシックカードA。ではデメリットはどんなところでしょうか?
三井住友系のクレジットカードのデメリットとしては、ポイント還元率が低い事が挙げられます。通常時の還元率は0.5%なので、他のポイントカード系のクレジットカードと比べると低いと言えます。
リボ払いを利用した場合など、条件によってはポイント2倍の還元率1%になりますが、常時1%以上のクレジットカードが世の中にはいくつかありますので、還元率重視で選ぶ場合は他のクレジットカードの方がお得かもしれません。
まとめ
総合的に見ると、三井住友VISAクラシックカード・三井住友VISAクラシックカードAは、利便性が高く・スタンダードなカードと言えます。
まず利用できるところが多いので、ほとんどの場合、問題なく会計できるでしょう。
また、海外・国内の旅行でも付帯保険が付いていますので、とりあえずこれを持っていれば、たいていの支払いやアクシデントに対応できるベースとなる1枚と言ってもいいかもしれません。
条件付きですが年会費無料にもなりますし、マイペイす・リボなどの機能も充実。
電子マネーやポイントの還元先など、提携先が多いのも魅力です。自分のライフスタイルに使い方を合わせることができるカードでしょう。
ただし、還元率は低いのでポイント目的の人にはおすすめできません。
どちらかと言えば、カードのステータス性や、利便性、安全性などを重視する人には向いているクレジットカードでしょう。