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ポイント還元などでスマホの電子決済が人気を高める中、新しいサービス「PayPay」が前代未聞のキャンペーンを実施したことで話題を集めています。
キャンペーンの内容は、2018年12月から2019年3月までの期間に「PayPay」に登録した場合、総額100憶円、20%のポイント還元の恩恵を受けれるということでした。ところが、予定に反して登録者の数は一気に高まり、わずか10日間にて総額100憶円に達してしまい、キャンペーンはあっという間に終了したのです。
今となっては、もう20%のポイントを狙うことはできませんが、実際のところ「PayPay」は決済方法としてお得なのでしょうか。
少しでも経済的に、上手に節約していくためには、電子マネーや決済アプリの利用は欠かせないものです。
今回はキャッシュレス決済について解説しながら、「PayPay」のしくみやメリット・デメリットについてご紹介していきます。
キャッシュレス決済とは
現金で支払う必要がないキャッシュレス決済とは、そもそもどのような支払い方法を言うのでしょうか。
簡潔には「現金を使わない決済方法」のすべてを総称してキャッシュレス決済と言います。
その代表的なものが、
- クレジットカード
- デビットカード
- 電子マネー
- プリペイドカード
- ギフトカード
- 決済アプリ
など・・・キャッシュレス決済と呼べるものは実に多岐に渡るのです。
キャッシュレス決済のしくみ
キャッシュレス決済は、電子カードを使ってなされるもの、スマホのアプリにてなされるものと大きく2つに分けることができます。
また、支払い方法で見ていけば、
- プリペイド型→事前に現金をチャージしておく
- 即時支払い型→支払いと同時に銀行口座から引き落とされる
- 後払い型→後日、清算日に請求される
などの方法を選ぶことができます。
キャッシュレス決済の中で、「PayPay」のように近年注目されているのが、スマホにダウンロードして使う決済アプリです。
決済アプリ
決済アプリとは、デビットカードやクレジットカードの支払い方法を発展させたもので、要はカードがなくてもアプリをリーダーに読み取らせることで清算が可能となる方法です。
決済アプリを使って清算したものは、それぞれ設定した方法によって即時あるいは後日、決済代行会社を通して請求されることになります。
このような方法をスマホ決済、モバイル決済とも言います。
つまりは、このスマホ決済アプリを利用することで、お財布を持ち歩く必要がなくなるという利点があり、世界的な規模で普及が進んでいるのです。
それぞれの国民性によって、このキャッシュレスの普及度合いにも差があるようです。
キャッシュレス決済が最も進んでいるのは、中国、韓国。現金を好む傾向にあるのが日本、ドイツとなっています。今後は、東京オリンピックを控えていることもあり、外国人観光客に対応していくためにも、国内ではキャッシュレス決済の推進が国の政策によって強く進められているのが現状です。
※モバイル決済アプリ6種類の実態
※軽減税対策 キャッシュレス決済とは
PayPayとは
PayPayはスマホ決済アプリを代表するもので、先述のように巨額なキャンペーンを行ったことで、急激に登録者の数を増やし今話題になっています。
スマホ決済アプリ、PayPayを提供しているのはソフトバンクとヤフーです。2社が提携してPayPay株式会社を設立し、電子決済サービスの事業を始めました。
そこで、PayPayとはどんな決済アプリになるのかを解説していきましょう。
PayPayのしくみ
PayPayは基本的にスマホをかざすだけで支払いが完結する決済アプリで、
- Apple Store
- Google Pay
- Yahoo Japan
以上3つのサイトからダウンロードして頂けます。この決済方法を利用するにあたっては、QRコードをやり取りすることが基盤となっています。
登録する
スマホがあれば最短1分程度で簡単に登録が完了します。登録完了後は即、支払いに利用することが可能となるのです。
登録には、電話番号、個人情報、媒体となる銀行口座、クレジットカード情報などが必要です。アプリのダウンロードから、支払い方法の登録など初期費用は一切かかりません。
現時点では、期間の制限なしに初回登録時には500円がキャッシュバックされています。
利用できるサービス
消費者として利用する側は、支払い、決済、送金に利用して頂けます。
経営者が加盟店となる場合は、会計、決済、清算方法として利用していただけます。また、現金の受け取り先として使うことも可能です。
手数料
お買い物や各種支払いの利用に際しての手数料は一切かかりません。今のところ永久的に無料です。(改正されない限り)
ただし、支払う度にスマホを利用するわけですから、スマホのデータ通信量はその都度かかっていることになります。つまり、スマホが使えない場所では利用することができないのです。
また、PayPayから現金を送金することも可能です。送金の際の手数料はかかりません。
加盟店の場合は、ほとんどの場合無料ですが、決済方法によって手数料がかかる場合もあります。
使い方
PayPayの使い方は、QRコードを「消費者側が読み取る」場合とバーコードを「お店側が読み取る」場合の2種類があります。
消費者側が読み取る場合は、
- 店頭に提示してあるQRコードを消費者が自分のスマホアプリで読み取る
- お会計情報(金額等)を消費者が入力する
- お店の担当が画面の内容を確認して決済を行う
店側が読み取る場合は、
- 消費者のバーコードをレジでお店の担当に提示する
- お店の担当がそのバーコードを読み取る
- 会計が完了して決済される
決済方法、入金方法
決済方法として、その場で即決済されるプリペイド型のPayPayと、後日クレジットカードの請求日に合わせて決済されるクレジットカード型があります。
プリペイド型のPayPayは、
登録した銀行口座、yahooマネー、クレジットカードから入金しておくことができます。
クレジットカード型のPayPayは、
すでに所有しているクレジットカードをPayPayに連結させて使うことができます。PayPayのアプリに、クレジットカード情報を登録しておけば、PayPayで支払う度にクレジットカードの利用額として加算されていくことになります。
ポイント還元
PayPayで支払う度に、キャンペーン商品を除いて、基本的に0.5%のポイントが付与されます。例えば、クレジットカードを登録して使う場合には、提携しているクレジットカードであればポイントの2重取りも可能となります。
ポイントはPayPay残高として、1点→1円として使うことができます。
「PayPay残高」
PayPay残高とは電子マネーの単位で、ポイントとして表示されます。この残高の内訳は各自で「入金した金額」とさらに「PayPayライト」と「PayPayボーナス」の項目で表示されます。
「PayPayライト」
PayPayライトとは、Yahoo経由でチャージした金額のことをいいます。
「PayPayボーナス」
付与されたポイントや、特典・キャンペーンで得たポイントのことです。
有効期限
PayPayの利用にあたって留意しておくべきことは、PayPay残高(入金した金額、PayPayライト、PayPayボーナス)には、2年間の有効期限が設けてあることです。
最後に数字が動いた日から2年間未使用の場合、このPayPay残高は無効となってしまうので注意が必要です。
PayPayのメリット
ポイントの2重取りができる!
決済アプリを使うメリットとして、クレジットカードを利用した場合は、ポイントの2重取りができることです。これはPayPayだけに限ったことではないのですが、決済会社とクレジットカード会社と分けてポイントを集めることが可能となります。
- PayPay→0.5%
- クレジットカードのポイント→1.0%前後(クレジットカードによる)
平均的には、上記の1.5%のポイント獲得を狙うことができます。
おすすめのクレジットカード
PayPayに登録できるクレジットカードは、VISAかMasterCardです。もし、今回新たにカードを作るのであれば、
- 楽天カード
- Orico Card THE POINT
- Yahoo! Japanカード
がおすすめです。還元率や入会特典が高く、PayPayとの相性がいいカードです。
また、クレジットカードだけでなくポイントカードでも2重取りできるものがいくつかあります。
2重取りできるポイント
PayPayの支払いでポイントがつくお店は以下の通りです。
- ビックカメラ
- コジマ
- ソフマップ
- 上新
- ヤマダポイント(ヤマダ電機系列)
- エディオン
- Tポイント
- アインズ&トルペ
- ドラッグ新生堂(プラスdポイント!)
- ツクモポイント
- マツヤ電気ポイント
というように、ポイントが2重、場合によっては3重でつく可能性があることも考えれば、普通に現金で払ってコツコツとポイントを貯めていく方法が勿体ないような気がしてしまいますね。
今後はいかに、クレジットカードと決済アプリ、その他ポイントを連結させていくかが節約の要となってくるでしょう。
お得なキャンペーン!
ソフトバンクといえば、インターネット回線、プロバイダーyahooなどで皆さんもご存知のように、定期的にお得なキャンペーンを提供している代表的な企業の1つです。
ごく最近では、わずか10日で終了してしまいましたが、20%ポイント還元という破格のキャンペーンを行った経歴があります。
今後も何かしら、「ポイント○倍!」といったお得なキャンペーンを期待することができます。
今でしたら、基本的に初回登録時に500円のキャッシュバックが行われています。登録しておくだけでも、ちょっとお得ですよね。
登録が簡単!
スマホさえあれば、約数分で登録が完了し、すぐに使えるのがPayPayのメリットの1つです。本人確認もSMS認証で行う場合は、手間がかかりません。
また、Yahoo JapanのIDがあれば即ログインすることができます。
- 電話番号かYahoo JapanのIDを入力する
- 認証番号4ケタが送付される
- 認証番号を入力する
- 登録完了
あとは、銀行口座から現金を振り込むか、クレジットカードと連結させるか、Yahoo Walletを使うのかを決めて、入金方法を登録すればいつでも利用可能です。
スマホだけでお財布代わりになる!
PayPayでスマホ決済ができれば、お財布をわざわざ持ち歩かなくとも、瞬時に支払いを済ませることができます。
支払いにかかる時間はだいたい30秒前後です。
お釣りをもらったり、レシートをもらったりする手間が省けるので、時間に追われる現代人にとっては非常に有難いツールです。計算間違えもなく、支払いデータが記録に残っていくので便利です。
PayPayのデメリット
対応できる店舗がまだ少ない
実はこのPayPayという決済サービスは2018年の6月に開始されたばかりで、まだまだその他の決済サービスに比べると加盟店の数が少なくなります。
チャージに使えるクレジットカードが限定
PayPayを連結させて使うクレジットカードはVISAかMasterCardであれば何でも使えるのですが、チャージする場合にはYahoo Japanカードしか使えないことが不便です。
ただし、Yahoo JapanカードであればJCBでも利用することができます。
クレジットカードを使いたくない場合は、Yahooマネーを利用するとコンビニ決済で後払いも可能です。
決済方法に不安が残る
PayPayの決済方法は、QRコードやバーコードを店員とやり取りしなければならない点に不安が残ると言えます。
上手く操作できない場合に、店員に操作してもらう可能性も出てきますし、QRコードやバーコードを盗まれて悪用されてしまう事も考慮しておく必要があります。
クレジットカードにしても、インターネットバンキングやオンラインショッピングなど、完全無欠の支払い方法は皆無に等しいですが、PayPayの決済時のやり取りが不安要素となってしまいます。
PayPayが使えるお店
それでは、最後にPayPayが使えるお店をご紹介しておきましょう。
飲食関連
- 魚民
- 白木屋
- 千年の宴
- Kocoro・ya
- 築地 魚銀
- ミライザカ
- ワタミ
など・・・
家電量販店
- エディオン
- ビックカメラ
- ベスト電器
- ヤマダ電機
- マツヤデンキ
- Joshin
など・・・
交通
- 三和交通株式会社
- 第一交通株式会社
- 江の島タクシー
など・・・
コンビニ・その他
- ファミリーマート
- ポプラ
- HOTEL MYSTAYS
- FLEXSTAY INN
- HIS
- 薬の新生堂
- ドラッグイレブン
- ミスターマックス
- メガネドラッグ
など・・・
近日対応予定
- 養老の瀧
- ピザーラ
- 東海交通
- DIESEL
- メガネスーパー
- アリさんマークの引越社
など・・・現在、加盟店の数は増加してきていますので、今後はもっと有効にPayPayが使えることが期待できるでしょう。
まとめ
今話題になっているキャッシュレス決済の1つとして、今回はスマホ決済が簡単に始められる「PayPay」について解説致しました。
ポイントは今やただのお得な特典という役割を超え、現金として換算することができる貴重な存在になってきています。どのように支払うかを選んでいくことで、それは多数のポイントとなって消費者に還元されていきます。
ポイントカード、電子マネー、決済アプリ、クレジットカード、デビットカード、これらのマネーツールを上手に組み合わせることで、かなり効果の高い節約を実現していくことができるのです。
ぜひ、PayPayもお得な決済方法の1つとしてご検討してみて下さい。
これからは、単にポイントカードを使うだけでなく決済方法もお得に活用していった方がいいみたいだね。
このPayPayの決済アプリを使うメリットは何?