クレジットカードの現金化はやってはいけない!最悪の場合は自己破産もできなくなります

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クレジットカードで現金を引き出すことが出来る

こんなことがよく言われています。

とはいえ、

  • クレジットカードの現金化ってなに?
  • そもそも合法なのかわからない

という方も多いと思います。

そこでこの記事ではそんなクレジットカードの現金化についての疑問を解決します。

クレジットカードの現金化はやるだけ損です。

現金が急に必要な時の手段としては、キャッシングや消費者金融から借りるという手段があります。しかし、それが出来ない場合にもしかするとクレジットカードの現金化という方法に行き着いた方もいるのでは無いでしょうか?

クレジットカードのキャッシングではなく、現金化を行う行為はクレジットカード会社の利用規約違反にあたります。最悪の場合は、二度とクレジットカードが使えなくなる可能性もあるのです。

また、クレジットカードの現金化は消費者金融やキャッシングよりも何倍も手数料が高く、リスクが高い割に手に入る現金は少額です。つまり、やるだけ損ということになるのです。

現金化は基本的に使ってはいけないサービスです。今回の記事では、そのことに付いてわかりやすく解説していきます。どうしても現金が必要な場合でもリスクが大きいため、現金化はやめるべきなのです。

そもそも現金化の仕組みってどういうもの?

現金化は簡単に言ってしまえば、クレジットカードのショッピング枠を使って現金を作るサービスのことを指します。業者に手数料を支払いショッピング枠を即日現金に変換することができるということです。

簡単な例で言えば、現金化業者に10万円の商品を購入してそれを業者に即日売却します。すると業者は商品を買い取り、手数料を引いた現金を利用者に渡すという仕組みとなっています。

この時に業者が渡す金額は多くても8万円程度です。つまり、即日現金が手に入る代わりに20%も手数料で持っていかれます。この時点でかなり損をする事がわかるかと思います。

この時に業者に指定されて商品を購入してくる方式を商品買取り方式と言われています。以前までは主流のやり方でしたが、違法な業者が相次ぎこの方式で暴利をとっていたこともあり、現在は主流なやり方ではなくなりました。

ちなみにこの時に一番取引されるケースが多い商品は新幹線のチケットです。カードで大量に買い占めてから業者に持っていき現金に変えるのです。しかし、商品買取方式がメジャーになったことでクレジットカード会社も目を光らせる用になりました。

結果として取締が強化されることになり、現在ではあまり頻繁には行われていません。しかし、実情としてはまだ存在しています。これで現金化がすべてなくなるということはなく、新しい手段を開拓して存在しているのです。

次に登場したのは、キャッシュバック方式です。これは、古物商として運営している現金化業者が自分たちで商品をまず販売します。その商品を利用者に購入させて、商品に一定額の現金をキャッシュバックとしてつけるのです。

この時に利用者は、商品をクレジットカードで分割払い、もしくはリボ払いで支払います。この方式の一番の問題点は、業者だけがリスクを負うことがなく、何も違反していないという顔をすることができる点です。

業者にとって商品は何でもいいのです。商品を売るわけではないので、そのへんに落ちている石をネット上で売って現金をおまけとしてつければ、利用者は購入します。手数料も取り放題です。

一方で、利用者は現金化がカード会社に判明した瞬間に一括で返済を求められる上にブラックリスト入りで、短くても5年はカードを作れません。金額が多ければ、破産ということもありえます。

クレジットカード業者も大損です。返済できるかどうかわからない利用者の返済が滞れば、立て替えて支払った商品代は回収不可能になります。そうなれば、払った代金はそのまま負債として抱え込むことになります。

この方法は、厳密には違法行為にはあたりません。現時点でまだその法律が定まっていないためです。形だけは商取引をしているため、貸金業法にも引っかからないため多重債務者でも使えることもあり破産する人も多いのです。

他の方法も登場してきています。Amazonギフト券を利用した方法も多く出てきており、形を変えて今でも現金化は横行しています。

現金が必要ならキャッシングか消費者金融が安定

しかしながらどうしても現金が必要な時というのもありますよね。そういった時はキャッシングか消費者金融の方がいいです。両方とも合法的なサービスで何の問題もありません。反対に現金化をやってしまうと利用規約違反になるので注意しましょう。

消費者金融で借りることは少し抵抗があるかもしれません。しかし今の大手消費者金融は銀行系列なので、特にこれといって問題はありません。さらにキャッシングや消費者金融での借り入れは、貸金業法という法律で守られています。

つまり消費者が借りられる額は決まっているのです。しかしながら現金化はこれがありません。なぜなら現金化は、見た目上は商取引ということになっているからです。この辺りが現金化の違法性が高いと言われている点です。

クレジットカード会社も現金化業者撲滅に必死になって動いています。そのため現金化業者を使ったことが判明したらクレジットカード会社から強い制裁を受けます。具体的にはよくて会員の利用停止最悪の場合は、ブラックリスト入りです。

もしもリボ払いで買い物をしていた場合は一括での返済を求められます。現金化では高額な商品を購入しキャッシュバックを受けるケースが多いので、リボ払いを一括返済されて自己破産というパターンも多いです。

ただし現金化に関しては逮捕されるということはありません。体裁だけは商取引という形を保っているから消費者は逮捕されることはないのです。ただし今後の法改正次第では、逮捕ということもありえます。

どれをとっても得となることはあまりないので、現金化を使うか消費者金融もしくはキャッシングを利用した方が手軽ですし安全です。

一度使うとあとには引けなくなります。

こういった違法性の高い商売の嫌なところは一度使うとなかなか後に引けないところです。というのも現金化を使うということは、そもそもキャッシングも消費者金融も難しいという方が多いと思います。

そう言った方が借金の最終手段としてクレジットカードの現金化今持っているカードのショッピング枠は、ギリギリまで使って何とかして現金を入れて利息だけでも返すというパターンがあります。

こういった場合に消費者側は追い詰められているので、一度使ってしまうと高い手数料であっても即日現金が手に入るという魅力になかなか抗うことができません。すると現金化業者は漬け込み放題ということになります

業者側からすればどれだけ法外な手数料を取ったとしても、消費者側文句をいうことはありません。お互いに違法性の高いということが分かっているため、消費者があえて黙認しているということです。

またもしかしたらキャッシングや消費者金融で借りられても現金化を使うという方もいるかもしれませんね。確かに現金化の場合は面倒な手順というのはかなり少ないです。商品を購入してキャッシュバックを受ける。

特別な審査もクレジットヒストリーも必要ありません。過去にどんな金融事故を起こしたとしても業者は関係なく取り扱ってくれます。また大金を借りるというわけではないので、数万程度なら大丈夫かと考えて借りる人もいるかもしれません。

確かに数万円程度ならばわざわざです。わざわざ面倒な手続きを取って借りに行くよりも手数料は高いけれども、面倒な書類手続きや審査一切なしで即日手に現金が手に入るというのは魅力的に映るのかもしれません。

しかしながら何度も申し上げます通り、これらは体裁だけは商取引ですが、実際は違法性の高いものです。商取引の見た目なので、貸金業法にも引っかからず極めて悪質な高利貸しと行ってもいいでしょう。

また現金化業者としても利用者は手放すことはないでしょう。というのも現金化業者を借りるという方はそもそも相当お金に困っているということです。業者側もせっかく獲得した顧客を手放すということはありません。

顧客が潰れずになんとか返済できるレベルのぎりぎりの手数料で商品を販売してくるでしょう。さらにもしも現金化をする必要がなくなったとしても一度利用してしまうと、業者の網に引っかかってしつこく連絡が来るということもあります。

このように現金化業者を利用するとなかなか面倒なことになります。現金化業者の悪いところは、手数料が高いというだけではないのです。一度使ってしまうと業者の連絡網にも引っかかりますし、今後銀行や消費者金融などでは二度と借りられなくなります。

もちろんクレジットカードも作れなくなります。一度使っただけでだいぶ不利になることがこれでわかるかと思います。それぐらい一度使うとダメージが大きいものですが、なかなか後には引けなくなるのです。

クレジットカードの現金化をやってはいけない理由

ここまででクレジットカードの現金化についての概要は解説してきました。では次に現金化についての具体的な問題点というものを解説していきます。

手数料が馬鹿みたいに高い

一番の問題点は手数料の高さです。実際に現金化の手数料の高さというのが低くても20%と言われています。この手数料がどのくらい高いかといえば、キャッシングの金利手数料は年利13%から18%程度です

また消費者金融の場合は1ヶ月借りても1.5%1年の場合は18%程度。サービス内容によっては、1ヶ月以内に返せば手数料取らないという所もたくさんあります。手数料にも大きな違いがあります。

ちなみにたまに聞くヤミ金というものもありますが、現金化はヤミ金よりも手数料が高いです。ドラマなどで行く聞く闇金は、10日で1割10%の手数料です。それに対しクレジットカードの現金化は即日で20%程度です。

10万円借りたら8万円しか借りられません。2万円は手数料で業者に持って行かれます。これだけでもかなり無茶苦茶な手数料ということが分かるかと思いますが、肝心なことはあくまでも一例ということです。

手数料が20%というのはあくまでも平均値であり、業者によっては30%から50%なんていうところもあります。取り締まる法律が定められていないため手数料はある意味取り放題です。もしかしたら顧客に合わせて手数料を調整するということもしているでしょう。

業者も本当に信用できるか怪しい

前述のように膨大違法な手数料を取るクレジットカードの現金化業者このような業者は特に怪しいところが多いです。まともと言えるところはほぼないと言ってもいいかもしれません。実際に逮捕者も大勢出ています。

もちろん手数料を少なめにして商売をしているところもあります。ただしそういうところは、現金化する際に書いた個人情報を転売して詐欺に悪用されるという可能性もあります。ただ信用を失うだけではなくて自分の情報がそのまま悪徳業者に抜かれます。

正直なところこのような怪しい業者でお金を借りるのではなくて、しっかりとした業者からお金を借りるほうが賢い選択と言えるでしょう。もしも現金化を使ってしまった場合、情報は全て抜かれたものと考えた方がいいです。

わずかな現金で自分の個人情報を得る必要はありません。現金を借りる前にはその後がどうなるかということをしっかりと考えた上で利用しましょう。

クレジットカード現金化をしてしまうとこうなる

それではクレジットカードの現金化をしてしまうとどうなってしまうのかその一例をここでは紹介します。

リボ払いしている場合は一括返済させられます

まず初めに分割払いやリボ払いで商品を購入している場合は全て一括で返済させられます。現金化はクレジット協会で、利用規約違反としっかり明記されているためクレジットカード会社は判明した時点で一括返済を求めてきます。

カードの現金化の場合は、自分のところの商品を分割払いやリボ払いで購入させてキャッシングキャッシュバックとして現金を渡すという方式が現在では主流です。そのためリボ払いで購入した商品をカード会社が、換金目的とした場合一括返済を求められるということです。

ブラックリスト入りカードは作れない

でそもそも利用規約違反ということは、クレジットカード会社からの信用を失うということになります。カードの利用停止はもちろんのこと強制退会というのも考えられます。まず十中八九カードは停止され強制的に退会させられます。

すると利用規約を守らない会員にはクレジットカード会社も怖くてカードを発行できません。もしまた作られて換金目的とされた場合にカード会社は大損するからです。そうなった際に大損しないためにも利用規約を守らない人をリスト化する必要があります。

利用規約を破った人は自己破産や債務整理などを行った人と同じくブラックリスト入りし、少なくとも5年はクレジットカードを作ることはできません。長い場合には10年間はクレジットカードと無縁の生活になります。

借金地獄になってもどこも助けてくれません。

現金化業者でついにクレジットカードも使えなくなるといよいよ借金を返すあてがないという人もいます。借金のために色々なとこからお金を借りてはいるものの、いよいよ誰も貸してくれなくなった時の最終手段としては自己破産というものがあります。

しかしながらクレジットカードの現金化をすることは信用を失うなどのデメリットの他にもう一つ大きなデメリットもあります。それはどれだけ借金を抱えたとしても自己破産ができなくなるということです。

つまりは消費者側の最終手段というものが使えなくなります。これは自己破産が適用される法律破産法に記載されている免責不許可事由というものに該当するからです。クレジットカードで購入したものを安く売却するという事例に当たるため自己破産はできなくなるのです。

つまり他の借金も抱えていた場合は完全に詰みの状態です。自己破産ができない場合は個人再生や委任整理などをして借金を減らすという方法しかありません。しかしクレジットカードの現金化をしたせいでそれもできるかはかなり怪しいところです。

もしかしたら思うような成果は得られないかもしれません。やはり問題となるのは違法性の高い取引をしてしまったというところになるのです。利用規約を守ってきちんと使っていればこのようなことは起きません。

 

利用規約を破って現金化をする場合はこのようなリスクもあるということです。もしも借金になって返せなくなったとしても、助けてくれることはありません。もしも使う場合はこのようなことを覚えておいてください。

トラブル続出だけど無くならない理由

このようにこれと言って得のない現金化ですが、未だに業者は大勢いますし、利用者も後を絶ちません。トラブルも続出して個人情報や手数料のやり取りで警察に捕まる業者も珍しくはありません。

それでも業者がいなくならないのは、利用者がいるからです。ここではトラブル続出ですが現金化業者がなくならないそんな理由を紹介していきます。

厳密に取り締まる法律がない

まず現金化業者がはびこっている一番の理由はここにあります。厳密に現金化業者を取り締まる法律というのは、現在のところ存在していません。つまり現金化をやっている時点で捕まえるということができないのです。

現金化業者はあらゆる手を使って法の網をかいくぐっています。

 

初めは指定した商品を買わせることでしたが、次第にキャッシュバックになりAmazon ギフト券などの足のつきにくいものへと変化を遂げています。

 

商取引と見た目ではなっている以上警察もなかなか逮捕というところまでは行き着かないのです。もちろん違法な手数料で儲けている業者は動きが派手なので、捕まえることはできますが、ほとんどの業者はなかなか側逮捕というわけにはいかないのです。

今後も明確な法律が誕生しない限りは、法の網目をかいくぐって現金化業者は高い手数料で利用者を囲い込むでしょう。仮に法律がきっちりと制定されたとしても、どうにかして網目をかいくぐり現金化の商売をすることでしょう。

 

そのため利用者としては怪しい業者を使ってお金を借りないということが一番の防衛策です。

現金が欲しくて借りられない人は一定数いる

現金化業者がなくならないのは何も現金化業者だけの問題だけではありません。利用者側にも問題はあります。まずは消費者金融が怪しいという昔からのイメージというのがあるでしょう。

実際にはそんなことはなく消費者金融の方が手数料は圧倒的に低いです。そしてもっと問題なのは、どこにも借りられなくて最終手段として現金化に頼るという方です。まず現金化が判明した時点で自己破産もできませんし、カードも止められて強制退会です。

借金で首が回らなくて現金化に頼るというのはかなりの悪手です。もしどうしても借金が厳しいという場合は、自己破産ではなく任意整理や個人再生などの手段を用いた方が、法律的にも罰せられることはありません。

確かに金融業者からの信用は失うことになるでしょう。しかしながら現金化を利用してしまえば、そもそも任意整理もできるかが怪しくなってきます。借金で厳しいという場合は、現金化よりもまずこちらを優先的に考えた方が健全です。

今後の展開次第では、現金化を利用した時点で逮捕されるという可能性も十二分にあります。まずは現金化を利用しないということを念頭において置いておくことが重要です。

まとめ

ここまでクレジットカードの現金化について紹介してきました。押さえておきたいのはクレジットカードの現金化というのは、違法性がかなり高い危ない商売ということです。利用規約違反にもなるので間違いなく使うべきではないことです。

どこにも借りられない場合や借金で首が回らないなど言という時は、任意整理などを検討しましょう。手数料も良くて15%高ければ50%なんていう法外な手数料を取る業者もいます。そんな法外な金利で現金を手に入れるなら消費者金融から借りた方が、何十倍も安く上がります。

とにかく現金化に関しては使っても一つも得なことはないので、まずは現金化業者を使わないということを押さえておきましょう。

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