徹底解説!FXにおけるデイトレードにおすすめの通貨ペア

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FXとは、外国為替証拠金取引のことをいいます。FXは、手数料が安く、手元資金が少額でも大きな利益を狙える取引ということで、投資初心者の方にも、非常に人気のある取引になっています。

しかし、FXで利益を出すためには、トレード手法についてしっかり理解しないと利益を出すことは出来ません。トレード手法とは、トレードのやり方のことです。

FXのトレード手法には、スキャルピング、デイトレード、スイングトレード、長期トレードの4つがあります。今回は、利用者の多いデイトレードに焦点をあてて説明していきます。

デイトレードにおすすめの時間帯

この章では、デイトレードにおすすめの時間帯について説明します。FXの時間帯は、大きく分けて、東京時間、ロンドン時間、ニューヨーク時間の3つに分かれています。

デイトレードに向いている時間帯はどこなのでしょうか?

まずは、デイトレードのおすすめの時間帯を説明する前に、簡単にFXの4つの手法の特徴について説明します。

デイトレードの特徴について分かれば、おのずとデイトレードにおすすめの時間帯が分かってくるはずです。

トレード手法の特徴

FXの4つのトレード手法の特徴は、以下のようになります。

トレード手法 トレード時間 狙う利益
スキャルピング 数秒~数分 為替差益
デイトレード 1日 為替差益
スイングトレード 数週間~数か月 為替差益+スワップ
長期トレード 数週間~数年 為替差益+スワップ

この表の解説を簡単にします。

まず、スキャルピングは、トレード時間が極端に短く、利益を小さく積み重ねていくことが特徴です。エントリー回数が多く、利益を薄く勝刈っていく手法なので、スキャルピングには、レンジ相場が向いているといわれています。

スイングトレード、長期トレードは、ポジションの保有期間が長くなるので、エントリーのタイミングや長期の為替の動きを読む必要があります。よってこの2つの手法は、向いている時間帯は特にありません。

デイトレードは、どうかというと、1日でトレードを完結させ利益をスキャルピングより大きな利益を狙っていくので、1日の中である程度動きがある時間帯に取引をしないといけません。

このデイトレードの特徴を見るとおのずと向いている時間帯が見えてきます。

ロンドン時間、ニューヨーク時間が狙い目

デイトレードは1日で、大体20pips~50pipsの利益を狙う取引です。スキャルピングに比べるとかなり大きな利益幅になります。これだけの利益を1日で取るには、ある程度値動きの大きな時間帯に取引をすることが重要です。1日の中で値動きの大きい時間帯は、

  • 日本時間の16時~18時くらい(夏時間 15時~17時頃)(ロンドン時間)
  • 日本時間の22時~24時くらい(夏時間 21時~23時頃)(ニューヨーク時間)

になります。まず最初のロンドン時間ですが、ロンドン時間は、東京時間の値動きを引き継ぐことが多いので値動きが素直なことが多いです。一方方向に動くことが多いので、値幅を狙うデイトレードには、非常に向いている時間帯といえます。

次のニューヨーク時間は、1日の中で一番値動きの大きい時間帯です。この時間帯は、世界中の投資家が集まる時間帯であり、重要な経済指標も相次いで発表されます。

重要な経済指標の中で、特に有名なのが、アメリカ雇用統計とFOMCの発表です。アメリカ雇用統計は毎月第一金曜日に発表される経済指標で、数ある経済指標の中で最も重要な経済指標になります。雇用統計の結果によっては、ドル/円で1円以上の値動きがあることも珍しくありません。

FOMCは毎月開催されるものではありませんが、アメリカの金利政策を決めるものになっているので結果次第によっては大きく為替は動きます。

この時間帯はリスクも多いですが、うまく相場の波に載れれば一番利益を上げることの出来る取引時間帯になります。

デイトレードにおすすめの通貨ペア

デイトレードは、1日である程度大きな利幅を狙っていく取引になるのでデイトレードに向いている通貨ペアには条件があります。デイトレードに向いている主な条件は、3つあります。

ボラティリティが高い(値動きが大きい)

デイトレードに向いている通貨ペアの1つ目の条件は、ボラティリティが高いことです。ボラティリティとは値動きのことをいいます。

デイトレードは、1日で取引を完結させ、ある程度、大きな利益を狙っていく取引になるので、値動きがある通貨でないと成立しないトレード手法になっています。

比較的セオリー通りに動く

デイトレードに向いている通貨ペアの2つ目の条件は、値動きがセオリー通りに動くことです。

もちろんすべての通貨ペアが思った通りの動きをすれば、何の苦労もありません。しかし、選択する通貨ペアによって、値動きは本当にまちまちです。

新興国通貨で人気のあるトルコリラやブラジルレアル、南アフリカランドなどは、金利は高いですが、時にとんでもない動きをします。皆さんも記憶に新しいかもしれませんが、2018年8月に起きたトルコリラショックはセオリーなど全く無視した動きになりました。

デイトレードを行う以上ある程度素直な値動きをする通貨ペアで取引をしないと思わぬ損失を被ってしまう可能性があります。

情報量が多い

デイトレードに向いている通貨ペアの3つ目の条件は、情報量が多い通貨であることです。

スイングトレードや長期トレードは、長期間ポジションを放置するので、情報量が少ない通貨でもそんなに問題はありません。しかし、デイトレードは、1日という期間でトレードを完結させる必要があるので情報量が少ない通貨だと、利益確定、損切りのタイミングが分からなくなってしまいます。

結局おすすめの通貨ペアは米ドル/円

ボラティリティが高い、セオリー通りに動く、情報量が多いという3つの条件を満たす通貨ペアは、結局米ドル/円になります。

米ドル円以外にも、この3つの要素に当てはまる通貨ペアは、ユーロ/円、ポンド/円、ユーロ/米ドルが当てはまります。しかし手数料を加味すると、米ドル/円、ユーロ/米ドルの2つに絞られます。

ただ初心者の方が、デイトレードをする場合、慣れている通貨、情報量の多い通貨であることも重要な要素になると私は考えます。そこまで加味して考えると、初心者の方がデイトレードをする際は、米ドル/円が一番良いかと思います。

米ドル/円は、一番馴染みがあり、情報量が非常に豊富な通貨になります。まずは、米ドル/円で、デイトレードの手法に慣れてから違う通貨ペアで取引をするのが良いでしょう。

参考までに、取引時間帯によって一番値動きのある通貨ペアについて説明します。

通貨ペア 値動きが激しい 値動きが一番激しい
米ドル/円 16時~17時 22時~23時
ユーロ/円 16時~23時 22時~23時
ポンド/円 22時~24時 17時前後

以上のようになっています。初心者の方に最もおすすめの米ドル/円はもう少し細かく説明します。

時間帯 特徴
5時~7時 値動きが小さい
9時~10時 日本の株式市場が始まることから比較的値動きは大きい
11時~15時 主要な経済指標の発表などなく値動きは小さい
15時~18時 ロンドン時間が始まるため値動きは比較的大きい
19時~20時 比較的値動きは小さい
21時~23時 ニューヨーク時間になるため値動きは大きくなる
深夜 クライマックスに向けて値動きは小さくなる

取引時間帯による米ドル/円の主な特徴は以上のようになります。

デイトレードのメリット

この章では、デイトレードのメリットについて紹介します。デイトレードのメリットは、5つあります。

チャートに24時間へばりつかなくて済む

デイトレードの1つ目のメリットは、24時間へばりつかなくても良いことです。

1日に何度も取引をするスキャルピングは、1日中取引をする可能性もあるので、チャートから目を離すことが出来ません。1日中チャートにへばりついている精神的な負担は、非常に大きいです。

しかしデイトレードは、原則1日1回の取引なので、逐一相場を見ていなければいけなことはありません。1日中チャートにへばりつかなくて済むことは大きなメリットになります。

精神的負担少ない

デイトレードの2つ目のメリットは、精神的な負担が少ないことです。

デイトレードは、翌日に取引を持ち越さないことが大前提になるので、損切りが非常にしやすいです。FXで一番重要なのは、しっかり損切りをすることです。

しかし、損切りは、非常に難しいです。損切りは、人間の本能に逆らうことになるからです。人間の本能は、利益は逃したくない、損失は出したくないという風に出来ています。

損切りは人間の本能に逆うことになるので非常に難しいのです。損が出ていても「もう少し持っていれば助かるかもしれない」と考えがちです。しかしこのような思考のまま取引をするとほとんどのケースでFXから退場になります。

その点、デイトレードは1日で取引を完結し翌日にポジションを持ち越さないことが大前提になるので損切りが非常にしやすい取引手法になります。損を翌日に持ち越さずに新たな気持ちでFXのトレードに臨むことが出来るので精神的に非常に楽な手法といえます。

1日で終わる

デイトレードの3つ目のメリットは、1日で取引が終わることです。

為替は、平日は、24時間動いています。寝ている間も仕事をしている間も為替は動いているのです。長期間ポジションを保有したままだと、為替の値動きが気になってしまい、安眠も出来ませんし、仕事も手に付かなくなってしまう可能性があります。

デイトレードは、1日で取引が終わるので常に新たな気持ちで取り組むことが出来ます。

経験値を積める

デイトレードの4つ目のメリットは、経験値を積めることです。

デイトレードは、1日1回の取引になるので一見すると取引回数は少ないと思われるかもしれません。しかし1か月や1年で考えるとどうでしょうか?

デイトレードは、取引回数が多くなるので検証をしっかりすることが出来ます。FXは、検証と実践の繰り返しです。取引回数を積み重ねることが出来ることは、大きなメリットになります。

FXを行っている実感が出来る

デイトレードの5つ目のメリットは、FXを行っている実感が出来ることです。

FXの最大の魅力は、少額資金で大きな利益を狙えることです。スイングトレードや長期トレードももちろん魅力的な取引手法ではありますが、エントリーするタイミングが少ないのであまりFXをやっている実感が湧かないかもしれません。

その点、デイトレードは毎日1回は取引をする取引手法なので、FXをやっているという実感があるトレード手法になるのです。

以上が主なデイトレードの主要なメリットです。メリットの多いデイトレードですが、デイトレードでしっかり利益を出すために欠かすことが出来ないものにルール作りがあります。

次の章では、デイトレードのルールについて説明します。

デイトレードのルールとは

この章では、デイトレードでうまく利益を出す方法について説明します。デイトレードで利益を出すにあたって重要なことは、ルールをしっかり作ることです。

どの取引手法でFXを行うにしてもトレードのルールを作ることは非常に重要です。トレードのルールを作らないと感情に任せた取引になってしまうからです。

このトレードルールで何より重要なことは、「シンプルでいつでも実践できるルールを作ることです。」シンプルで実践出来ないルールでは全く意味はありません。トレードルールを作る際は複雑に難しくしないことが非常に重要です。トレードルールは、重要なのは主に3つあります。

損切り

トレードルールを作るうえで損切りは、非常に重要です。損切りのポイントを決めておかないとあっという間に資金は「0」になってしまいます。感情に流されるのではなくしっかりとした損切りのポイントを決めておきましょう。デイトレードでおすすめの損切りのポイントは、15pips~20pipsにしておくことをおすすめします。このポイントまで下がってしまったら躊躇なく損切りをすることが重要です。

利益確定

利益確定のポイントを決めておくことも非常に重要です。おすすめの利益確定のポイントは、デイトレードの場合は先ほども書きましたが、20pipsから50pipsです。

しかし、利益確定の場合、損切りよりも幅が大きいので一定のルールを作っておいた方が無難です。例えば、経済指標発表前に利益確定することをおすすめします。特に大きな経済指標が発表される場合は、大きく為替は変動するので今までの利益が吹っ飛んでしまう可能性があるからです。

枚数(ロット数)

取引枚数を決めておくこともFXのルール作りにおいて重要です。一般的には、取引時間の長いスイングトレードや長期トレードは、枚数を少なく取引することがセオリーです。一方スキャルピングやデイトレードは、取引時間が短いので枚数は多めに取引することがセオリーになっています。なぜなら、取引時間が短いので取れるpipsが少ないので枚数を多くしないと利益が出なくなってしまうからです。

 

デイトレードのデメリット

デイトレードの主なデメリットは、2つあります。

短期で大きな損失を出す可能性がある

デイトレードのデメリットの1つ目は、短期で大きな損失を出す可能性があることです。

デイトレードは、短期で資産を殖やしやすい方法です。一回あたりに狙うpipsも20pips~50pipsと大きいのでうまくトレード出来れば短期間で大きく資産を殖やすことが出来ます。しかし逆にいうと大きく資産を減らしてしまう可能性もあるのです。

例えば資産が50万円あると仮定しましょう。毎日10%ずつ資産が殖えていくと10日で、約130万円まで資産は殖えます。

しかし逆に毎日10%ずつ資産を減らしていった場合ですが、10日で約17万円まで資産が減ってしまうのです。

デイトレードは、メリットの大きい取引手法であることは間違いないですが、資金管理をしないとあっという間に資金は底をついてしまうリスクがあるのです。

「だまし」の動きに影響されやすい

デイトレードのデメリットの2つ目は、だましの動きに影響されやすいことです。

だましの動きとは、大口の投資家の売買によってよく起こる事象です。例えば大口の投資家が、大口の買いを入れてすぐに売ったら相場はどうなるでしょうか?

相場は一時的に急騰しすぐに元に戻ります。スイングトレードや長期トレードでは気にならない動きですが、デイトレードの場合、この一瞬の動きで損切りにかかってしまうことがあるのです。

デイトレードは、このようなだましの動きに影響されやすいので余裕を持った資金管理、トレードが必要になります。

まとめ

今回は、FX取引におけるおすすめの時間帯や通貨ペア、メリット、デメリットについて説明しました。デイトレードは、メリットの大きな取引であり、短期間で大きな利益を出すことが可能なトレード手法です。

もちろんデメリットもあります。しかし、デイトレードの主なデメリットは、資金管理をしっかりすればある程度防ぐことは十分出来ます。

皆さんも是非、デイトレードの特徴をよく理解して、FXで大きな利益を掴んでいきましょう!

 

 

 

 

 

 

 

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