FX初心者がストレートに抱く11個の疑問にここでバッチリお答えします!

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筆者も含め最初は誰でも分からないことや疑問があるものです。

 

FXは専門的な用語や気難しい字面の言葉が多かったり、海外の経済ニュースや相場動向、またチャートの見方から取引画面にあるちょっとしたボタンの意味まで、特に初心者では疑問や勘違いなど抱いてしまうことがあると思います。

 

相手の顔の見えないPC画面の中で大切なお金を預けて行っているFXですから、数々の疑問や懸念はできるだけ解決させたいものです。

 

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どうしてFXは何もないのに「売り」ができるの?


何も所有してないのに「売り」ができるのがFXです。

 

FXは「差金決済」という投資の一種で、必要な費用の一部を取引業者にあずければトレードができますが、その仕組みの中で売りを成立させています。

 

どのように成立させているのかと言いますと、例えばトレーダーAが売り注文を出した時、FX業者がバックグラウンドで用意した米ドルを買い希望のトレーダーBや銀行Cなどに売ります。

 

そしてトレーダーAがその売りに対して清算注文を出せば、FX業者が「買い戻す」ということを行い一連のプロセスを完結させます(あくまで一例です)。

 

売りは筆者が知っている中では全てのFX会社で標準装備されており、FX取引をする上では欠かせない存在です。

 

またFXにおいては、実際の通貨を所有しないで取引を行うことから、買いも売りもその字面通りの意味を捉えるのではなく、次のような単純なものとして理解することもできます。

 

  • レートが上昇する時に利益を出すには「ボタンA」をクリック(=買い)
  • レートが下降する時に利益を出すには「ボタンB」をクリック(=売り)

 

 

上記のような単なる形式上の名称といった感じで捉えるのも早く理解する意味ではおすすめです。

 

 

 

何で1円動いただけで大騒ぎするの?たったの1円でしょ?

普段の値動きの現状

1円ばかりではなく、FXではわずか30銭や50銭でも大変な値動きとなってしまいます。

 

これは一体どういうことなのでしょうか?

 

FXにおいて、各通貨ペアのレート表示として例えば米ドル/円でしたら112.536円、ユーロ/円でしたら130.750円などという感じで表わされます。

 

そして普段その値動きは、上記表示の仕方において1/100や1/1000の単位、つまり0.01円(1銭)や0.001円(0.1銭)で変動している時間が長いのです。

 

Expert
数銭上昇すれば数銭下がる、通常はこれの繰り返しばかりなんです。

 

もちろん通貨ペアや時間帯によってこの変動の仕方は変ってきますが、以上により1円のレート変動は多くの場面において非常に大きな値幅と認識されます。

 

 

損益への影響

また、そのレート変動に対して自分が所有している通貨(ポジション)の損益も変化しますが、FXにおいては10,000通貨のポジション量において「1銭動くと100円」の損益変動が起こります。

 

もし1円動けば100倍である11,000円の損益変化となるわけです。

 

実際の取引においては、数万通貨単位でのスキャルピングやもっと多い量での取引を行うことが珍しくありません。

 

仮に5万通貨の買いポジションを持っていてレートが1円下がればマイナス5万円の損失、その半分の50銭の下落でも2万5千円のマイナスとなってしまうのです。

 

1円の動きとは、このように非常に大きな動きであるわけです。

 

 

 

FXは世界経済に詳しくないとダメ?

ファンダメンタル分析

これもよく耳にする疑問です。初心者でしたら一度は頭の中によぎってくるかもしれません。

 

正解としては、「FXのやり方次第」といったところです。

 

 

世界経済への知識の有無がトレードに大きく影響してくるのは、「ファンダメンタル分析」による取引を行っている場合が挙げられます。

 

この分析方法は、FX取引においては為替レートやチャートなどの分析よりも、世界各国の経済や金融、政治、社会状況、人口動態などの調査を重視するものです。

 

レート変動やテクニカルチャートの動きは、そういった世界中で起こる諸現象によるところが大きいという考え方からきています。

 

なので、もし同じように考えているのであれば、世界経済への知識を深めればいいということです。またその傍らでチャート画面を分析したり何らかの過去データを取り入れるなど、FXの勝ち方に制限をかけなければならないものでもありません。

 

一方、取引ではもっぱら先ほど挙げた為替レートやチャートなどの分析を重視する「テクニカル分析」というやり方があります。

 

移動平均線やMACD、RSI、トレンドラインなどのテクニカルツールを駆使して相場分析を行うものです。

 

 

相場分析の本質

筆者はテクニカル分析が多いですが、FX会社が提供する経済ニュースやテレビ・ネットからの経済・金融などのニュースにも目を通しており、トレードに役立ちそうなものであれば何でも取り入れるといった感じです。

 

1つ言えることとしては、明日の相場は誰にも分からないものであり、従って相場分析の方法として決定的な力を持つものは無いということです。

 

 

 

何でどのチャートも同じように見えるの?


出典:DMM.com証券

 

 

 

FXでは様々な通貨ペアが用意されておりますが、初心者の発想ですと、通貨ペアそれぞれが独立した存在として異なる動きをしているのではないかといったものだと思います。

 

ところが実際のチャートを見てみますと、どれもみな同じようなチャートを描いていることが往々にしてあるわけです。

 

これは、普段から各国の投資家が互いの国の株や債券、その他金融商品を所有し合っている状態から来ています。特に世界経済に大きな影響を与えるアメリカ産の金融商品は世界中に多くの所有者がおり、アメリカ一国の動きだけでも相場全体を大きく動かす要因となります。

 

ネット社会の現在、経済情勢などに関するニュースがネット経由で瞬時に広まることも、チャートが同じようなラインを描きがちになる要因の一つです。

 

 

 

何でポジションとったらすぐにレートが逆行するの?部屋をのぞかれてる感じで怖い!

短期的なレート変動のプロセス

FXで本当によくあるパターンです。買いでも売りでも、ポジションをとったらことごとくレートが逆へ行きいつも含み損ばかりといった感じです。

 

これは特に短期足のチャートを見ていると分かりやすいのですが、たいていの場合は、上昇前のレートはまだ価格が安いので、安くその通貨を買える絶好のチャンスとなり、多くの買い希望者が殺到することからすぐにレートが上がりきってしまいます。

 

その結果通貨ペアは、価格が上がってしまった後の高いレートの状態でいることが多く、私たちが適当にチャートを見た瞬間もこの「上がりきってしまった状態」が多いのです。

 

そして程なくして、もう上がらないだろうという予想が広くなされ(自分には無くてもなぜかそうなる)、今度は売りに向いたレートとなり売り希望者が殺到しレートが下がってしまう(逆行)という結果になるのです(あくまで一例です)。

 

 

FXはレンジ相場が多い

初心者の場合、目の前でチャートが上昇しますとそのまま上がり続けるものと思ってしまいますが、FXは「レンジ相場」といって、値幅が比較的狭いところで上下し続ける状態が多い性質があります。

 

レンジ相場は上記で説明したことが要因の一部にあり、リスクの高いFXにおいて大金を賭けたり多くの相場参加者が集中するのはよほどの理由や材料がなければ起こりません。

 

なので、通常であればレートが下がったら買い、上がったら売りという「逆張り」を筆者は当サイトでおすすめしています。

 

 

 

どうして時々スプレッドが広がるの?

ユーザー保護のため

まず、スプレッドが広がるケースの例をあげてみます。

 

  1. 相場急変時
  2. 経済指標発表時
  3. 月曜朝、チャートに「窓」が出現した時 など

 

 

上記において特に1.と2.の時がポイントで、売り買いともに多くの注文が殺到し激しいレート変動が発生している状態です。

 

こういった場合は、レート変動が激しく大きな損失を被ることが予想されるため、一時的にスプレッドを広げることでわざとユーザーに不利となるよう働きかけ、エントリー(ポジションの新規作成)をためらわせる狙いがあるのです。

 

 

「窓」が出現した時は?

基本的にFX業者は上記のような説明を行っておりますが、3.のケースでは、ちょっと事情が異なってきます。

 

3.の「窓」とは、大き目の注文が入ったことにより、レートの算出がその計算上数銭~数十銭以上先のレートになってしまうことから発生するもので、「値飛び」とも呼ばれています。

 

出典:DMM.com証券

 

 

特に月曜朝の市場オープン直後は、この窓が出現しやすく、しかもこの月曜の朝の窓はやがて「閉まる」といった現象が知られています。

 

「閉まる」とは、レートが値飛びする前のレートに再到達することを意味し、値動きが予想しやすいといったことに繋がります。

 

その結果、一部の参加者が毎週朝にこの窓閉めを利用して儲けようと狙ってくるわけです。

 

ところが、窓閉めを狙った取引手法は簡単に利益を出しやすく多くの注文が入ってくることから、FX業者が損とならないようスプレッドを広げているのではないかと言われております。

 

 

何より近づかないのが無難

上記1.と2.のケースでは、たとえスプレッドが広がらなくても、エントリー方向が間違っていれば大きな損失となることは明白です。

 

3.の場合、窓はやがては閉まることが多いですが、閉まるのが数日先であったり中には数カ月先となるケースもあって利益を出す上で必ずしも現実的と言えるものではありません。

 

従って、スプレッドが広がる現象に何も関わりを持たなければ問題になることはありません。

 

 

 

FXはデモトレードで勝てるようになれば大丈夫だよね?

リアルマネーにスムーズに移行しにくい

FX会社で提供されているデモトレードですが、チャートや価格、スプレッドなどその取引環境はリアルのそれと同じように作られており、実際に入金しなくてもFXを体験することができるすばらしいサービスです。

 

では、デモトレードでうまく取引ができ、収支も満足のゆく結果が出せるようになれれば、本物のFX環境でもバッチリ儲けを出す事ができるのかといいますと、そうはいかないのが現実です。

 

デモトレードの欠点としては、まず本物のお金を使っていないことが挙げられます。

 

これは一見メリットしか見当たらないように思えますが、ヴァーチャルなお金だからこそ、思い切った多額の投資や損切りができるわけで、自分のお金を使った時でも自信をもって同じことができるという人はなかなかいるものではないのです。

 

やはり本当のお金を扱うにあたってはデモトレードより慎重になってしまうのが一般的です。

 

投資額を抑えた取引になってしまうのは悪いことではありませんが、リアルなお金を使った損切りに躊躇してしまう可能性があり、それによって損切りの遅れから大きな損失を被ることにも繋がっていくのです。

 

 

デモトレードでは多く相場状況まで把握できない

デモトレードをどれだけの期間行うのかといったことにも問題があります。

 

デモトレードは数カ月から半年程度行うものでしょうか?やはり、そこそこの感覚を得られたらすぐに本物の取引をしたいのではないのでしょうか?

 

デモトレードで提供される価格やチャート、テクニカル分析ツールなどは本物の取引環境のものと同じFX会社が多いのは事実です。

 

しかしそれらを使ってFXの感覚や手ごたえを得られたとしても、日々刻々と変化する相場状況というものは数カ月に渡るデモトレードであってもその全てを体験できるものではありません

 

日中昼間の穏やかな相場からリーマンショックのような大暴落までFXはありとあらゆる相場状況を作り出すのです。

 

車の試乗のようにちょっと公道を走行して運転具合をチェックしたり、最近は見かけませんがスーパーでの試食のような感じでデモトレードを試しても、まだまだ知り得てないものがたくさんあるのです。

 

Expert

また、ここまでの現実に気付かない事やこの現実をなかなか認めることができず大損害へ至ることも、FXや投資全般によくある光景です。本当によくあるんです、このパターン。ぜひともご注意を!

 

 

 

トレンドラインはヒゲでつなぐの?ヒゲは無視するの?

出典:DMM.com証券

 

 

他の参加者が意識するかどうかがポイント

トレンドラインの引き方で迷うのも初心者ならではのものです。

 

トレンドラインは、直近の高値(安値)同士をチャート画面上で同一の線でつないで作成しますが、トレンドラインを引くポイントとしては、形式的に引くばかりではなく、他の相場参加者も同じようなラインを引くかどうかを考えながら作成することです。

 

トレンドラインの役割は、レートがそのラインから反発するかどうかを見定めることにありますが、たとえラインを引いたとしても他の参加者が同じラインを引いてなければ、自分だけのラインとなってしまいレートの反発を検証したり、ラインからの逆張りトレードをすることはできなくなります。

 

実際のラインの作成においては、長期チャートから短期のものまで様々なラインを引ける余地があり、その中で多くの参加者共通のラインを引くことが重要となってきます。

 

 

重要なトレンドラインのポイント

多くの参加者が引きやすいトレンドラインとしては、次のような例があります。

 

  • ライン作成後、チャート全体がキレイに見えるライン
  • 分かりやすいライン
  • 長期チャートで作成されるライン

 

 

上記の例は多くの人が発見しやすく自分と同じように作成される可能性が高いラインです。トレンドラインの作成は視覚的なものですので、難しい計算等よりも見た目のインパクトの大きさや誰でも手を出したくなるようなラインかどうかがポイントです。

 

「長期チャートで作成されるライン」については、トレンドラインに限らず多くのテクニカル分析において、長期足からの情報は大変重要視されています。

 

特に相場を動かす大口投資家やヘッジファンドは短期よりも中・長期足で基本的なトレード戦略を考えてきますので、長期チャートで作成されるラインは大きな利益を出す上でもセキュリティの点においてもチェックすべき存在です。

 

そして「ヒゲ」について言いますと、ヒゲそのものが重要かどうかではなく、ここまでの内容を踏まえたものであるかどうかがポイントです。

 

多くの場合、ヒゲの先端も含めることでキレイで無理のないラインができるのが現状です。また、これは見た目の問題ですので実際のチャートを見てラインが有効となるかどうか判断する必要があります。

 

 

 

週足や月足って何のためにあるの?

普段FXを行う時は1分・5分・15分足や1時間・4時間足あたりを見ていることが多いと思います。

 

特に短いチャートほどローソク足がよく動きFXの醍醐味が味わえるものです。

 

ところが日足や週足、月足といった期間の長い足は、なかなか新しい足が作られることはなく、見ていてもいつも同じような感じに見え、スキャルピングもできないし誰がどのように利用しているのか、その存在意義が分かりません。

 

では、それら長期の足は一体どういう役割を果たしているのかと言いますと、それらは相場の大きな方向感を表示しており、長期的なレベルで価格が進んでいく方向を表示しているとされています。

 

レートが上下に頻繁に変動していく中で、結局上昇しているか下降しているかどちらなのかを示唆してくれているという事です。

 

長期足を使うのは一般的なトレーダーにそう多くはなく、法人である機関投資家やヘッジファンドなどの組織や、ごく一部のベテラン個人トレーダーといったあたりです。

 

ただ、トレードに精通していたり巨額の資金を投入する存在が主な利用者でありますので、ゆくゆくはその他多くの一般トレーダーにも影響が出てくることとなります。

 

 

 

「円高」っていうから「買い」でいいの?


「円高」とは、端的に言えばレートが下降した場合に言いますので、「売り」でポジションを建てるのが正解となります。

 

ではレートが下がっているのになぜ「高」の字が使われているのかと言いますと、例えば1米ドル100円から90円になった時などに円高と言われます。

 

1米ドルに対し100円の時は円が100個集まらないと米ドルと同等にならず、90円の時は100円の時よりも円が10個少ない状態で米ドルと張り合える、つまり90円の時はそれだけ円1個のパワー(価値)が高まったというわけなのです。

 

戦国時代の合戦を例にしてみますと、100円の時は100人の兵がいなければ敵と互角に戦えなかったところ、90円であれば兵数は10人少なくて済む。

 

そして75円となれば100円の時よりも25人少ない兵数で出陣できるといった感じです。円高が進めば進むほど兵1人の能力が高まっていくといったイメージが理解しやすいと思います。

 

 

 

円の表示が無い外国通貨同士ペアの謎

 

出典:DMM.com証券

 

 

ユーロ/米ドル、ポンド/米ドル、ユーロ/スイスフラン、豪ドル/米ドルといた日本円の表記がない通貨ペアも取引することができます。

 

でも口座には日本円しかないし、どうやってこういった通貨ペアを取引するのか?

 

これは、例えば「ユーロ/米ドル」の場合、そのレートが上昇すると予想すれば買い、下がると思えば売りをただ注文するだけなんです。

 

これは最初に「どうしてFXは何もないのに「売り」ができるの?」でお話ししたことと同じで、FXは証拠金取引、差金決済の投資なので実際の通貨を所有せず、本当のやり取りはFX業者が裏側でやってくれています。

 

なので頭の中のイメージとして口座に預けている日本円のことは特に気にすることはないのです。

 

上がると思えば「上がるボタン」(買い注文)、下がると思えば「下がるボタン」(売り注文)をクリックするだけで取引を行うことができるようになっております。

 

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