大手キャリアから格安SIMに切り替える一番簡単な方法をご紹介!

現在使っている大手キャリアのスマホ料金プランを、もっと安くできたらと思う人は多いでしょう。

大幅に料金が安くなると言われる格安SIMなら、手持ちのスマホ端末を使って通信サービスのみを他社の安いサービスに切り替えることが可能です。

利用状況に応じては、2,000円から4,000円、中には5,000円以上安くなる人もいます。

2年縛りが一般的であることから、切り替えのタイミングは人それぞれですが、いざ切り替えるのであればも、手間がかかって面倒な手続きは避けたいものです。

今回は、複雑な料金プランからシンプルな格安SIMの料金プランに切り替えるメリットも交えながら、大手キャリア3社から格安SIMに切り替える一番簡単な方法をそれぞれご紹介していきます。

複雑な料金プランの改定

国内でモバイル通信を代表する大手キャリア3社の、

「販売手法や料金プランの複雑さに対する国民の不信感が強まっている」

とのことで、総務省は今年に入ってから数回に渡って、通信料金やサービスの仕組みを改定していく方針を発表しています。

大手3社は、2019年からは月額料金の割引率を下げていくことや、端末と通信料金を完全に分離することで、料金プランをわかりやすく改正していく意向を示していますが、一方では、格安SIMへと切り替えを検討する動きも強まってきています。

リサーチコンサルティング野村総合研究所の2018年10月に行われた、携帯電話料金に関する意識調査によると、約6割の人が「携帯電話料金を高いと思う」、約3割が「納得していない」と答えています。「納得している」と答えたのは約1割にとどまり、携帯電話料金に対する不満や不信感が高まってきていることを示唆しています。

※高い・安い9段階表記

出典:野村総合研究所 参考URL

※納得している・していない9段階表記

出典:野村総合研究所 参考URL

通信サービスの自由化、競争化に向けて

国政が民間企業の経営に介入することに対して、厳しく批判する声も聞かれていますが、現代において通信サービスは、水、電気、ガス同様に国民にとって必要不可欠なものとなりました。

公共性が高いという点では、どうしても法的な規制を要する側面が強い分野であると言えます。

消費者によってそれぞれ利用頻度や利用目的が異なり、より多様な通信サービスが必要になります。すでに2007年から、総務省が形成するモバイルビジネス研究会によって、様々な解決策が提起されており、

  • SIMロックの解除
  • 端末と通信料金の分離化
  • MVNOによる事業促進

が推進されてきました。

SIMロックの解除

SIMとは→モバイル通信を端末に接続するために必要な、小さな電子カード(IDカード)のことです。携帯・スマホ端末に出し入れ可能なものとして内蔵されています。

SIMがあれば、本来どの端末でも様々な通信サービスを利用することができます。ところが、大手キャリアによって営業戦略上ロックが掛けられていたため、これまでは他社から購入した端末には使えなかったのです。

数年前から、SIMロックは一定期間を過ぎたら、解除できることが義務づけられており、端末によって90日~120日過ぎると契約者本人の要望によりロック解除できるようになっています。

また、2019年からは全面的にSIMロック解除が義務づけられるようになるので、今後は中古端末などを利用して通信サービス(SIM)を自由に選びやすくなります。

最近では、SIMフリーといってiPhoneのように、SIMロックがかかっていない機種も多く販売されるようになっています。

端末と通信料金の分離化

従来は、端末と通信サービスがセットで販売されることが一般的でしたが、それが料金プランを複雑化させたり、縛り契約を促進させてしまった原因とも見られており、今後は見直しが検討されています。

また、本来、PCや固定電話が機器とサービスはそれぞれ別個のものであるように、携帯・スマホ端末と通信サービスもそれぞれ選択できるべきだとの考えからも、今後は端末と通信料金を分けていくことが強化されていきます。

MVNOによる事業促進

MVNOとは、大手キャリアの通信設備を借りて通信サービスを提供する業者で、「格安SIM」「格安スマホ」などとも呼ばれている新しいタイプの通信会社です。

格安SIM→通信サービスの利用が可能となるSIMカードが格安のもの

格安スマホ→低価格で購入できるスマホ端末のこと

「格安SIM」だけを購入できるMVNOがほとんどで端末さえ持っていれば、希望に応じて料金も低価格のプランを選ぶことができます。MVNOが販売する格安SIMは、縛り契約がなく、わかりやすくシンプルで、低価格の料金プランが多いことが大きなメリットとなります。

格安SIMへの切り換え

大手キャリアへの不満から、この格安SIMへ切り替える人は近年徐々に増えてきており、オンライン上ですべての手続きが可能なことも高い評価の1つとなっています。

ただ、自社で通信設備を有しないMVNOの種類によっては、通信速度が遅くなる場合もあるので注意して選ぶ必要があります。

また、どんなに料金が安くなるといっても、それぞれの利用状況や選ぶ格安SIMよっては、大手キャリアの方がむしろお得である場合もあるので、通話頻度が多い人やデータ通信料が多い人などは特に注意して検討する必要があります。

どんな料金プランが自分に合っているのかを調べたい人は、こちらのサイトをご参考にして下さい。

一番簡単な方法

Woman
いろいろ自分でも調べてみたけど、よくわからない。格安SIMに切り替えるのに一番簡単な方法を教えて!
Expert
現在利用中の端末の機種によっては、ものすごく簡単に切り替える事が可能です。一番簡単な方法をご説明します!
  1. 2017年以降に購入した端末であること(機種によってはそれ以前でもOK)
  2. 電話番号をそのまま移行すること

この方法であれば、SIMロックの事がよくわからない、手続きが面倒だと思われる方でも、切り替えが簡単です。

2017年以前に購入した端末でもSIMロックを解除しなくても使える機種はあります。それ以外の機種だと、やはりSIMロックの解除が必要になります。

Woman
自分のスマホがロック解除なしでできるか調べる方法を教えて!
Expert
切り替えたいMVNOに電話かチャットで問い合わせるのが一番早い方法です。

SIMロック解除なしで使えるかどうかは、それぞれ切り替えたい格安SIMの公式サイトの動作確認のページで調べることもできます。

SIMロックの解除方法は、それぞれ購入した大手キャリアのマイページから確認することができます。2017年8月以降の機種であればロック解除なしで切り替えられるものが多くなります。

あえてSIMロックを解除して、自由に格安SIMを選びたい場合は、以下のサイトを参考にして下さい。ロック解除の方法をご説明しています。

MNPの手続き

電話番号をそのまま移行することをMNPといいます。現在利用中の通信サービスを解約する際に、カスタマーサービスへ連絡してMNP手続きを申し出ることで、切り替え後も簡単に接続することができます。

MNPの手数料が3,000円前後かかりますが、急いで切り替えたい方や手間をかけたくない方はMNPが早いです。

多少手間がかかってもいいという方は、MNPなしで解約手続きをすると手数料はかかりません。ただ解約手続きのためにショップに直接行かなければならず、この手間が面倒で結局3,000円払ってしまう人もいるようです。

格安SIMの初期費用

初期手数料が3,000円前後、初回のみSIM発行手数料が400円前後となります。

それぞれ申し込むMVNOによって、初期費用が無料だったり、半年~1年間割引が適用されたり、キャッシュバックやアマゾンギフト券、ポイントプレゼントなどの特典を探すことができます。

では、大手3社からロック解除なしで一番簡単に切り替える方法をご紹介します。

ドコモから格安SIM

大手3社の中で、ロック解除なしで使える格安SIMが最も多いのがドコモです。ドコモ回線を使うMVNOが非常に多くなるので、自分に合った格安SIMも探しやすくなります。

ドコモの機種の場合は2015年以降のものであれば、ロック解除なしでも格安SIMへの切り替えが可能なものが多く、大手3社の中では一番切り替えやすい大手キャリアです。

ロック解除なしで使える格安SIM

代表的なMVNOの中から、SIMロックを解除しなくとも使える格安SIM10社を選んでみました。

利用状況に合った格安SIMを探してみましょう。

簡単切り替え方法

気に入った格安SIMが見つかったら、ドコモを解約する日を決めます。

ドコモ利用者はdポイントが貯まっているはずですので、dポイントを買い物などで使い切るか、dポイントのアカウントを作っておくようにして下さい。dポイントカードは通信サービスの契約者以外でも誰でも利用できるポイントカードです。

①ドコモカスタマーサービスに「MNPで解約したい」と電話で解約手続きを行います。

携帯・スマホから→151、または0120-800-000

MNP予約番号をドコモから受け取る際には、MNP番号には有効期間(2週間)があるので気を付けて下さい。格安SIMに切り替える寸前までドコモの電話番号は使えるのでご安心下さい。

②選んだMVNO、格安SIMのプランに申し込みをする

その際にMNP予約番号が必要になります。MNPでの申し込みを選択して、格安SIMを購入します。3日~1週間ほどで格安SIMが届きますので、届いたらSIMの入れ替えを行います。

SIMの差し替えを行う

ドコモMNPでの切り替えの場合は、SIMを差し替えた時点で、自動的にドコモ回線は解約となります。これで、ドコモから格安SIMへの切り替えは完了です!

auから格安SIM

auからロック解除なしで、切り替える場合はau系の格安SIMを選ぶことです。auで購入したiPhoneの場合はiPhone6以降であればそのまま使える場合が多くなります。

その他のスマホでも2017年8月以降の機種であれば使える可能性が高くなるので、切り替えたいMVNOへ問い合わせて機種名を確認してみましょう。

auWALLETポイントは解約後使えなくなるので、auショッピングモールで使っておきましょう。

ロック解除なしで使える格安SIM

auの機種は2017年以降のものでも、ロック解除しないと使えない場合があります。動作環境が確認できるURLをつけておきました。

もちろんロック解除をすれば、その他の格安SIMも切り替え可能です。

簡単切り替え方法

お手持ちの端末が、切り替えたい格安SIMをロック解除なしで使えるかどうか確認できたら、auのカスタマーサービスに電話をして解約手続きをします。

①auに電話をして「MNPで解約したい」と解約手続きを行います。

au契約者フリーダイヤル:0077-75470

MNP予約番号を受け取るまでに時間がかかる場合があるので、時間的な余裕を持って手続きするようにして下さい。

格安SIMの申し込みをする

「MNPで申し込む」を選択して、希望に合ったSIMプランを申し込んで下さい。申し込んでから約3日~1週間でSIMが届きます。

SIMの差し替えを行う

SIMが到着したら、SIMを差し替えます。新しいSIMに接続した時点でauは解約になります。これでauから格安SIMへの切り替えが完了です!

※auの場合は端末がロック解除なしで使えるか、ロック解除しても使えない機種なのかを調べるのに時間がかかる可能性があります。切り替えたいMVNOに電話して聞くのが一番早いでしょう。

ソフトバンクから格安SIM

ソフトバンクの場合は、ロック解除をしなくてもソフトバンクの通信回線を利用するMVNOを選ぶことで格安SIMに切り替えることができます。

iPhone6、2015年以降の機種であればロック解除なしでも使える場合が多くなります。また、Tポイントは、Tカードへ移行しておきましょう。

ロック解除なしで使える格安SIM

ソフトバンクが大手3社の中では、ロック解除なしで使える格安SIMは一番少なくなりますが、電話オプションが充実しているLINEモバイルや、月額料金格安のロケットモバイルなどが利用できるから便利です。

Yモバイルは、ソフトバンク系列ですがロック解除が必要な場合が多くなるので注意して下さい。

ソフトバンクのiPhoneであればロック解除なしで使える格安SIMも多くなります。

※ソフトバンクの場合は特に、どの機種ならロック解除なしで利用できるのかしっかり確認するようにして下さい。ただ、ロック解除をすれば使える格安SIMはたくさんあります。

簡単切り替え方法

①カスタマーサービスにて、「MNPで解約したい」と電話で解約手続きをします。

携帯・スマホから ※5533 または、フリーダイヤル0800-100-5533

MNP番号の手続きは契約内容によって3,000円~5,000円かかります。

格安SIMに申し込みをする

「MNPにて申し込み」を選択し、条件に合ったSIMを購入します。約3日~1週間でSIMが届きます。

SIMの差し替えを行う

SIMを差し替えて、新しいSIMが接続できたらソフトバンクは自動的に解約となります。これで、ソフトバンクから格安SIMへの切り替えが完了です!

格安SIMに切り替える際の注意点

簡単切り替え方法で注意すべき点は以下を参考にして下さい。

SIMカードのサイズ

SIMカードのサイズを間違えないように注意して下さい。SIMの大きさで種類がわかります。

出典:SIMポン 参考URL

SIMを差し替えるピンを用意

携帯電話の場合は、電池の下に差し込まれているので簡単に誰にでも出し入れすることができます。

スマホの場合は、SIMピンがないとSIMの出し入れができません。

出典:モバレコ 参考URL

上記のようにクリップを曲げるとSIMピンの代用になり、ピンが太目の安全ピンや画びょうを代用することも可能です。

詳しくは写真のURLをクリックしてみて下さい。

違約金や端末代の残金

違約金は9500円~10,500円のプランが多いようです。更新月であれば違約金はかからないので、そのタイミングで切り替えるのが理想的ですが、更新月まで4カ月以上ある場合は、切り替える格安SIMの料金によっては違約金を払っても切り替えた方が断然お得な場合も多々あります。

端末代金の残金が一括払いで払わなければならない場合があります。端末代金が残っている場合は切り替える前に分割で残金の支払いが可能かどうか注意して下さい。

メールアドレス

また、基本的に大手キャリアを解約するとメールアドレスが使えなくなるので、gmailやヤフーメール、outlookメールなどのフリーメールのアカウントを作っておきましょう。

端末の機種名の確認

自分が使っている端末の正確な機種名がわからないと、どの格安SIMが使えるのか調べることができません。

  1. 現在わかる情報を元に、オンラインで調べる
  2. カスタマーサービスに電話して確認する
  3. ショップに機種を持っていって確認する

ロック解除は解約後は簡単にできない

格安SIMの多くは縛り契約がないので、他の格安SIMへの切り替えも簡単にできます。ただ、ロック解除しないで最初に格安SIMへ切り替えた後、ロック解除の必要な格安SIMが使いたい時には非常に面倒です。

解約後100日未満であればショップにて解除手続きが可能ですが、手数料がかかります。それ以降はSIMロック解除アダプターを購入して解除する方法があります。

とくにau、ソフトバンクの機種はロック解除なしで切り替えられる格安SIMに限界があるため、先のことも考慮しておきましょう。

まとめ

今回は、格安SIMに興味があるけど、切り替え方法がよくわからない方や、ロック解除などが面倒だと思われる方のために、一番簡単な切り替え方法をご紹介しました。

ドコモであれば選択肢も多く、ロック解除なしで使える格安SIMも多くなりますが、auとソフトバンクの場合は切り替え可能な格安SIM限られてしまうのが難点だといえるでしょう。

ただ、限られた格安SIMの中からも十分満足できる格安SIMを探すことも可能です。あるいは、この機会にロック解除をしておくのも1つの方法ですね。

もし、ロック解除なしにて思ったより簡単に切り替えられそうだと思われた方は、是非この機会に、大幅に安くなる格安SIMの料金プランを色々と検討してみて下さい!

 

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