今さら聞けないマイルの貯め方・使い方!JALとANAどっちが良いの?

そもそもマイルって何?

マイルとは航空会社が顧客向けに提供しているポイント制度のことです。マイルという特別な名称がついているからややこしいだけで、実際にはマイル=ポイントと考えれば決して難しいことはありません。マイルは航空会社が顧客向けに提供しているポイント制度のことで、同様にマイレージといった言葉も存在しますが、これは「マイレージサービス」という言葉を省略したのが、マイルということで、これらは同義語です。飛行機に乗るたびに、乗った距離に応じたポイントが貯まります。ポイントが一定額に達すると、無料航空券などに交換できます。そして航空会社が用意をしているマイルを貯めることが出来る制度のことをマイレージプログラムと呼びます。

マイルは、大手航空会社のポイントサービスで、飛行機に乗るたびにマイルという名のポイントが貯まります。貯まったポイントを無料航空券などに交換できます。「マイル」の本来の意味は距離の単位で、1マイル=1,852メートルで換算されます。例えば、東京~沖縄なら984マイル、東京~大阪なら280マイルの距離です。航空会社のマイルは飛行機に乗らなくても貯めることができます。最近ではクレジットカードを使用してそのポイントをマイルに交換して貯める人も多いです。

JALマイルとANAマイルの違い

クレジットカードには各社それぞれ違ったポイント制度があるように、マイルにも航空会社によってその種類は異なります。日本国内で有名で人気なマイルとしては日本航空が提供しているJALマイル、全日空提供のANAマイルの2つが主流です。そのため、海外に頻繁に出張で行くという方ではない限り、これら2つのマイレージプログラムを抑えておけば問題ないでしょう。

海外旅行を頻繁にする方なら、世界の航空会社は大きく分けて3つのマイレージサービスのグループがあります。「スターアライアンス」、「ワンワールド」、「スカイチーム」の3つです。このうち、ANAがスターアライアンス、JALがワンワールドに属しています。残るスカイチームに属している日本の航空会社はありません。スカイチームでもっとも有力な航空会社はデルタ航空ですので、もし、JAL、ANA以外のマイレージサービスに入るなら、デルタ航空にするといいでしょう。JAL、ANA、デルタの3つのマイレージサービスに入っておけば万全です。

ちなみに、JALマイル、ANAマイルともに、それぞれ正式名称は別にあります。たまに見かけることもあると思いますので記憶の片隅にでも留めておきましょう。

  • JALマイル=JAL Mileage Bank(JALマイレージバンク)
  • ANAマイル=ANA Mileage Club(ANAマイレージクラブ)

それぞれJMB、AMCと略されることが多いので、これらをしっかり覚えておくと間違えることもないでしょう。

マイルでできること

飛行機に無料で乗れる

マイルを貯めて使える特典の代表は、無料で飛行機に乗れることでしょう。たとえば沖縄旅行を目的とした羽田空港から那覇空港までの移動が無料になったり、成田空港から仕事で仙台空港まで行く、という場合にも無料に出来たりします。もちろんどの路線にいつ乗るかについても自分で選ぶことが出来ます。定員数が決まっているので早めに予約して席は抑えておく必要性はありますが、原則好きな飛行機にいつでも乗れると思って間違いありません。

また日本国内だけでなく、マイルを貯めれば海外にも無料で旅行可能です。韓国、台湾、上海といった近場のアジアから、ハワイ、バリ、モルジブといった遠方のビーチリゾート、そしてアメリカやブラジル、ヨーロッパといった遠方の海外旅行まで、無料で行くことが出来ます。

なお、海外への渡航については燃油サーチャージや空港利用税などが別途かかってしまうため、正確には、マイルを使っても完全無料にはなりませんが、少なくとも飛行機代は無料にすることが出来るので、海外旅行代を劇的に安くすることが出来ます。

飛行機の席をアップグレードできる

マイルを貯めれば飛行機の座席アップグレードにも利用できます。エコノミークラスの席を確保している方は更に上のビジネスクラスに、ビジネスクラスを抑えている方は最上級のファーストクラスに変えてもらう、といったようにすでに購入した航空券の質を高めることもマイルなら可能です。

特典商品と交換できる

マイルを航空会社が予め用意しているアイテムリストの中の商品と交換することも可能です。お肉や地方の特産品などのグルメセット、食器やワイングラスなどなど、多彩な商品と交換できるこの仕組みではありますが、こちらも交換効率がよくないものなので、優先してここに振り分けるのはあまりおすすめはできません

まとめると、いろいろな商品やサービスに交換することができるマイルですが、やっぱり特典航空券に交換するのが一番良さそうです。それ以外の電子マネーへの交換やアイテムリストからの選択については、マイルをわざわざ貯めてまで交換するものではありません。つまり、飛行機に乗って旅行や出張に行く予定がないという方や飛行機がそもそも嫌いで乗りたくないという方はマイルを貯める必要性はほとんどありません。その代わりに、他のポイントが貯まりやすいクレジットカードを使ったほうが数倍お得だと言えるでしょう。逆に、とにかくお得に旅行に行きたい人や飛行機代に乗るのが好きという方にとっては、マイルは家計節約の救世主になりえる存在。高額な飛行機代を0円に出来るのはかなり魅力的ですよね。

マイルの効率のいい貯め方

ここまででマイルを貯めると様々なことが出来ることは紹介しました。でも実際には飛行機に乗る、以外のメリットはあまりありませんが笑。ではマイルを貯めるにはどうすれば良いのか。ここからはマイルを貯めるためにはどうすれば良いのかについて、引き続き解説していってみたいと思います。マイルを貯めるといっても下記のように多岐に渡る方法があるので、マイルを余すことなく貯めたいのであればしっかりと認識するところから始めてみてください。

飛行機に乗る

マイルを貯める一番楽な方法は、飛行機にたくさん乗ることです。JALマイルであれば日本航空の飛行機に乗ればマイルが貯まりますし、ANAマイルであれば全日空の飛行機に乗ればOK。たったそれだけでマイルがどんどん貯まっていきます。提携航空会社の利用でもマイルは貯まります。そして、対象範囲は日本航空や全日空のみではありません。JALマイルであれば日本航空と提携している航空会社の利用であってもJALマイルが貯まる仕組みになっています。ANAマイルも同様に全日空と提携している航空会社を利用すればどんどんマイルが貯まります。

たとえば日本航空は現在、アメリカン航空、ブリティッシュ・エアウェイズ、エールフランス、マレーシア航空、スリランカ航空、キャセイパシフィック航空、カタール航空などと提携しているので、これらの航空会社利用時にもJALマイルが貯まります。

同様に全日空もユナイテッド航空、タイ国際航空、ルフトハンザドイツ航空、エアカナダ、シンガポール航空などと提携しているので、こちらでもANAマイルを貯めることは出来ます。

クレジットカードを使って貯める

あまり旅行に行かないという人や普段から出張などをしないという人はなかなかマイルが貯まらないと思いますが、そんな人には、クレジットカードで買い物をしてマイルを貯める方法がベストです。マイルが貯まりやすいクレジットカードを利用すれば、スーパーマーケットやデパートといった場所での支払いでどんどんマイルを貯めることが出来るようになるので、これだけで1年に1度くらいのペースで特典航空券を貰うことが可能です。

私も飛行機に乗る機会はあまり多くないのですが、日々のクレジットカードのポイントでも結構なマイルが貯まります。あなたが仮に飛行機に乗らないでマイルを貯めようとしても、それは決して無茶な試みではありません。安心してマイルを貯めてもらえればと思います。

提携ホテルに宿泊してマイルを貯める

日航ホテルやインターコンチネンタルホテル、そしてプリンスホテルなど、航空会社と提携している様々なホテルに宿泊するとマイルが貯まる場合もあります。ANAの場合、提携のホテルを利用することでマイルを貯める事が出来る宿泊サイトがいくつかあります。例えば

  • じゃらん
  • 楽天トラベル
  • Yahooトラベル
  • HOtels.com
  • 一休

と言ったものがあり、普段使っているサイトもあるのではないでしょうか。これらのサイトを経由して宿泊すると通常宿泊料金100円=1マイルが貯まるのですが、中でもANA@ホテルは、プラスマイルという通常宿泊マイル以外にbおーナスでマイルが貯まるのです。

例えば宿泊費12,000円でプラスマイル400マイルが付くホテルでに泊まったとすると

  1. ホテル宿泊通常マイル :120マイル
  2. ホテル宿泊プラスマイル:400マイル
  3. 宿泊費をカード決済:120マイル(ANAカードで10マイルコースの場合)

合計で、640ものマイルが貯まるのです。普通にホテルを予約していたら、120マイルしか貯まらなかったところをANA@ホテルを利用すればかなりの量のマイルを手に入れることができます。ANA@ホテルを探すには、ANAホームページにログインして、ANAマイレージクラブの左メニューからホテルをクリックしリストの中から探します。

ホテル宿泊費としては最安値ではないかもしれませんが、貯まるマイル数から考えるとお得度が高いと思います。会社の出張で泊まれる予算内で泊まれる場合などは検索して宿泊してみてはいかがでしょうか。プラスマイルは数百マイル程から2,000マイルと幅がありますが、1,000マイル~1,500マイルのプラスマイルが付くホテルに11,000円以下で宿泊できるのを見つけたらラッキーです。これまで利用していない人はこれを機に是非この方法を使ってマイルを貯めてみてはいかがでしょうか。

どのくらいのマイルがあれば、特典航空券をもらえるのか

まだこの肝心な部分を解説してこなかったので、このどのくらいマイルを貯めれば特典航空券が無料で貰えるのか、についての説明をしていきたいと思います。もはや言うまでもありませんが、マイルをよりお得に使うには、航空券に交換することが必要です。実際、マイルを航空券に交換できるようになるまでに、どれくらい頑張らないといけないのか。
最小の単位で取れる往復航空券は、国内線の短距離区間(例東京⇔大阪など)の12,000マイル

つまり、、マイルをお得に使うには、
最低12,000マイルは貯める必要があります。

やはり、効果的にマイルでの特典航空券を狙うには、クレジットカードでのマイル加算を併用することが重要になります。普通のカードだと100円の利用で1マイルですから、一見効果が小さいように見えますが、この積み重ねが大きなマイルを築くのです。12,000マイル貯めるには120万円分のクレジットカード利用をする必要があります。

しかし、コンビニからスーパーマーケットでの支払い、そしてデパートやドラッグストアといった日々の支払いにすべてクレジットカードを使うようにすれば、それだけで月額少なくとも5万円程度の利用は可能でしょう。加えて電気料金やガス料金、携帯電話料金などの支払いもマイルが貯まりやすいクレジットカードに切り替えれば、通常1年や2年で12,000マイルを獲得することはそんなに難しくないでしょう。1カ月に5万円使えば2年、10万円使えば1年で貯まります。生活費のほとんどをカードで支払えば達成できる数字ですから、生活しているだけで毎年航空券ゲットできるとも言えます。

12,000マイルは、ローシーズンであれば、東京 ←→ 大阪や、秋田、能登、小松、八丈島間の往復の特典航空券に変えられます。また、国外なら韓国に行くことができます。

マイルでファーストクラスにも乗れる

飛行機の席のクラスは、国際線では、主に次のようなクラスに区分されています。

  • ファーストクラス
  • ビジネスクラス
  • プレミアムエコノミー
  • エコノミークラス

国内線では、上記の4つのような形ではなく、航空会社ごとにさまざまな切り方をしています。クラスの違いによって、航空券の料金が変わり、追加料金を支払って上のクラスのシートに変更すると、座席やサービスの内容が変わります。

エコノミーとは料金自体が違うビジネスクラスとファーストクラスは、飛行機に乗る前からさまざまな面で優遇されます。まず空港のチェックインカウンターで並ぶ列が違います。エコノミーが混んでいるときも、ビジネス・ファースト専用レーンを使ってチェックインでき、こちらはほとんど待つことがありません。また、航空会社ごとに空港専用ラウンジがあります。このラウンジはビジネスクラスとファーストクラスのチケットを持っている人のほか、航空会社発行のクレジットカードを所有するゴールドカード会員が利用することができます。ラウンジにはフードバーがあってあらゆる食事が食べ放題で、ゆったりしたソファで寛ぎながら搭乗時間を待つことができます。このラウンジを利用したいがために、かなり早い時間から空港にくる人も珍しくありません。

海外旅行に行くとき、ちょっと奮発してビジネスクラスというお話は聞きますが、ファーストクラスとなると次元が変わってきます。

たとえば、日本とパリやロンドンなどの往復だと200万円以上の航空券代がかかる計算になります。基本的にファーストクラスは、割引料金などの設定が行われることはありません。なので、ファーストクラスに搭乗するならこれだけのお金を払う必要があるわけです。

一方で、マイルを貯めればファーストクラスに乗ることも可能です。たとえば、ANAならヨーロッパファーストクラスの旅がたったの18万マイルで可能なんです。一方で、そんなマイルの価値はファーストクラス搭乗の運賃から逆算するととんでもないことになります。259万円÷18万マイルを割ると価値が計算すると、1マイル=約14円となります。1マイル当たりの価値を考えるとこの使い方は非常にメリットが大きな使い方といえます。基本ファーストクラスは値引き販売されることはないので、マイルを利用するのであればファーストクラスで利用するというのはかなり賢い利用方法だといえます

エコノミー、ビジネス、ファーストと飛行機のシートにはそれぞれクラスがありますが、料金と座席の広さ以外にもサービスに差があります。搭乗する前の出発空港のチェックインやラウンジのほか、機内食、CAのサービス、そして飛行機を降りた後も流れてくる荷物の順番など、ファーストクラスやビジネスクラスの利用者は優遇され、手厚いサービスを受けられます。マイルを貯めて、さまざまな空港・航空会社の各クラスを使ってみるチャンスを手に入れましょう。

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